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逃亡ー9

パーティー員の人物紹介です。

此処だけは一気に投稿したかったので、少々分量が多くなりました。

私の目標は3000字でまとめる、これを目標にやっています。

無駄に長いですがお楽しみください。


最初にアマンダがスカウトしたのが、アリスだった。

どの様な話をしたかは知らないが、了解した時の笑顔が美しい初心者だった。


俺の目から見ても安物の弓を大事そうに抱えて冒険者ギルドの入口で俯いて泣いていた。

無いよりはマシ程度の補強の跡が見える使い込まれた中古の薄い皮鎧に、ひびわれ壊れかけの矢筒に2本石の矢が入っていた。


名前 アリス

種族 龍人 ♀

年齢 17歳

職業 レンジャー弓

レンジャースキル 天眼、予知、創造の矢


アリスから話を聞くと、私は臆病だから遠くからの攻撃が良いと弓にしたと。

魔力も殆ど無いからと、俺の方に向いて苦笑した。


「はい、今日から私達はパーティーを組んで、一緒に行動をします。

パーティー名は既に決めていますからね。

フー、ちょっと待ってて、パーティーの申請に行ってくるからさ。

あっ、因みにパーティー名は、セイントフォーよ。

どうぉ、何かカッコいいでしょう」と、自己満足のアマンダはアリスを連れてパーティー申請カウンターへ行った。


暫くして帰って来たアリスは変な顔をしているし、アマンダはニコニコと上機嫌だった。

それからご飯を食べながら色々話した。


アマンダが誘った時のアリスは優秀な遠距離職を見つけたからと、パーティーを追い出され、お金も無いし空腹のまま今夜からは野宿と思うと自然に涙が出て来たと、美しい笑顔で話してくれた。


それで分かった事は、弓は金が掛かるのだそうだが、アリスの話でその訳がよく分かった。


俺達の様に稼ぎを等分に分けるのではなく、リーダーの裁量でその時その時の活躍によって分けていたそうだ。


弓には矢の補充が必須で、最安の石の矢でも10本一束が40ビィ掛かるのだそうだ。

石の矢はほぼ使い捨てで、矢が気軽に買えないし十分練習が出来ないから、

収入も少なくなる。

食費と宿代を確保すると、10本の矢で最低でも4日はもたせなければならないから毎日が空腹だとアリスは恥ずかしそうに話してくれた。


それが今ではゴールドクラスの冒険者であり、希少なゴールドクラスの冒険者パーティーセイントフォーのレンジャーなのだ。


勇者と違いこの世界の者にスキルレベルは存在しない。

俺の場合は大神ヴェルムへお願いだけだったが、知られている有名どころのスキル取得条件は、各地の冒険者ギルドか教会にある資料で入手先や条件が凡そ分かる。


分かると言っても、アリスの天眼の様な貴重なスキルになると、取得に必要な素材は簡単に手に入る事はまず無いし、取得条件も同じだ。

そこでセイントフォーの場合は俺の出番になるわけで、俺の透明化スキルでアリスのスキルに必要な素材は全て手に入れた。


アリスには弓の適性があり、俺がアリスのスキルに要る素材を集める間に、アマンダ指導の下で練習をしたところ、命中率が大幅に上がった。


スキル天眼用に素人の俺が調合した(水に黄金コウモリの生肝から煮出した煮汁を混ぜた)ポーションで、見事天眼を手に入れ、弓の命中率が百発百中になり獲物の居場所から急所まで分かるようになり、狩りの効率が上がりパーティーに欠かせない存在になった。


因みに彼女が持つ弓は、ウェルビー辺境伯軍が独自開発した小型だが強力なものだ。

寒村の出と聞いたが、所作の一つ一つに何処となく品があり良家の娘といった感じの美人だ。


名前 メイ

種族 龍人♀

年齢 18歳

職業 魔法使い

無属性魔法、結界、真空


口数は少ないが、意見を言う時は強い意志を言葉に伝えるのがメイの性格だ。

普段は僕と言う。

身長はパット見アマンダの次に高い。


彼女もアマンダがギルド内でスカウトして、アリスとご飯を食べている俺の前に連れて来たのが初めての出会いだった。


彼女は俺達の冒険者パーティー入るために、長い間俺達の誘いを待っていたのだそうだ。

それで、アマンダの誘いに二つ返事で付いて来たそうだ。


切っ掛けはアマンダがアリスに渡したウェルビー辺境伯軍弓兵が使う小さな弓に興味をもって、隅で何時も見ていたそうで、セイントフォーに興味を持ったと。


一応自分の職についてギルドで調べたが、無属性魔法が何なのか、資料には3行しか説明が無かったと、、恥ずかしそうに話してくれた。

仕方なくパーティー加入に都合がいいとの判断から槍を持って戦士の格好をしているのだと、ボソッと呟くが、戦士の格好が良く似合っているし可愛いから自信を持っていいと俺が言うと、会った早速怒られた。


メイの話からギルドの資料は期待できないと聞いていたので、王族と極一部の宮廷貴族しか利用できない、王宮にある図書館に透明化スキルを使い入ってみた。

因みに透明化スキルは非常に優秀で、王宮に幾重にも張ってある結界に反応する事はなかった。


図書館に通いはじめて三日目で探し尽くした。

主に有るのがよく知られている神話に文芸小説に分厚い兵法書シリーズと学術書大全に各属性の魔法に関する専門本がシリーズ化され充実して、普通に立ち入れる広い部屋の書棚を満たしていた。


最後は王族の中でもごく限られた者だけが入れる禁書を扱う部屋で、やっと無属性魔法について知ることが出来た。

興味をそそる卑猥な春画の膨大な所蔵数に、分厚い何冊も続く王国の歴史書や世界各国の歴史書と情報をまとめた物、世界地図、歴史がある名門領主の隠れた歴史書など比べると、メイが話したように情報は少なく薄い本が1冊のみだった。

しかし、運よく知りたい事は全てわかった。


やっと探し物が見つかり気分のいい俺は、アマンダが借りている宿に帰りメイをはじめアマンダとアリスにもよく分かるように説明したつもりなのだが。。。


俺も無属性魔法の原理はさっぱり分からないから、覚えた事を話すだけだった。

興味を持って欲しいから、少ない情報を勝手な解釈で盛って話すが三人は無属性魔法、結界と真空の素材集めしか興味を示さなかった。


結界に必要な聖水は教会で買う事が出来るし、もう一つがスライム。

そのスライムの種類で話が大いに盛り上がった。

何処にでもいる簡単に退治できるスライムがスキル取得条件になっている。

実際生け捕りするには、スライムはあまりに素早く飛び跳ねるので、生捕りに皆は苦労したが、ここでも俺の透明化のスキルが活躍した。


真空魔法取得には聖水、本当にこれで良いのか?

と、思いわざわざ教会本部まで行き銀貨2枚で簡単で終わった。


魔法は対象に向かって意識して手を翳すと、結界魔法が発動して、軽く息を吸い込むだけの手軽さで、真空になり、効果にメイ本人も殆ど期待していなかったが、常識破りの強力な魔法だった。


ただ結界魔法を使うためには、スライムを1匹丸ごと食べる事が難しい人がいると思った。

あれは食べ物じゃないから、お腹を壊さないようにと、注意した。

因みにメイの場合は塩茹で食べた。

熱湯で軽く5分くらい茹でると体液が程よく固まりゼリーに似た食感で、薄塩味より甘味のほうが食べやすかったと、後日話していたから、1匹で良いところを2匹は食べたと思った。



メイの張る結界は薄くも厚くも出来て、形も、術者の思い通りに出来ると言い、ダンジョン6階に在るジョン荒野に生息する鱗の硬いブラック・アリゲーターで効果を見せてくれた。


ブラック・アリゲーターは鱗が固く、群れで行動するし、獲物を襲う時は意外に俊敏であるため、経験の少ない銅級クラスの攻撃力では苦労するし、確実に死人も出る難敵だ。


意識すると固くも出来る結界は柔軟性に富み壊れる事はなく、ブラック・アリゲーターの体を薄く覆うと、ブラック・アリゲーターは口が開けられなくなり、噛みつき攻撃を完全に防ぐことが出来たし、完全に固まって一本の棒状になってしまうと、尻尾による打撃も無くなった。


複数のブラック・アリゲーターに向かってメイが軽く一息、息を吸うと、ブラック・アリゲーターに結界がピッタリ張り付き、アリゲーターは死んだ。


何回か試し次は実体の無いレイスで試そうと、20階層に行った。


早速出て来たレイスの群れに結界魔法を試すと、球状にした結界に閉じ込めると、浮遊していたレイスは結界と一緒に地面に落ちた。

結界をすり抜ける事は出来なかったが、真空魔法の効果は無かった。


真空魔法を使うと、球状の結界が楕円に変わりレイスの群れが一塊の黒い物で一杯になり、結界を解くとレイスの群れは一塊の巨大なレイスに変わってフヨフヨ浮遊を始め俺達を襲い始めた。

前からやっている様にアマンダの炎で燃やした。

感じた欠点は結界から真空迄の発動まで微妙に時間が掛かる事くらいで、結界魔法で足止めが出来る、使い勝手が良い非常に強力な魔法と思った。


今はアマンダが渡した辺境伯軍が持つ槍を持った可愛い戦士スタイルをメイは気に入っている。


名前 スー

種族 龍人♀

年齢 17歳

職業 魔法使い

治癒魔法 治癒、ポーション創造

本人納得のハーレム要員の第一号の明るい性格の美しい娘だ。


出会った時は教会本部で美しい顔汚して不潔な身なりで下働きをしていた。


メイの為の聖水を求めた本部で一目でアマンダが気に入り、その日にセイントフォーに加入した。

色々話を聞くと、美人のスーに対する悪意なのか、教会内でスーには治癒魔法の取得条件は知らされておらず、スキル治癒とポーション創造については、再度王宮図書館で調べた。


俺の知った治癒魔法の取得条件は非常に怪しい物で、三人のメンバーから怒られた。

理不尽に怒られる俺にスーは優しく微笑んでみていた。


その条件とは、30日間屋外で日の出から日の入り迄全裸で過ごす、曇天・雨天は除き日光を全身に浴びる続ける事と書いてあった。


その条件に大反対され、仕方なく今度は教会本部で調べると、各教会支部で怪我人・病人を治癒する治癒士二名以上に帯同し、その補助員として立会い2500日の記述があった。

教会部外者となったスーにはどちらも難しいものだった。

既に選択肢はなくスーは裸で過ごす方を選び、同行した俺はほぼ毎日目の保養が出来て喜んだが、終いに見飽きた。

スーは痴女ではなく、一時的に裸族になった。


これまで意識して見なかったが、全裸のスーは胸が豊かで、細い腰から続く尻にかけての曲線は非常にスタイルが良く魅力的なのだ。

山名は知らないがこの山の麓を知るまで場所探しで困った。


場所と季節の選定で人、特に、何処にでも現われる煩わしい冒険者の存在と山ヒルや蚊などの吸血動物がいない季節が良いが、それだと全裸は寒いし。


一週間経った頃スーだけでは可哀そうだとアマンダが言いだし、メンバー全員が全裸になった。

それで気付いたのは、アリスが一番豊かな胸の持ち主で、二番目はスーとメイだった。

三人と比べるとアマンダは普通だと思ったが、身長があり一番バランスが整った良い体形は特に美しいと知った。

四人とも裸体は非常に美しく、期間限定だが毎日見ることが出来た。

終わり頃は見飽きたけど。

三人は夜は服を着たがスーだけは全裸で眠った。

そのお蔭かは分からないが、スーの治癒は単に病気と怪我だけでなく、各種状態異常から解毒に美肌効果も発揮した。


治癒魔法の取得と並行してポーション作成にも挑戦した。


俺はポーションを入れる瓶の作成で、材料になる砂はアイテムボックスを持つ俺が近くの川から用意し、焼きの工程はアマンダの炎で運よく対応できた。

必要本数は500本で、焼きの工程で初めのころは火加減の失敗続きで、初回のマンダはポーション瓶と一緒に大地を盛大に溶かした。


栓については特に記述がなかったので、木の枝を使うことにし裸のスーに俺が同行した。

俺と並んで歩く度に上下左右に揺れる胸と尻が面白かった。


スーが持ち帰った木の枝を瓶の口に合うように削り、500本分の瓶が完成した。

本来は教会の祭壇に供えるのだが、一纏めにして戸外に設置したテーブルに放置し一晩過ごすと、よく朝にポーション瓶は消えていた。


スーの職業本のポーション創造の文字が、濃くなっていたので獲得できたと皆でその夜お祝いをした。


今にして思えば、俺は知らないうちにハーレムの一部を体験していたのかもしれない。

あの一月は憚ることなく目の保養が出来るし全てが本当に楽しかったし、成人以降初めて心から楽しめた時間だった。



貴族御用達のレストランでゴールドクラスのパーティーに昇格したお祝いをした翌日から、冒険者ギルドや馴染みの武器屋、俺の場合は鍛冶屋にも挨拶をした。


スーは教会本部に挨拶に行くことはなかった。

冒険者ギルドからは慰留と再考をしつこく言われた、これはリーダーのアマンダが強引に話をつけた。

帰り間際にせめて行先だけでもと、食い下がられたが、マンブール市に拠点を移すことは言わなかった。


俺だと間違いなく話す自信しかないから、アマンダで助かった。

昨日の一件から俺を見る冒険者もギルド職員の、視線が冷たい。


必要な事を終えて俺はアマンダ達が借りている借家へ戻った。


「それでフー、私達とは別行動で、早めに王都から出ましょうよ。

フーが先に出ると七日後に私たちが出るし、逆でも良いんだけど、きっちり間隔は開けてからにしてね」


「アマンダの言うことはよく分かるよ。

ここでも、ガスの冒険者を時々見かけるからな」


「うん、分かっているなら良いわ。

本当に気を付けてよ、フーは優しいから、目立つ人助けは止めてよね」


「あぁ分かってるって、スー。

それで、どっちが先に出る?」


「今度からフーさんと同居するのだから、フーさんに任せると部屋数の少ない借家に決めるかも。

最後は俺の部屋が無くなったとか言いだしそうです。

ここは私たちが先に出ましょう」アリスが意見する。


「いや、決まったことは守るって」


「そうだよね、今度はフーも一緒なのだから、みんなで入れる大きなお風呂のある広い借家が良い」と、風呂付を言ったのはスーだ。


「メイは」


「僕はそれでいいよ」


「じゃぁ決まりだね、私達は明日発つからフーは気をつけなさいよ」と、アマンダに言われ別れた。

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