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冒険者ー24

すみません、投稿を日曜日に変更しました。


今回のエピソードは二人のメイドの話になります。

キーン視点が主ですが。。。


ブックマーク・評価よろしくお願いします、特に面白いと思った方は是非に。

それからクリック出来る所は全部、気軽に押して行ってください、河童がそれは大喜びします(笑)

感想・レビューもお願いします。


それではお楽しみください



「困ったことが起きたんだ。

キーンを連れて帰ってみると、門の前にフィスが来ていたんだ。

前に話したろう、ゲイリーさんとセンデルさんの話を、あの時話が盛り上がっていたんで俺は勝手に帰ったんだが、末娘のフィスさんが料理を作りに来たんだ」


「おいおい、呆れないでなんか言ってくれよ」


「それはフーが悪い。

フーがはっきり言わなかったからでしょう」


「アマンダの言う事も分かるが、あの時は昼食の仕込みに時間が一杯一杯だったんだ」


「センデルの好意を汲んで下さると私は嬉しいのですが」


「もう断れないんだ。

良いじゃない」と、気楽なスー。


「その娘もハーレムに入るのでしょうか」と興味を持ったアリスが聞いた。


「それは俺にも分らない」


「済まない、スープの加減を見てくるから」と、言い残し俺が厨房に戻ると、キーンとフィスがスープも作ってくれていた。

お互い良い感じに話が弾むようで、二人の仲に問題はなさそうだった。


「アマンダ次第だが、ベッドを大きくする必要が出てきた」と、メイは嬉しそうに言った。


「そうね、食後に聞きましょうか」と、アマンダが締めた。


「それにしても良い匂いがしてくるね。

フー、今夜はステーキなの」


「そうだ、グレータードレイクのステーキだ。

パスタにスープも付くぞ」


「楽しみだね」と、スーが喜んだ。


「おいフランソワ、一体どうした。

体調が悪いのか」


「いいえ、フィスが来ているなら大人しくしていないと父に知られますから」


「なんだ、ゲイリーさんはフランソワの事は良く知っていられたぞ。

もう猫を被る必要は無いと思うが」


「それはどう言う事でしょうか」


「この前俺が仕事の事でゲイリーさんに会った時に、フランソワを助けたことを詳しく話したからだ。

勿論同衾の誤解についてもな」


「うふふ、無駄だったようですね」と、隣に座るアリスが良い笑顔で面白そうに言うから、「フーさんは意地悪です」と、言いだした。



「お食事の用意が出来ました。

此方へお運びしてもよろしいでしょうか」と、フィスがフランソワの方を見て言った。


「そうか、ありがとう。

俺も手伝うよ」と、言うと「席に着いてお待ちください。

そう時間は掛かりませんから」と、今度はキーンに言われた。


二人は厨房の方へ行き、暫くするとワゴンを押してきた。

二人は手際よくテーブルに置くと美味しそうな料理に「これあなた達が作ったの。

凄いじゃないの」と、スーが喜ぶ。


「本当に美味しそうね」と、アマンダも言った。


「あっあれ、あなた達のが有りませんが」と、フランソワが言うと「私達は彼方で頂きます」と、」手で示した。


「良いからここで一緒に食べよう。

まだ十分過ぎるほど空いているからな。

俺はメイドだからなど一切気にしないかし、大勢で食べる方がよりおいしいからな」


「そうよ、フーが言うのだから」


「アマンダも言った通りですよ。

作った人の顔が見える、これも美味しさの一つと思いますよ」と、アリスが良い事を言ってくれた。


「キーンは僕の隣でフィスはフランソワの隣」と、メイが言うから、そのとおりになった。


「さぁ、新しい仲間との出会いを美味しく食べて祝おう」と言い、桃の果実水を俺が用意した。


「食べながら聞いてくれ。

この肉に興味を持ったようだが、この肉はグレータードレイクの肉だ。

仕留めたのはフランソワだ」

「「グレータードレイク??」」って、と二人が聞いた。


「フランソワ様がですか」と、言うフィスに「そうですよ。

私は狩りが下手ですからね。

皆さんの獲物は無傷ですから」


「まぁ、初めてだから仕方がないよ。

今は凄く良い感じだしね」と、アマンダがフォローする。


「牛も良いが、やはり美味しいですね」


「そうそう、このパスタは変わったスパイスが香りますがこっちも美味しいです」と、フランソワが言うから、キーンが喜んだ。


「ステーキもパスタも美味しいです。

ところでフーは何を作ったの」


「俺はスープ担当だったが、フィスが来たことを話しているうちに出来上がっていたんだ。

湯は俺が沸かしたぞ、スー」


。。。。。


「何だよ、仕方がないじゃないか。

スープだけ遅れる分けにゃいかないだろう」


「ところで話は変わるが、あのブラックアリゲーターの様なやつに付いてギルドはまだ知らないのか」


「まだ確定じゃないがどうやら新種らしいよ。

新種ならギルドマスターが好きに名を付けて良いって」


「そうか、名付けは皆に任せるよ。

食後はホールでグレータードレイクとあれを二人に見せてやってくれ」


「そうだね、それがいいかも。

あれについては、フランソワの狩った物にしましょう。

私もあんなのは初めて見たよ」と、面白そうに言うアマンダに「私はフーさんのが良いですけど」



皆美味しく食べてホールに全員集まった。

「二種類同時に出すと狭くなるね」と、アマンダが言いながらグレータードレイクとフランソワが狩ったブラックアリゲーターに似た獲物を出した。


初めてそれを見たキーンは青くなって震えるし、フィスは悲鳴を上げてフランソワの後ろに隠れて、良く見ていた。


「今夜ステーキになったのは、恐らくこの辺だ」と、俺が胸の辺りを指さした。


「頭に矢が一杯刺さっているだろう、あれをやったのがフランソワだ」


「矢が計ったような間隔で刺さるものなのですね」と、キーンが言い良く見た。


「お嬢様凄いです」と、フィスが言うから、「私の事はフランソワと呼んでくださいね」と、言い聞かせていた。


キーンはさすがゴールドクラス冒険者パーティーは伊達じゃないと思ったが、今目の前で見る異様な大きさの魔物を個人で倒した事に驚いた。

食事中に交わされた話の中で、リーダーは本気を出していないと言う事と、1匹も倒していない事が、理解を超えていた。

フランソワは確か前に私が見た時は、モニカレイお嬢様と一緒に全裸で修業中だと聞いていたから、それでも目の前に横たわる魔物の頭に計ったように矢が突き刺さっている。

どの様な弓を使えばああななるのか、見るからに鱗が固そうに見える。

触ってみたが、体調に似合わない小さな黒い鱗はフルプレートの鎧と同等に感じられるし、矢が異常に深く刺さっているのだ。


アリスと言う弓使いは属性矢を使ったと話し、フランソワの矢は見るからに一番安い使い捨ての物だった。

並みのゴールドクラス冒険者じゃない、恐るべしセイントフォーと、言うのがキーンの評価だった。


魔物を見た後は食事の後片付けになった。

ここでもキーンは驚いた。

スー、と呼ばれる恐らくは治癒士と思われる、スタイルが良い美女がやって来て、私たちに指示をはじめた。


その指示は特別なものでは無かったが常識を大いに逸脱していた。

「スープ鍋に食器をまとめて入れてください。

あっ、ナイフとフォーク、スプーンを先に入れると、隙間が無駄なく済みますからね。

全部入れたらその上に網を置いてくださいね。

残ったフライパンは網の上に伏せて置きましょうか」と、不思議な事を言いだした。


そこでキーンは思った、これらは使い捨てなのかと。

「フィスは私と入れ替わって」と、言いスーと呼ばれる美女が、指示した鍋の前に来た。

スー、と呼ばれた美女の体が一瞬薄緑色に輝くと、重ねたフライパンも網から食器全てが、新品に変わっていた。


直後起きた事は真に奇跡だったった思い、自然に跪いていた。

フィスは何が起きたのか分からなかった様だが、一瞬で綺麗になった事だけはよく分かった。


「キーンはしゃがみ込み何やっているんです」と、スーと言う美人が聞いてきた。


「そのぅ、今奇跡を見たように感じました」と、震える声で答えるのが精一杯だった。



厨房からスーの変な笑い声が聞こえるから、俺が様子を見に行ったら大いに納得できた。

何故ならキーンがスーの前に跪き祈りのポーズを決めていたからだ。


「キーンには見えたんだな」と、言う俺にフィスが聞いてきた。

「俺よりもスーが答えてやれ」


「フーがそう言うのなら仕方がないね。

今使ったのは魔法です。

私はセイントフォーの治癒士ですから、今のは簡単なクリーン魔法を唱えただけです。

セイントフォーは誰も怪我をしないので、私の出番はこれ位です」と、微笑んだ。


「これは治癒魔法の域を超えていると思います。

聖女様です、いえ大聖女様です」


「キーン、私はその言葉は好きじゃないから、私の前では絶対に言わないように頼みます」と、急に迫力を出すから、二人は驚いた。



「後の片づけは頼みますよ」と、言いスーは食堂へ行った。


「まぁ、そう言う事がから、この件は絶対に外で話さないでくれ。

頼んだぞ」と、言い俺もスーと一緒に食堂に戻った。



「もう、全く失礼しちゃうわ。

キーンは私を拝もうとすから。

それに大聖女だなんて」と、言いだすと、皆が面白がった。


「仕方ないでしょ、職業本にあるんだから」と、言うアマンダに「私はアマンダの英雄と取り替えたい」と、頬を膨らせた。


「メイのでも良いんだけど」


「僕にスーの代わりは出来ないよ」と、言い笑っていた。


「おっ、来たな。

これから二人に大事な話があるんだ」と、言うと緊張する二人に「そんなに緊張することを聞くわけじゃないから、気を楽にして」と、アマンダが優しく言った。


「キーンからは既に聞いています、了解ととっても良いのですね」


「はい、裸で縛られても鞭で打たれても構いません。

それに、衆人の前で皿の代わりになる覚悟もありますから、どうか私を捨てないでください」


「分かりました。

では、フィスに聞きますが、私はセイントフォーのリーダーともう一つ、フーのハーレム要員の勧誘も行っています。

あなたに問いますが、あなたもフーのハーレムに入りますか。

因みに我々は皆フーのハーレム要員です」


「その一つ質問があります。

断ると罰があるのでしょうか」


「特に罰はありません」


「私は父から料理作りをと言われてきましたから、少し考える時間が欲しいのですが宜しいでしょうか」


「それくらい良いですよ」


「では、キーンは職業本を見せてくれますか」と、言うアマンダに了解して恥ずかしそうにして、職業本を出した。


「そうそう、フィスはもう結構ですから、席を外してくれますか。

部屋は2階の階段を上がった直ぐ左の部屋を使って下さい」



フィスが居なくなったので、再度キーンの職業本を皆で見た。


「お前、これは本当なのか」と、驚く俺に、小さく「はい」とだけ答えた。

皆も驚いていたが、その多くがキーンの見た目だった。


「キーンって16歳なんだ、見た感じと大きく違うから驚いたよ」と、スーが言う。


「はい、ジレット様から教会に話を付けていただき、15歳の時に教会で職業を知りました。

思いつきでジレット様に頼み込みはじめて行った教会で自分の歳を知りました。

まぐれでしたが、成人していると知り嬉しかったです」


「初めにお前が尊敬するジレットを悪く言う気は無いと断っておこう。

俺の感想だが、お前はこの職業とスキルで今まで良く生きてこられたな。

これ迄よっぽど運が良かったんだな」


「それは一体如何言う事よ」と、スーが聞く。


「それはな、キーンが言う汚れ仕事とは、俺の仕事と同じ物だからだよ」


「ねぇ、今フーが言ったのは本当なの」と、アマンダが聞いた。


「はい」と下を向き答えた。


「私は知っていますよ。

フーさんはご存じと思いますが、領主の中には、メイドにそのような仕事をさせる事があることを。

家にもトウデが居ますもの。

一応私が見つけた事になっていますが、不自然でしたから」と、フランソワが言いだした。


「あっ、今私が言った事は秘密にしてくださいね」


「それは、大丈夫じゃないかな。

全てではないと思うが、今は俺がトウデさんの代わりをやっているからな」と、言うと皆は納得した。


「フーさんはあのように言いましたが、あなたはジレットから可愛がられていたのでしょうね。

褒美に一生遊んで暮らしても困らない大金を貰っていますし、地位も保証されているのですから」と、アリスが言う。


「そうそう、話は変わるが、俺とトウデさんは友達だ。

俺が一方的に思っているだけだが、バームクーヘン好きに悪い奴は居ないからな」と、空気を読まずに言う俺に皆が呆れた。


「じゃぁ、今からみんなで風呂に入ろうよ」と、メイが言いだし、遠慮するキーンを連れて風呂場に来た。


「フランソワ、説明してやってくれ」


「はい、ここは私が誕生した時に建てられた邸でフランソワと命名されました。

それから人手に渡り今は私が買い戻すためにお金を貯めています。

このお風呂は温泉で、まるで外にいるような感覚でお風呂に入れますよ」


「じゃぁ、皆で入ろうか」と、言いアイテムボックスを持つので、皆は一瞬で服を脱ぎ裸になった。

皆でキーンがメイド服を脱ぐ様子を見るから、気が付いたキーンがすごく恥ずかしがるのだ。

最後は諦めて裸になった。


年相応の体形をしていたが、体中に鞭打ちと思われる古い痕が背中中に付いていた。


「これは酷いね。

私が綺麗に治すよ」と、言うスーは初めて皆の前で奇跡を披露した。


今度はスーの体が眩く黄金色に輝くと、一瞬でキーンに付いていた酷い鞭打ちの痕は綺麗に消えていた。

皆が驚くのを面白そうに見て、満足したスーは「初めて仕事らしい仕事が出来た」と喜び扉を開けて浴場に行った。



「遅いじゃないの」と、スーが洗い場で待っていた。


「私が特別なポーションを作ったから、キーンの体を皆で洗いましょう」と、言い薄い黄色をしたポーションを手に持っていた。


棒立ちのキーンにメイが魔法でお湯を掛けると、皆がスーが造ったポーションを受け取り、キーンの体中、勿論胸や大事なところにも塗り、しっかりと塗り込んだ。

またメイがお湯をかけて、泡が完全に流れきるまで3度繰り返して、皆で温泉に入った。


「どうだキーン、温泉は凄いだろう。

これは、スーの拘りから実現できたんだ」


「フー、それは違うから。

皆の後押しのお陰だだから」


「キーンはこれまでの事は忘れて、今を楽しめ。

その気になれば、これからはずっと楽しめるからな」

キーンはスーに寄り添って泣いていた。


「どうぉ、フーのハーレムは楽しいでしょう。

フーは決してあなたが見たり聞いたりした酷い事はしないからね。

因みに私がハーレム要員の第一号なのよ」


「いいえ、第一号は私です。

私はフーさんから直に誘われましたから」と、フランソワが宣言した。


「それはそうなんだが、お前がしつこく同衾同衾と、言いだしたからな。

あの時お前は、2番でも3番でも構わないって言ってなかったか」


「もう、フーさんは意地悪です」と、言うのが面白く俺がフランソワに温泉を掛けるとフランソワが喜んだ。


「フーさんは私にも掛けてください」と、アリスがすかさず言うから皆に温泉を掛けると、皆が大喜びするから、俺にはさっぱり分からない。


それからメイが、今夜は透明な結界を各自に作り配った。

実演だと言いメイが透明な結界に乗ると、温泉の中で空中に浮ぶ格好になって、特に初めて見るキーンを驚かせた。

その様子を見て本人は大満足で可愛く笑っている。


皆で結界に乗って遊び、今夜も温泉を楽しんだ。

皆が嬉しそうで、俺はそれを見るだけで満足なのだ。


キーンの部屋は、アリスの隣に決まった。

フィスとは離れたが、フィスはハーレムと関係が無いから仕方がない。

アマンダがフィスに風呂に入るように伝え、今夜はそのまま休んでいいと伝えた。

それから、キーンに寝巻に着替えると私の部屋に来てほしいと言うと、キーンは緊張したがアマンダの言う事を素直に受け入れ、直ぐにアマンダの部屋に来た。


「今夜の順番は誰かな。

そうそう、アリスとフランソワだったね。

私はフランソワの隣で、私の隣をキーンにしますから、アリスの隣がスーと

メイで寝ましょう」


「キーンに特にやってもらう事は無いし、ただ皆で一緒に寝るだけよ。

ただ、あのフランソワの様なスケスケの寝巻をフーは喜ばないからね」と、アマンダが話した。


「これは、私の何時もの寝巻ですから、誤解しないでください」


「そうですよ、以前よりはマシで今はパンツは穿いていますが、少し前はほぼ全裸でしたから」と、アリスが言う。


「キーン寝心地はどう」と、メイが聞く。


「私は今迄寝たベッドの中で一番良いと思います」


「これは、僕が造った結界なんだ」と、言うメイにキーンは何から何までが規格外の冒険者パーティーに驚いた。

皆で話していると、何時の間にか静かになり、寝息が聞こえて来たので俺も眠った。


如何だったでしょうか?

キーンの大聖女発言、それを聞いたスーの反応、私は気に入っています(笑)


楽しめた、面白かった、と思われるなら作者冥利に尽きます。


次回はキーンを連れてスコット領主に会いに行きます。

キーンは男爵、キーン・スタンレーですから(笑)


次回は水曜日を予定しています。


何時もの時間にお会いしましょう

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