冒険者ー21
本編は都合上2部構成になっています、大人の事情って奴です(笑)
予告の通りフーの服で終わるつもりが、あまりに短かったのです。
それで足したところ、思わぬ分量になりました。
フーの服とジレットカルフーン家の話です。
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それではお楽しみください
朝食後に俺は皆に連れられて、フランソワお勧めの店に来た。
「私が来ましたよ」と、風変わりな挨拶で店主が直ぐに出てきた。
「これはお嬢様、おはようございます。
知らせてくだされば、お伺いしましたのに」と、恐縮する。
「今日は最高の物を望みます」と、良い笑顔のフランソワが言いだすから、ついに俺の寝巻がスケスケになると思って覚悟した。
「此方の美人さんに良く合うメイド服を用意してくださいな」と、スーが言うから俺は驚いた。
スケスケの寝巻と思ったがメイド服だった。
店主は俺をよく見ていたが、直ぐに閃いたようだ。
俺は店主に連れられて、店の奥へ行き色違いのメイド服を体の前に置き、良く見ていた。
「うんこの色がやはり一番ね、本当に良く似合いますよ。
素敵ですぅ」と言いだすと、皆も同意する。
濃紺のワンピース仕様の服には白いレースの飾りがついていた。
白色のブラウスに赤いネクタイと服を隠すほどの大きい白いエプロンドレスを重ねて着る仕様に決まった。
本来は試着して微調整をするところなのだが、裸になると痴女が付けていた異世界の下着姿になるので、あれを見られると色々まずいと思い、試着は丁寧に断った。
微調整はスキル有言実行が良い感じにやってくれるから安心できる。
料金は俺が払うと言うのは全員で却下され、皆が出し合って50万ビィを払った。
色々思うところがあるが、俺のために皆が金を出し合ったメイド服は俺には最高の贈り物となった。
本当に本当に嬉しい。
ついでと言うことで、スターリング・ケーキ店に皆で行った。
「私が来ましたよ」と言う挨拶で笑顔の店主が迎えてくれた。
店内はクリームとケーキが焼き上がる甘い良い匂いが漂っている。
店内の片隅に良い感じの喫茶コーナーがあり、買ったスイーツがお茶と一緒に食べられる様になっていた。
バームクーヘンは無いと聞いていたので、俺はカラフルな丸いイチゴが乗ったショートケーキとチーズケーキを買った。
俺の隣でスーはプリンと赤色のジャムが載ったショートケーキを買い、アマンダもメイ、アリスも同様にプリンを買っていた。
フランソワはチーズケーキとプリンにしていた。
俺は普通の紅茶を頼み、お茶が来ると早速チーズケーキから食べた。
一口食べると、バリンさんが作った物と微妙に違うが、しっとりとしたチーズの風味が生かされ美味しい。
カラフルなイチゴが載るショートケーキも生クリームが俺の好みの柔らかさで、スポンジはゲイリーさんが話してくれたとおりで、本当に美味しい。
美味しい物を食べると人は自然に笑顔になると、確かルーベリーが話してくれたが、そのとおりで、皆の笑顔が見られる事が何故か嬉しい。
結論が出ないまま日が過ぎていき、あのおかしな小娘を先頭に突然わしの執務室にやって来た。
突然の事でつい怒ってしまったが、あれはわしの本心ではなかった。
まぁ、結論は既に出ていた。
マリーが大反対するのだから仕方がなかろうと、自分自身を納得させた。
それからしばらくして、わしのあれに突然異変が起こった。
初めはわしのあれが痒かった、時間が経つにつれて強い痒みに我慢できなくなった。
次第に強い痒みに我慢できなくなり、何時でも思い切り搔ける環境が欲しくなり、寝食を家族と別にした。
それでも良い事が一つだけあった。
それは痒くても排尿時は、生娘を抱いている時の数倍は良い何とも言えない天まで昇る様な圧倒的な快感に変わるのだ。
それは良い、だが、尿が酷く臭くなってきた。
例えるなら死体が腐る時の何とも言えない腐敗臭、あの匂いと同じなのだ。
注意して良く見ると昨日よりも、あれの色が本来の色よりも深みを増してきた。
良い方に考えると、わしのあれは鍛えた貫録が出てきたのだ。
だが、とにかく痒いから掻き始めると他の事がどうでもよくなってくる。
今はあれを掻いている時が一番安心できる。
あれに異変が起きたのはその夜からだった。
わしのあれに異変が起きてから3日経った夜は、痒くて気が狂いそうになった。
とにかくあれに無駄な刺激を与えないようにと、あれをむき出しのままで眠ることにした。
幸いな事に、ここに入ってくる者は居ないから好都合なのだが、気が付くと悪臭が部屋の中に充満しているのがわし自身でもよく分かった。
仕方なく窓を全開にすると、今度はわしのあれにそよ風が当たる、その微かな刺激で激しい痒みが再発してくるから本当に厄介な病気だと思った。
最近は女の方は控えているのだが、ついこの前我が娘の熟れた裸体を目にした。
あれが切っ掛けで今は女漁りの病気が再発しかねないかが要注意になった。
そして思い至った。
わしは、我が娘の熟れた裸体が気に入ったのだと。
わしの可愛い娘があの様な者に汚される事は、わしは絶対に許さない、許してなるものかと固く誓った。
これはもしかすると、あの者が言った約束を破ると許さない、死んでもらうの実行ではないかと、ふと思った。
夜が明けるとベッドにわしのあれからシミ出た汁によって、シーツに気味の悪い茶色をしたシミが広がり変な模様を描いていた。
それに加えて、おれの玉袋のほうも嫌な変色し嫌な臭いが広がり始めていたが、これはあれから染み出る汁が付いているからだろうと、良い方に思う事にした。
そうだ、今朝一番に運よく教会に来ている大聖女を呼ぼう、大聖女に治してもらおうと思い執事のウインディーを呼んだ。
「旦那様、如何されましたか」と、言うウインディーにわしは外を見るように背を向け、「朝一番に大聖女クリスタ様を呼んでほしい。
頼んだぞ」と、命じた。
「直ぐに使いの者を。。。いや私が直に行きます」と、言い退出した。
その後も外を見ていると、直ぐにウインディーが馬車に乗り込む姿が見え、馬車が邸から出るのを見て、わしは安心することが出来るとホッとした。
数刻すると、わし専用のメイド、キーンが朝食を持って来た。
おれは相変わらず背を向けてまま、サイドテーブルに置くように指示して、漂う悪臭に気を使いキーンを直ぐ追い出した。
朝飯を食い終わったのでキーンを呼んで風呂の用意を頼んだ。
ついでに、ウインディーの帰りが遅いので分けを聞くと、「大聖女様は当地での活動が終わり、朝一番に王都へ帰還されたとのことで、大聖女クリスタ様を追っていると連絡が入っています」
わしはキーンを下がらせて、試しに最高品質の青色をしたポーションをあれに塗ることを思いついた。
もっと早く塗っていればと思うが、思いついた今が最適と呑気に思った。
掌で高価なポーション受けて、あれに軽く塗ったところ、あれから体中に経験した事がない激痛が走り頭の中、奥の方まで続き、立っているのが難しく床に崩れ落ちのたうち回った。
風呂の用意が出来たと知らせに来たキーンが、床に倒れているわしを発見し驚いた。
その時わしのあれは、ポーションの影響で皮が剝がれてしまい風呂に入れる状態ではなくなった。
嫌な顔一つも見せずに、キーンは献身的にわしに良く尽くしてくれ、大桶に湯を用意して来ると、わしの体を優しく拭いてくれる、本当にありがたい事だ。
「旦那様、良いのですよ。
今はこのキーンに全てお任せください」と、手を止めることなく背中を拭きながら優しく言った。
「マリーは何をしているのだ」
「奥様はモニカレイ様の監視です。
三度家出を試みられましたから」
「そうか。。。
話は変わるが、デグナールにわしの代わりが勤まりそうか」
「どう言う事でしょう」
「次代の領主だよ、キーンは奴をどう思う」
「私が口を挟むべきでないと思います」
「わしはキーン、其方が見たり感じた事を知りたいのだ。
忖度のないお前が見た事実を話してくれないか」
「。。。、では無礼を承知で申し上げます。
私はデグナール様に領主は不向きと思います。
今現在も各地からの要請と決済の書類が溜まり続けていますから。
私の意見を申しますと、モニカレイ様が最も相応しいかと思います。
理想だけのデグナール様は、配下の和を重んじられ過ぎて、重要な案件が決められない性格と思います。
その点モニカレイ様は皆を先導する強い指導力が有りますし、個人でも金を稼ぐ手段を幾つも持っていらっしゃいます。
金を生む事、見つける事に長けていらっしゃいますから、領地の経営に最も向いていると思います。
タニアラン様は依存体質が強すぎて、其処が非常に残念です。
全方位に優秀な方なのですが」
「そうかよく分かった。
では一つ聞きたいが、其方が仕えたいと思う者は誰かな」
「はい、それはもうジレット様以外は考えられませんが、そういう答えではないのでしょうね。
私が知る限りで良いのであれば、私はあの娘に仕えたいです」
「もっと詳しく聞いても良いか」
「はい、あの娘はどことなく不安定なところがありますから、その放ってはおけないとでも言いましょうか。
それに、何事にも妥協しない強い意志と、セイントフォーを束ねるリーダーシップです。
派手な見た目と違い、努力家と思います。
其処がより私の信頼を生むのではないかと」
「そうか、よく分かった」
キーンと話をしている間にわしの体は拭き終わった。
クローゼットから新しい下着一式と服を用意して、わしに着させてくれた。
下着をつける時に心配したわしのあれは、既に痛いとか痒いと言った感覚が無くなっていた。
服の着替え、本来は妻マリーがする重要な仕事なのだが、モニカレイの監視と言う名目で、どうやら悪臭を放つわしには近寄りたくないのだ。
「キーンに用を頼みたいのだが聞いてくれるか」
「勿論です旦那様、何なりとお申しつけ下さい。
それで私は何をすればいいのでしょうか」
「それはな、現時点でお前に暇を出す」
「えっ⁈」
「これからは自由に生きてくれ。
あの娘の所へ行くのも良い、お前が気に入っているのならわしは反対はしない。
わしの机の。。。まぁわしが直にキーンに渡そう。
その方が良いからな」
「旦那様何故に私に。
私の何が不満なのでしょうか」
「キーン、そう暗い顔をするでない。
恐らくだが、わしはもう長くは生きられないだろうと思うからだ。
それで、キーンにはこの先此処へ居るよりは自由に生きてほしいのだよ。
お前には数々の汚れ仕事をさせて来たからな、本当に済まない」
「旦那様、私ごとき卑しい者に頭を下げる事は要りません。
どうか、頭をお上げください」
「いいんだ、あの娘も言っていたが、これはわしの筋だ。
筋を通させて貰う。
それでだ、キーンにはこれらをやろう」
「旦那様、私ごときが受け取れる品ではありません。
どうか再考を願います」
「これはキーンに渡しす、わしからの感謝と褒美だ。
初めにこの金色のカードだ。
表に我が家名と家紋が彫ってある、裏はわしの署名入りで、代々の領主がこのカード保持者の身分を保証するからな。
ほら、手に持つが良い。
今カードが光るのを見たか、これでカードはキーン専用になったから、絶対に偽造は出来んぞ。
次は金が要るだろう。
ここに在る証書を世界中の冒険者ギルドに持って行くと、額面と同じ金を受け取ることが出来るからな。
一度に全額出す必要は無いからな。
金額が無くなるまで何度でも引き出せるからな。
最後はこれだ。
キーンはこれからは、キーン・スタンレーと名乗れ、良いな。
一代限りだが男爵だ。
まぁ、騎士よりは上程度に考えてくれれば良いぞ。
以上だ。
そうだ、これをやるから、中に入れて持ち歩け」
キーンは次々とジレットが用意する品々に驚き、青くなり震えた。
「悪いがスタンレー男爵は我がカルフーン家の寄り子になるから、渡したカードは絶対に無くすなよ。
寄り子を外すには国王に許可が要るからな。
寄り子と言っても、特に何かをする義務は無いからな。
形だけだ」
青い顔で震え呆けているキーンを目の前にして、マジックバックにそれらをジレット自身が納めて、キーンに手渡した。
「短い間だったが嫌な事もさせたし本当に苦労を掛けたな。
最後がこれじゃチョット締まらんが、不満も口にせずに本当に良くわしに尽くしてくれた。
ありがとう。
さぁ出て行ってくれ。
わしはもう長くないからな。
もってあと5日かも無いかも知れぬ。
まだ正気のうちにこれらを渡せてわしは大満足だ。
ただな、あの娘を絶対に恨むなよ。
敵討ちなど考えるな。
約束を一方的に破ったのはわしの方だからな。
約束を破ると死んでもらうと言うあの娘の言い分にわしも同意したのだからな。
その事は頼んだぞ、良いな」
「旦那様私は。。。」
「スタンレー男爵泣くな、わしはもう其方の主ではないぞ。
良いからもう行け、皆を呼ぶからな」と、言ってわしはキーンを強引に下がらせた。
如何だったでしょうか?
後半のジレットの話の方がアレなので、フーの服の話をコミカルに書いたつもりが、残念です。
楽しめた、面白かった、と思われるなら作者冥利に尽きます。
次回はカルフーン家の続きになります。
どうぞご期待ください。
家督問題です(笑)
次回は日曜日を予定しています。
PCの調子が良くないのです。
デバイスの問題は無いと思うのですが。。。
何時もの時間にお会いしましょう




