冒険者ー18
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それではお楽しみください。
昼から何をするかの話になり、俺はカルフーン家に様子を見に行きたいと言うと、皆も付き合うと言うので直ぐに決まった。
「明日は、また黒い森に行きます」と、言うアマンダに皆賛成した。
一日仕事をして三日休む、セイントフォーの何時ものサイクルが漸く始まる。
俺の周りに集まってくれ、今から転移を使い領主の執務室へ行くからな、と言うと俺の周りに集合した。
「よし、行くぞ!」
「はい、何時でも良いです」と、フランソワが答えて、俺達はジレット・カルフーンの執務室内へ来た。
「なっなんだ貴様らは、無礼者めが」と、顔赤くして怒鳴るジレットに「様子を見に来てやったぞ。
ここにも槍の勇者が死んだ知らせは来ているだろう。
一方的に約束を破ったらどうなるか、身をもって知るがいい。
用は済んだ帰ろう」と、言い直ぐにフランソワに帰った。
「ねぇ、凄く怒っていたね」と、スーが感想を言うと、皆も同じだと話した。
「夕食はバリンさんの店にしないか」と、言う俺に皆賛成してくれた。
「ところで、カルフーンと言う人は、この前会った時と比べ別人のようになっていたね。
一体何があったのか。
不思議だね」と、アマンダが言うと、「あれじゃないですか。
私たちが応対した、迷惑代官ですよ」と、呆れる表情でアリス言う。
アリスもあのタニアランの対尾に当たっていたので、あの度を越したしつこさにうんざりしたのだと思った。
「僕は別なところに原因があるように思う」
「メイは何か思い当たる事があるの」と、スーが聞くが分からないと、言う。
「まぁ良いさ、後は死んでもらうだけだからな」
「フーさん、今の言い方素敵です」と、フランソワが言いだすから笑いが起きた。
「槍の勇者の事を聞いているだろうから、槍の勇者のようにしてやろう」と、言う俺に皆は呆れた。
父さんと少しの間でも交遊があったと言うので、少し躊躇する部分もあったが、つい今しがた会ったら、あの時とは別人のような態度だった。
もう遠慮はしないと、スキルの語り掛けた。
(ジレット・カルフーンに槍の勇者も同じ様に、あそこが腐っていきそれが全身に広がり、7日間で死ぬ。
確殺は必ず付けてくれ)
(了解しました)
(爽快感は感じられないんだな)
(はい、不快感と対になるものですから)
(分かった、それで良い)
「皆食事に行かないか」
「うん、私たちはフーを待っていたのよ」と、言うアマンダに付いて皆が待つ玄関に来た。
皆で街をぶらぶら歩きバリンのレストランに来た。
「こんには、私が来ましたよ」と、明るい声のフランソワを先頭に店内に入った。
「お嬢様がおいでになりましたよ」と、何時もの娘が奥に向いて言うと、バリンさんが挨拶に出てきた。
「これはお嬢様、良くいらっしゃいました。
さぁ、奥へご案内していてください」と、言いバリンさんも付いて来た。
「本日のお勧めはローストビーフです。
それからマスを使ったサラダにスーツはチーズケーキです。
皆様如何でしょうか」
「私は良いと思います」と、フランソワ。
「じゃ皆も良いよね」と、言うアマンダに皆も賛成して直ぐに決まった。
雑談をしていると、娘が次々に料理を運んできて各自の席の前に置いた。
「これがロ-ストビーフなのですね。
私は初めてですから、今からとっても楽しみです」と、アリスが見て感想を言った。
「はい、店主が時間をかけてじっくりとローストした、子牛の肉です」
「美味しそうな匂いがしてきます」と、言う俺に「はい、ソースに少量の辛子と玉ねぎを飴色になるまで良く炒めていましたから」と、教えてくれた。
サラダはマスのマリネが使われた、マスの薄ピンク色と野菜の緑色の対比が、如何にも美味しそうに感じられる一品だった。
パンは、フランソワのお気に入りの黒パンが付いた。
「勝手をして申し訳ありませんが、桃の果実水とブドウの果実水をご用意させていただきました」と、言い娘はフランソワ用の特大のブドウの果実水が入ったコップを用意した。
「良いのですよ、私が忘れただけですから。
ありがとう」と、微笑むと娘は下がる後姿が嬉しそうだ。
皆はローストビーフが美味しいと口々に感想を言い合い、美味しく食べた。
大勢で食べる食事は本当に美味しいのだ。
何時もと趣の変わる野菜サラダの酸味が、良いアクセントになり双方の美味しさが余計に際立つから、バリンさんは凄腕の料理人と思った。
「フランソワに聞きたいのだが、バリンさんはスコット領軍の騎士だったりするのか」
「さぁ、私は知りませんが、それが何か?」
「スターリング店主は領軍の元騎士と聞いたから、もしかしたらと思ったのさ」
「私、スターリングさんが騎士だったとか初めて聞きましたわ」と、驚くフランソワ。
「俺は御父上から聞いたぞ」
其処へチーズケーキをもってバリンさんがやって来た。
「如何でしたか、つい最近ようやくお客様にお出しできるまでになった、子牛のローストビーフは私の自信作です」
「美味しいですよ、まだいくらでも食べられそうです。
特に野菜サラダの酸味が良くて」と、スーが答えた。
「話が少し聞えましたが、スターリングは私とほぼ同時期に軍を退きましたが、彼奴は凄腕の剣士でした。
何故かケーキを焼くのが上手くて、スコット様もスターリングの焼くケーキを好まれていました。
彼奴もチーズケーキを作りますが、お持ちしたチーズケーキは私の手作りです」と、言い娘と一緒に給仕した。
「それは凄いですね」と、言うアマンダに「はい、今はレストランを経営していますが、有事の時は騎士に復帰しますから。
その時は此方の娘バレインも一緒ですよ」と、バリンさんが言う。
バレインはニッコリとほほ笑んだ。
「お茶の御替わりも用意していますから、その時はお知らせください」と、言い下がった。
「私くし恥ずかしいですわ」と、フランソワは落ち込んだ。
「それは仕方がないだろう、お前は箱入りで大切に育てられたんだ」
「そうよ、フランソワは政治に関わらせたくないお父様に、大切の育てられたと思いますよ」と、アリスも俺に同意する。
「やはりお嬢様なんだ」と、メイが言いだす。
「どうなんだ、スターリング店のチーズケーキと?」
「チーズケーキは私が食べたんだけど、何方も美味しいから」と、スーが言う。
如何だったでしょうか?
バリンオーナーの新メニュー、ローストビーフが重要なキーワードになります。
楽しめた、面白かった、と思われるなら作者冥利に尽きます。
次回はフーのリクエストで食材の採取とセイントフォーの仕事がメインの予定です。
次回は火曜日になります。
どうぞご期待ください。
何時もの時間にお会いしましょう




