逃亡-3
今回だけか、残酷な表現が出てきます。
早々怒られそうですが、今は目こぼしに期待です。
それではお楽しみください。
「おい、此処にフィリスという有名な美女が隠れているそうだ。
見つけて来い。
俺様が可愛がってやるから。
お前ら愚民共は手ぇ出すんじゃねえぞ、分かってるな。
行け!
探し出して俺様の前に連れて来い」
「お前らは天井裏を探せ。
ガスの兵は食堂から地下室だ、行け!」と誰かが指示した。
「ねぇジュウイチ、飽きたら私に頂戴なぁ。
私があの美しい顔を素敵に改造して、卑怯者の王宮に届けるからさぁ」
「あぁ良いぜ、俺も調教が楽しみだぜ」
上で繰り広げられるゲスな会話を聞いて、「私の超大切なフィリップをどうするってぇ」と、これまで冷静だったアマンダが天井に向けて怒鳴っていた。
「勇者様一大事です。
食堂へ行った我が兵が帰ってきません。
不審に思い某が探しに行くと、食堂の扉が開きませんし、ピクリともしませんが」
「あぁ、それでお前は俺様に何を望む。
俺様は小娘しか用はないんだよ。
お前も行け、一刻も早く俺様の前に連れて来い」
「そうよ、早くしなさい。
もう食料が少なくなりましたから」
「俺たちに不味いゴミ食えって言うのか、あぁ」と、怒鳴った。
「勇者様大事です。
エルシャー兵がまだ帰ってきません。
それが、扉が開かなくなりまして、如何いたしましょう」
「あぁ、またかよ。
小娘は食堂か天井裏に潜んでいるのだろうな。
エリ、お前の探知スキルで見つけることが出来るか」
「そうね、この屋敷には居ないんじゃないの。
食堂も天井裏の捜索兵は全滅しているし、隠し部屋も無いし居ないんじゃないの?
僅かな時間で何で全滅するのよ、此処は気味悪いわね、全く」
「あぁ、おかしいじゃねぇか。
俺様が優しく問うてやった使用人のババァは、逃げ出すのを見ていないと言ったが。
また誰か捕まえて優しく聞こうじゃねぇか。
俺は詳しく知らないが、シンから聞いた真田幸村の事を思い出したわ。
一騎当千の強者揃いと聞いていたが、なんだあの卑怯な戦法は。
全く頭にくるぜ、領主お気に入りの魔法使いかなんか知んねぇが、頭にくるんでミンチにしてやったぜ」
「そうそう、この街はウチの魔法でも全然燃えないしね」
「それはお前が未熟ってことだぜ」
「でもね、あの時おっさんはウチに最強の火魔法を授けると言ったんだよ。
ナオコみたいな治癒魔法が良かったのかな、ジュウイチはどう思う?」
「お前なぁ、それで今のスキルレベルはなんぼだ」
「えぇ、既に最高なんでしょう」
「お前も勇者なんだろう、ちっとは頭を使えよ」
母さんも殺されたと知った。
しかも相手は世界最強の勇者なのだ、悔しい、悔しい、悔しい。。。。
悲しい、母さん、母さん、母さん。。。と、俺は優しい母さんの名を心の中で何度も何度も何度も叫ぶことしかできなかった。
子馬鹿にされ苛立った魔法の勇者が、肖像画へ向けて火魔法を放った、多分。
「エリ、俺につかまれ。
直ぐ転移するぞ、此処は激ヤバダ!」
「あっ、これマジヤバイやつじゃん」
転移魔法を何度か唱えるが効果は発揮しないばかりか、ガシャガシャと兵士の倒れる鎧の音が聞こえた。
魔法の勇者が半狂乱になって、喚いていたがやがてに静かになった。
焦った剣の勇者が扉を切りつけるが、効果がないばかりか何度か繰り返していると、聖剣が折れると勇者は呼吸困難に陥り、喉を掻きむしって死んだと俺は思った。
邸に侵入した敵国兵は全滅し、邸は全ての入り口を閉じていた。
俺の名は榊充一、誠和学園高等学校に通う17歳にして、誠和学園高等学校で生徒会の副会長をしている。
誠和学園は所謂県内有数の進学校で、隣町にある不良が集まる県立高校から、うちの生徒が財布代わりの様に、日常何処かで恐喝を受けている。
学力が第一、学力至上主義の校風に嫌気がさし俺は、自発的に落ち零れになった。
俺はただの自己満足のためだけで、うちの生徒が恐喝される現場を見ると、有無を言わせず相手を誰か大人が止めに入るまでブッ叩く、これを繰り返していると、何時の間にか被害生徒やその友人達から慕われ、ついに高二で生徒会の副会長になった。
会長は正義感の強い理想主義者、桜井菜穂子という三年生の女子だ。
その日も俺は生徒会室で、昨日の俺の暴力事件について聞き飽きた非難と抗議を延々と聞かされていた。
俺にしてみると、絵空事の理想論なんてなん糞食らえだ。
なんで俺だけが一方的に非難されなきゃならないんだと、思っていると、生徒会渉外担当の三年生、古川絵里が、俺の思っている事を生徒会長に代弁してくれた。
室内には今回の被害者で、俺に憧れる同学年の酒井伸と三年生で事務担当の坂本純二と会計の三年生山手香澄がいた。
絵里の言う事を聞いているその時、何の前触れもなく突然部屋全体に禍々しい紫色をした床を覆う円陣が現われた。
同時に金縛りに遭ったように動けなくなっていた。
その時ドアのノック音に「入ってくるな、ヤバイ事になった!!」と、俺が叫び追い返した。
その時は既に円陣の中に幾重にもおかしな模様が描かれ、それが赤紫色に光っていた後意識を失ったと思う。
俺達は意識を失っていたのだろう、多分。
気が付くと、生徒会室とは大きく違い、例えるなら雲の上の様な所に居た。
「気が付いたようじゃな。
其方らはゴルモスへ召喚されるようじゃな。
それにしても、魔王復活にはまだ3000年は掛かるが、不思議な事じゃ。
よし、あまり時間は無いから其方らはわしの話をよく聞くように、良いかな」
「おいおい、誰が俺等を呼ぶって?」
「それはわしも分からんが、今はよく聞けぇ。
そこの向こうっ気が強いお前さんは、剣の勇者じゃ。
ほれ、これを持てぃ。
それは聖剣じゃ、訓練次第でよく切れるし、折れる事も錆びる事もなくなるからな。
替えは無いから折れたら諦めてくれよ。
隣の嬢ちゃんには、これじゃ。
嬢ちゃんには最高の火魔法をやったからな。
これを使えと、綺麗な赤色をした宝玉が浮く白い杖を貰った。
お前さんは。。。まぁ槍で良かろう。
使いこなせよ。
剣と槍とくれば、お前さんは弓じゃ。
大丈夫か。。。時間は掛かるが使いこなせるようになるじゃろうて。
残る嬢ちゃんは何が良いかのぅ。
わしにも準備があるんで、不意の対応には困るんじゃがのぉ。。。
うん、これでよかろう。
これも立派な聖剣じゃ、文句は無かろう。
そっちのおっぱいの大きい嬢ちゃんのは決めてあるんじゃ。
其方は、この者たちを癒してやってくれ、頼んだぞ。
帰る時はまたここへ来るから、わしが渡した武器を返してもらうぞ。
絶対無くすなよ。。。。。
背中に伝わる床の冷たさで俺は目が覚めた。
見知らぬヨーロッパに在る古城の中はきっとこんな感じなんだろうと、思える広い空間で天井は高く飾り気のないドーム型の天井に戦を描いた絵画が見えた。
そうか、ここがゴルモスと呼ばれた世界なのかと、感慨に浸っていると、「如何ですか、一度に6人も召喚できましたから、最初としては大成功でしょう」と、少し怒気を含む言う若い女の声が聞こえて来た。
「まだ起き上がれないようですね。
だらしない、これでも勇者?
ねぇ勇者召喚に間違いないのでしょう」
「はい、スカーシ皇女様大成功です」
俺が寝ている床を見ると生徒会室で見た魔方陣によく似たのが設置してある。
「おい、みんな起きろ」
俺の声で、まるで朝の寝起きのような動作で皆は起き出した。
「これは勇者様方、私くしの呼びかけに応じ、このゴルモスへよくいらっしゃいました。
私くしはガス帝国第一皇女スカーシと申します」と、言い俺たちの前で慣れた動作で一礼した。
「ジュウイチさん、これって異世界召喚で呼ばれたという事でしょうか。
僕は嬉しいですよ。
勇者なら好き勝手出来ますから」
「へぇ勇者召喚ね」
「だが気に要らねぇな。
お前、さっきなんて言ってた。
誰がだらしないって」
「へぇ偉そうにジュウイチさんに言うんだね。
僕たち勇者だよ~」と、言いシンは学生服に豪華な槍という格好で、素早く動き、皇女目掛け槍の連続突き、ラッシュを繰り出した。
その突き加減が絶妙で、皇女の着る豪華な服は見る見る切れていき、ほぼ裸になった。
悲鳴を上げ逃げる皇女に容赦なく、槍の柄の横なぎで裸の皇女は宙を舞った。
石の床に落ちた皇女に槍の勇者シンは容赦なく柄で何度も何度も皇女を突き、体中に青あざを作った。
次にシンはグッタリした皇女の赤髪をもって奥の祭壇に引きずり上げ、祭壇で儀式をすると言い、皇女の股から槍を入れ文字通り串刺しにした。
「あははっ、串刺しじゃん。
次は誰にしようかな」と、皇女から槍を引き抜き召喚魔法使いの方へ振り向くと、ジュウイチが裸にした若い女性の胸を聖剣で削ぎ落していた。
「良いぜ、これ切れ味抜群じゃね。
次はお前だ」と、言って俊敏な動きで恐怖で棒立の女の背後から近づき、聖剣でローブと服を切り裸にして、また胸を削ぎ落した。
惨劇の事態を漸く把握できた者等は悲鳴と共に逃げ惑う者で阿鼻叫喚のカオス事態に陥った。
「おい、ナオコ。
テメェ治癒できるんだろ、試させてやるよ」
「私はあなたの先輩なのよ、気安く呼ばないでくれる。
それに、もうあなたの尻ぬぐいはウンザリなのよ」
「へぇ、そうかい。
じゃ此奴はこうだ」と、言って胸を削ぎ落した女を次々に輪切りにした。
「じゃっウチも試そうっと」と、エリが呟き、召喚魔方陣を燃やし、残る魔方陣も徹底的に破壊した。
「あぁ~すっきりしたぁ」
「馬鹿野郎がぁ。
てめぇ、今何しやがったぁ。
あの爺さんが言ったことを忘れたのかよ。
これじゃもう帰れんだろうが、馬鹿野郎がぁ」
「僕は帰る気がありませんので、エリさんに感謝です。
帰ってもまた虐められるだけなので、こちらで虐めもですが好き放題したいですから」
勇者関連が終わるまで毎日投稿のつもりです。




