逃亡ー26
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それから、色々押せる所は押してください(笑)
予定変更です。
本日のエピソードについて、少し期待を裏切るようになります。
私の基本は、本編をなるだけ3000文字前後を目標にしていますが、本日分はあまりに多すぎました。
凡そ8000文字ありますから、分けました。
面白さが半減するようで申し訳ありません。
それではお楽しみください。
お父さんはあなたの娘の裸を見過ぎですよと、注意したい。。。
「それはそうなんだが、あっちが先に剣を抜くから、仕方ないじゃないの」
「うん、アマンダの言うことは良く分かるよ」
「どうだろう、お互い此処はひと先ず冷静になろうよ」と、俺が言ったが、俺自身も言葉が変だった。
「うむ、そうだな。
我が娘は裸な様だが、一先ずは無事な姿を見たからな、それは重畳よ。
済まぬが隊長をはじめ騎士の皆は外へ出てくれるか。
心配なら、もう直ぐキーンが茶を持ってくるだろうからな」
仕方なく護衛は談話室から出て行った。
その後はお互い無言の緊張状態が続く。
暫くしてキーンと呼ばれた小柄な少女メイドがお茶を用意して談話室に入って来た。
お茶を各自に給仕して回るとジレットカルフーンの後ろに控えた。
「初めにセイントフォーのメンバーを紹介してくれるか」と、俺がアマンダに指示した。
「執事さんには会っていますが、私がリーダーのアマンダです。
後は、メンバーのアリスにメイにスーです」と、アマンダは手で示しメンバーを紹介した。
「で、ジレットカルフーン様の用向きをお聞かせください。
娘さんは私が槍の勇者から助けて今に至っています。
領主でありながら、こっそりと侵入された行為は感心しませんよ。
これじゃ、セイントフォーもおちおち安心出来ませんからね」
「そうですよお父様、今が夜なら夜這いととらえてもおかしくありませんし、私くしがお母様に話すと何と思われるか、とっても楽しみですよ」
「偉そうに父に物言うお前は、まずは服を着ろ!」
「いいえ、これも修練の一環ですから。
それに、この屋敷は私くしが稼いだお金で私くしが建てた物ですから、今後隠し通路の使用は控えてください。
多くの人に知られると意味が無くなりますからね」
「おい、今の話は本当なのか」
「はい、私が開発したあの木の筒、あれの利権を商会に売りましたし、他にも私はお金を生む手段を幾つも持っていますの。
家にも毎月入れていますもの」
「槍の勇者の件でここへ来られたと理解します。
さぞご心配になられたでしょう。
経緯を申しますと、私とモニカレイが居る時に、槍の勇者の急襲を受けまして、私たちは秘密の通路に隠れて難を逃れたのです。
偶然外出していたセイントフォーは、襲撃の一部始終を見ていたと申しました。
急襲を見ていたセイントフォーから、急に槍の勇者は引き上げたと聞いております」
お父さん本当なんだから信じて、無言のお父様は大いに怖いですから。
「此処へ来る前に弓の勇者がスコット領主の舘に来たそうで、逃げるフランソワを偶然私しが助けまして、彼方に居るのがフランソワスコット嬢です」
「あなたの様なか弱い女性が勇者から令嬢を助けたと、信じられんな」
「私の秘密をこの場で開示することはできませんが、私はとても優秀なスキルを持っていますから」
「あの旦那様、裸のお嬢様方に服を着てもらいましょう。
私くしは失礼して、夕食のご用意をしたいと思いますから」
「うむ、キーンが言うように、服を着てくれるか。
娘可愛さのあまり、無断で侵入したことは、わしの落ち度だ、本当にすまなかった。
この通りだ」と、ジレットは俺達に頭を下げた。
「あなた達も、領主様の謝罪を素直に受け入れなさい」
「まぁ、そちらのメイドさんに言われるのが最もだ。
良いでしょう、但し今回だけですよ」と、アマンダが答えた。
モニカレイとフランソワが退出するのに合わせて俺も退出することにした。
「少しの間アマンダ頼んだぞ」
俺の指示を聞いてジレットお父様の殺気を含むキツイ視線が俺に向けられた。
いや、別に逃げないから、本当は逃げたいが。。。
俺は肖像画のモデルになった時の様に、本来の銀髪に髪色を戻し、正装して談話室の戸をノックした。
「先ほどは大変失礼いたしました。
私はフィリスウェルビーと申しまして、父が辺境伯をしておりました。
ご存じと思いますが、私の家は先の大戦でオルブライト公爵家同様に無くなりました。
私とそちらのアマンダとで王都まで逃げ延びで身を隠していたのです」
俺が談話室に入った時にセイントフォーの皆も驚いていた。
「これが、本当の私の姿です。
セイントフォーの皆様は驚かれたでしょう。
別の意味でアマンダもね」
「これは、娘の部屋にある肖像画以上の美人ですな」と、喜ぶ辺境伯にスーもだ。
「以前見た肖像画のとおりの髪色だよ。
それに、この前よりも美人だし」と、スーが言う。
其処へ、服を着たモニカレイとフランソワが入って来て、そして驚いていた。
「そう、これですわ。
私くし感激しましたわ」と、モニカレイが言うと「私たちが美人だなんて本当におこがましい」と、フランソワが言った。
「うん、剣の勇者が欲しがったのが今のフィリスの姿を見ると本当に良く分かるよ」と、メイが言う。
「確かにそうだな、わしもそう思うからな。
フィリス嬢には後で話がある。
出来れば二人だけでな」
「お話はお受けしますが、私くしはセイントフォーの同席を求めます」
「まぁ、それも良いだろう。
しかし、あまり面白い話ではないぞ、良いのか」
「わしの方は一人だ」
「旦那様、お食事の用意が整っております。
そちらのお美しいお嬢様は」と、キーンが驚く。
「食事に警護の者は外してくれるか」
「はい、それは構いませんが、私くし一人になりますが宜しいのでしょうか」
「あぁ、問題ない」
「承知いたしました。
では皆様をご案内いたしますから、同行お願いいたします」
「さすがキーンですね。
短時間で良く作れますね」と、モニカレイが感心する。
「はいお嬢様、少し張り切りました。
お食事の相手が今話題のセイントフォーの皆様と聞き、お嬢様お気に入りのお魚を少々使いました」
「そうですか、また頼んでおきますからね」と、二人小声で話した。
「おい、わしにも分かるように話してくれんか」
「そうでした、今宵のホストは旦那様ですから話しましょう。
黒い森で獲れた虹色鱒の一種、最高級といわれる紫鱒が今夜のメインになります」
「そうか、あれか。
楽しみだな」
「そちらのお嬢様方は魚は大丈夫か」
「はい、私は魚のヒレが手や足のような形をしていなければ」と、最後は小声になったアリス。
「皆様問題はありませんのよ。
この間の魚と違い、ヒレは普通の物ですし、何より大きいので今夜は切り身でしょう。
ねぇキーン」
「はいお嬢様」
ワゴンから次々に手際よく料理が出され、モニカレイも給仕を手伝い、直ぐにおいしそうな料理が、賓客用のテーブルに並んだ。
「これは美味そうだな。
キーンはまた腕を上げたようだな」と、満足そうにジレットが微笑む。
「皆様、お飲み物はワインでしょうか、それとも果実水をお持ちしましょうか」
「私は果実水を」と、俺が言うと、全員が果実水になった。
「では、わしも果実水を貰おうか」
「お父様、ワインも良いのがありますわよ」
「いや、この後があるからな」
「お嬢様、ワイン蔵にワインは一本もありませんよ。
今はこちらで持参した物だけです」
「それに、食糧庫も幾つか無くなっていました」
「それは、直接見たわけではないのですが、槍の勇者の私兵、エルシャー王国兵が持ち去ったと推察します」
「やはりそうか、屋敷でも高級ワインや高級珍味が全て無くなったからな。
エルシャー兵は卑しい盗人だな」
「まぁ、食事にしようか」
「あの旦那様、乾杯は如何されますか」
「挨拶はキーンに任せるぞ」
「では、僭越ながら、お嬢様のご無事とセイントフォーの皆様と良き出会いに」
「「「「かんぱ~い」」」
料理はどれもが盛り付けが洗練されていて、見るからに美味しそうだ。
皆は口々に美味しいと感想を隣同士で話し合っているが、俺と向かい合っているジレット様が、時々俺を睨んでくるから、美味いんだろうが正直味なんかわからん。
太い髭の顔から無言の圧がとにかく凄いのだ。
俺は緊張の中で何を食べたのかも殆ど知らないうちに会食は終わった。
間を置かずにジレット様が俺に話したい事があるからと言うので、セイントフォーの皆と、隣の応接室に入った。
この時、応接室が複数有ることを初めて知った。
「まぁ座ってくれ。
今キーンに茶の用意をさせているからな」
その直後ドアを叩く音共にワゴンを押してキーンが入って来た。
談話室と同じように、人数分のカップを取り出して、お茶を入れた。
それを直ぐに給仕して回り、終わるとジレットの後ろに立った。
「キーンは外してくれるか」
「旦那様本当に宜しいのでしょうか」
「あぁ、わしは大丈夫だ。
恐らくだが、本気のキーンにしてもアマンダ殿には到底勝てんだろうからな」
「そんな。。。承知いたしました。
それでは」と言い、俺達に鋭い殺気を放って部屋を出た。
余t李変更があります。
明日も昨日の予告で書いた通りの勘違いがあります。
明日もいつもの時間にお会いしましょう。




