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逃亡ー25

今日も肌色成分が出てきます。

本編最後の方はノリで書いたものです(笑)


ブックマークと評価、あと何か足跡を残して下さると、作者冥利に尽きます。


それではお楽しみください。

「ようやく来たね。

フーはここに座って」と、ニッコリ微笑むアマンダの指示で俺が座ると、その両に喜ぶスーとフランソワが席に着いた。

「席順は何となく分かるがフランソワはなんで裸なんだ」


「はい、皆さんから服を着るよう勧められましたが、どうせ昼からも裸になりますしね。

私くし思ったのですよ、スーさんの事を。

スーさんは常時裸でスキルを獲得されましたから、それにあやかろうと思いまして」


「私は止めたんだけどね」と、アマンダは呆れる。


暫くするとアリスとメイがモニカレイが作った料理を運んできた。


「このステーキは美味しそうだな、上に載っているのはキイチゴか?」


奥の方から「良く分かりましたね、キイチゴを煮詰めてソースにしてみましたの。

ほかにも隠し味がありますがね」と、モニカレイがの説明と共に料理を運んできた。


「しかし、買い物に行っていないのによく食材がありますね。

肉は冷凍保存でしょうか」と、アマンダが聞いた。


「はい、私が連絡を入れると懇意にしている商会が、色々やってくれますから。

お待たせしました、召上ってくださいませ。

本日用意した肉は、冬季限定のゴールデンボアです。

脂の所が最高においしいと思いますから。

キイチゴ同様に産地は黒い森産ございます」と、またメイド風の言い方をした。


「黒い森は本当にすごいね、僕はゴールデンボアは高級食材として知ってはいたが、初めて食べるよ。

王都では滅多に出回らない物だからね」


「私くしも始めて頂きます、とても美味しそうです」と、フランソワが言う。


「これは本当においしいよ。

脂の所が最高だね」とアマンダが喜ぶ。


確かに美味い、こんな肉はウェルビー領内ではまず獲れない。

同じ辺境伯家でも、俺の家とは大違いだと思った。

魔物と対戦するカルフーン家と隣国と定期的に戦い続けたウェルビー家の違いだな。

モニカレイの作った料理は香味野菜が入るパスタと、野菜サラダとコンソメ風のスープだった。

そのどれもが美味しくて、俺は大満足だ。


美味しい料理が作れる人員は現状大歓迎なのだが、気掛かりなのが、俺もよく知るその身分だ。

これまでもモニカレイについては三度成る様に成れと考えたが、この様な美味い料理を作られると、本当にハーレムに迎えてもいいのかと、考えてしまう。

本人はもうその気な様だが、俺は辺境伯に会わなければいけないわけだし。

と、考えてテーブルの方へ向くと、モニカレイが食事の後片付けをスーと一緒にやっている。

目が合うとニッコリと良い笑顔で微笑むから、あの笑顔を見ると本人の希望を聞かない分けにはいかなくなった。


此処は良い様に考えようと、先延ばしにすることにした。

辺境伯に会いに行くのは、フランソワのスキルが完成した後だから、ついでにモニカレイのスキルも完成させてやりたかった。



「何を考えているのですか」と、モニカレイがお茶を用意してきた。

「うぅん、お前の父上に会う、そのことを考えていたんだよ。

どうしたもんかとね」


「それは問題ありませんわ。

私が父を言い包めますから」と、自信たっぷりに言うモニカレイなのだが、これは俺の責任なんだ。

「お前を貰うと俺がお父上に言うのが筋だから、お前に頼るわけにはいかないよ」


「まぁフィリス様は本当に私が憧れた人です、本当に素敵です」


「褒めるなよ、俺は小心者だからな」


「じゃぁ私くしも修練に行きますから」と、言いその場で裸になった。

何時打ち合わせをしたのか、アマンダと剣の修練をするようだ。

一方のフランソワは、メイが作って青色の結界を的に、こっちにはアリスがついて指導する様だ。


俺はアリスが編んでくれた髪を前にまわして触り、ぼぉっとフランソワのぎこちない投擲姿を見ていた。


俺の場合は、ナイフや暗器を投げても、これまではスキル必殺が同時に作用するから、特に狙いを付けなくてもそれらしい所に投げると、勝手に急所に当たり死ぬから、投擲に興味があった。


今の姿でも有るスキル確殺と、必殺について違いを考えていた。

そこで思い当たるのは呪術なのだが、解呪の仕方は術者本人の俺も知らないということは、これは確殺の影響なのだろう、恐らく。

俺の呪術が発動すると、これまでの常識で聖女の解呪で術が解けることは無いのだろう。


咄嗟に槍の勇者に掛けた呪術には、期間を設けなかった事を思い出した。

もしかすると、剣で切り殺すとか毒ほどの速さで術の結果は出せないかもしれないが、期限を指定すると案外一日とか半日で結果が出るんじゃなかろうかと、思うと嬉しくなった。

ただ大勢に即効性がないのは、今までと同じなのだろう。



「何を考えていたの」と、スーが俺の隣に来た。

「うん、呪術について考えていたんだ。

スーは聖女なら解呪できるかもと言ったろう。

俺には確殺というスキルが有るんだが、あれは呪術のための物と思うんだ。

で、聖女でも俺の呪術は解呪は無理なんじゃないかとね。

そもそも解呪できるなら、スーにできないわけがないからな」


「フーは嬉しい事を言ってくれるけど、私はそんな大したもんじゃないよ」


「いや、詳しい事は知らないが、現存する聖女以上と俺はスーの事を思っているからな」


「それで今思いついたんだが、槍の勇者が死ぬと俺たちは逃げる必要があまり無くなるんじゃないかと。

どうだろう」


「それなら、帝国は死を絶対隠すだろうから、フーが槍の勇者を殺したと世間に広げないと難しいかもね」


「だな」


「そうだった、得物はこれで良いか」と、俺は黒い鞘に入った短剣を少し抜いてスーに見せた。


「防具屋のおじさんは勘違いしていたが、これは良いよ。

フーありがとうね。

私の治癒に杖を要らないから、何か持ちたかったんだ。

槍はメイが持っているから、これは嬉しい」


「フー、どうかな」と、早速ベルトに短剣を差して一回りして俺に感想を求めるスー。


「うん、よく似合っているし、本当に馴染んでいるから、もう治癒士には見えないな」


「そうだ、俺は主に暗器を使うんだが、短剣を差すことにするよ」と、話していると、俺の耳に聞き覚えのある音がした。


隣に居るスーに静かにするように指示した。

「俺の後に付いて来てくれるか」


「うん、良いよ」


俺の手招きでホールに来ると、其処には護衛に囲まれた中年の男が周りを観察していた。


早速俺達は見つかった。

「これはセイントフォーの皆様、お初にお目にかかる。

わしはこの地を治める領主ジレット・カルフーンと申す者です」


「おい、領主様の御前だぞ、跪け」


「良いんだ、隊長。

こちらの人があのセイントフォーの人達だ。

無礼は控えてくれよ」


「本当でしょうか、強そうには見えませんが」と、尚も構えを解かない。


「それで、急な訪問と言うよりも侵入のように感じますが、何用でしょうか」


「まぁ、立ち話も礼を失しますから、こちらへどうぞ」と、俺が案内する途中で重要なことを思い出した。

「彼方は今立て込んでいますから、談話室にご案内致しましょう」


「スー、案内してくれるか」

こっちはこっちで、槍の勇者が壁を壊していたんだ。


「おいスー、一体どうした」と、脇腹を突くとスーが我に返っても青くなったままだ。


「良い良い、この屋敷はわしの娘の持ち物なんだが、わしも屋敷の中は良く知っているからな。

外で待たせているメイドに茶の用意をさせろ」


「おい、聞いたな、行け」と、隊長が指示した。


「急に姿が見えなくなったと探しに来たんだけど」と、裸のモニカレイとフランソワと一緒にセイントフォーが俺達を探して談話室に入って来た。


予想外のご対面に俺は言葉を失った。

「おい、貴様らは一体何をしている。

お嬢様を辱めるとは良い度胸じゃないか」と、狭くなった応接室の中で隊長が剣を抜いた。

「なに、やるっていうの。

この少人数で私たちをやれると思うとは、面白じゃない。

私はセイントフォーのリーダーである前に、フィリスウェルビーの専属騎士だからね」


非常に不味い事になった。

「なぁ、お互い剣呑な気を治めてくれないか。

これじゃが話が出来ないからな」

明日はご対面の続きです。

色々な勘違いが生じます。

その中で、特にアリスが言い味を出します(笑)


明日もいつもの時間に投稿出来ていると思います、ご期待ください。

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