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逃亡ー22

文頭に違和感がありますが昨日の続きでからです。


此方も一応なんとか体裁が整ったと思います。

そこで気軽にブックマークと評価をお願いします。

と、俺が言うと、俺から離れてスーは着替えを始めた。


スーが全裸になるが、今の俺は特に何も感じなくなったのが、もったいないと思う。

アマンダも着替えに部屋に戻った。


「なぁ、これだけの大きさの屋敷なんで、部屋はまだ有るんだろう?

俺も部屋が欲しんだけどな」


「今のままでいいじゃない、フーと二人きりで居られる、私は良いと思うよ」


「そうなのか?」



食堂へ入ると、皆が揃っていた。

「みんなおはよう。

昨夜は醜態を見せてしまって、さらに心配をかけたこと、申しわけなく思う。

この通りだ、済まなかった」と、謝罪として頭を下げた。


「そんなに畏まられても困ります。

フー様の事はアマンダさんから詳しく聞きましたから、私は大いに納得できましたわ」と、フランソワが言った。


「僕たちもお祝いの時に初めて、フーの女装を見て驚いたし、その後の話は本当に悲しいものだった。

家族親族を失い天涯孤独の身に、昨夜の件はさぞ大ごとだった思う。

でも僕は、フーが男の子の時のことを良く知っているから、気にしていないよ。

僕を認めてくれたのはフーだもの。

これからもフーと一緒だよ」と、普段口数が少ないメイが饒舌に話した。


「それは私もですよ、食うに困り王都の貧民街で野宿しか考えられない時に、救ってくれたのが、アマンダとフーさんだもの。

あの時は本当に嬉しかったし、この人たちのために自分は出来ることは何でもしようと思ったもの。

男でも女でも私は何方のフーさんも大好きですから」と、頬を赤く染めてアリスが言った。

恥ずかしいですと、小さく呟くアリスは可愛い。


「私くしは既に裸も同衾も済ませていますし、フー様と常に一緒ですから。

この先もずぅ~と一緒ですから、でも飽きたからと言って私くしを捨てないでください」


「私くしはフー様の事は全く知りませんが、私くしはフェリス様の大ファンですから、私くしをハーレムにお加えください。

そして、皆さんで酒池肉林の大パーティーをやりましょう」と、モニカレイが宣言した。


「いいや、モニカレイは家が有るんだろう、やはり帰れよ」


「いいえ、もう私くし決めましたから、だから私くしを邪険にしないでくださいませ」


「一体俺の肖像画は何処まで広がっているんだ。

カルフーンとウェルビーって、東と南の端なのだが」


「私くしは王都の馴染みの美術商から買いましたの。

お勧めを聞くと、なんでも新進気鋭の画家が描いたものだと聞き、先行投資の意味で買ったのですが、日々見ていると美しくていつの間にかファンになりましたわ。

美術商に絵画のモデルについて詳しく調べさせたら、実在の女性と知り、驚くことにウェルビー辺境伯家の次女とまで突き止めましたの。

さらに詳しく調べると、件の画家の描く絵がウェルビー辺境伯領では広く売られていると知り、先行投資のつもりががっかりでしたが、昨夜拝見して絵画よりも数段お綺麗で驚きましたわ」

有名かどうか知らないが、12歳頃から年に数度、数人の若手の画家だと紹介され、窮屈な時間を過ごしたことを思い出した。

それにしても昨夜の水筒の件と言い、モニカレイは目先が利くと思った。


「あのなぁ、今の俺は女でしかも、名ばかりの貴族で領地も無いし王国に税も払っていないんだぞ。

いわば平民なんだよ、だから辺境伯家の令嬢は不釣り合いなんだよ。

分かったら家に帰れよ」


「では、スコット子爵家は宜しいんでしょうか。

フランソワ様は宜しくって、私くしは駄目じゃ納得できませんわ」


「もうフーは諦めたら、僕はお腹がすいたよ」


「そうそう、メイは良いことを言ってくれた。

私的にはもう一人くらいは欲しいと思うんだけどね」と、アマンダが言い、結局俺は諦めた。


けど、これから辺境伯に会うと思うと不安しかないのだが。

「それなら私くしも役に立つところをアピールしなくてはなりませんわ。

皆様少々お時間をくださいませ、私くしが朝食を用意しますわ」と、言いモニカレイは厨房の方へ行く。


普通に壁側の通路を行けば良いものを、近道をしてまたスカートを捲って、パンツが丸見えになった。

そんなことはお構いなしに這って厨房に入り、何やらし始めると直ぐに食堂に食欲をそそる美味しそうな匂いが漂ってきた。


メイは一件落着と思い昨夜張った結界を調べに行くと席を立った。


朝食がテーブルに並べられた頃、良い笑顔で席に着いた。

「メイ、嬉しそうだけど何かあったの」と、アリスが聞くと、「うん良い事」と、言い始めた。

「僕が昨日張った結界だけど、思った通り壁と良く馴染んでいたから、応急措置から完璧になった。

後は白色に塗ると元どおりだよ」


「メイ、それ凄いじゃない」と、喜ぶアマンダに皆も同意だ。


「まぁね、スライムを色々食べたからね。

後は白色のスライムを見つけないとね」

見つけると食べるんだと、俺は思った。


モニカレイ作の朝食は、スパイスが効いたポタージュに始まりエッグベネディクトとサラダだった。

エッグベネディクトは溶けたチーズの良い匂いがして、空腹の俺には最高の一皿となった。


「本当に美味しい」と、言うとモニカレイは「私くし大抵の事は出来ますの」と自信たっぷりに言う。



「皆様、今朝は食後に秘蔵の紅茶を用意しましたから」と、メイドのような口調で言うからみんなが驚いていた。


モニカレイ秘蔵の紅茶はスカッとする強い良い香りがして、俺は朝によく合うと思った。

それに美味いのだ。


「フランソワとモニカレイに聞きたいのだが、確か王宮というか王族にそれなりの見た目の良いのは居なかったのか。

俺も姉さんも社交界は無縁だったから知らないんだが」


俺の話を聞いてフランソワもモニカレイも笑い出した。

「おいおい、そんなおかしなことは聞いていないぞ。

笑えるかな」


「あのフー様に申し上げますが、私くしが知るのは、王族関連ではないのですが、フー様はベルステン王国三大美女の筆頭だそうですよ」と、モニカレイが言った。


「そうですよ、後の二人が横一線で私くしとモニカレイ様だとか」


衝撃の発言でアマンダをはじめパーティー全員が笑い始めた。

「本当に父さんは何て事をしてくれたんだ。

俺は男なんだが」


「そりゃフーを目当てにガス帝国やエルシャーが攻めてくるもの納得できるよ」と、アマンダが言い始めた。

「二人はまだ知らないと思うけど、ウェルビー・オルブライト合同軍で戦ったあの戦の目当ては、フーだったのよ。

ガスやエルシャーの兵が話していたが、特に剣の勇者が凄く気に入り、例年の小競り合い程度が大戦になったの。

それでね、一昨日風呂でフーが話した話に大いに納得できたよ。

王国がフランソワ、モニカレイをガス帝国というか勇者に売ったのよ」


「それ私も大いに納得できますから。

なんかフーさんの推察が当たっていると思えます。

次は私たちでほぼ間違いないでしょうね」と、アリスが言うと「まったくそうよね。

美人の次は女性の強者を力で屈服させる、誰を相手にして俺たちは絶対に負けない。

なぜなら世界最強なんだから、ってところでしょうか」と、アマンダが言った。


「でも、メイも私も強くはないよ」と、スーが言うが「それはね、僕の感じでは、この世界で最も強いもしくは特殊な稀有なスキルを持つものが対象と思うよ」


「俺も、メイに同意だ。

全員が若い女性のゴールドクラス冒険者パーティーが狙われるんだよ。

で、話を元に戻すが、2人は知らないか」


「私くし社交界に数回出ていますが、そう言えば王宮貴族や田舎領主のボンボンが、第三王女や第四王女に多くが群がっていましたね。

私くしは誰も相手にしませんけど、近衛隊長とか公爵などいくら寄ってこようがあの程度論外ですから。

フランソワ様は?」


「私くしはシーズンになると王都に連れていかれるのですが、社交界に出たことがないのでわかりませんわ」


「俺たちよりも先に王女達が生贄になったのなら別だが、まだ王宮にいるなら許せないな。

だってそうだろう。

俺もアマンダも天涯孤独だし、王国側は元からエルシャー王国との戦には、金も援軍は出さないし、税は普通に取られるしで、今にして思えば早く負ければいいくらいにしか思えないもの。

俺たちが負けても後ろにはオルブライトが居るからな」

明日は勇者編になります。

マイルドな文に心がけました、多分(笑)

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