37. 魔人
遅れました。えぇ、遅れました。何と言うか、こう。遅れました。全く書けなかったです。...はい。
「魔人?」
「そう、魔人。皆1つの属性は聖級魔法を使えるらしいよ。数が少ないし、目立った事はしないから記録も少ないんだけどね」
魔人にも、竜と同じように位があって、
下級悪魔。中級悪魔。上級悪魔。魔人。魔人卿。魔人公。魔人帝がいる。正確には、上級悪魔以上を食べると意識を乗っ取られてしまうらしい。下級と中級は、食べても少し熱が出る程度。位の高い魔人を食べれば、その分強くなってしまう。獣人に魔人ですら厳しいはずだから、多分多分上級悪魔......。リオさんがくればまだ望みはあるけど、2日は...長いね。
「ミルズ君、レーラを連れて行って。ブイさんとレオールさんも呼んでね。もしかしたら、かなり危ういかもしれないから。ディーネは、ここを守る獣人と一緒にここをお願い。僕は、お父さん達を探しつつ、その獣人を止める」
「え、でも、魔力が少ないんじゃ......」
「ヒュドラを倒した時のあれくらいなら出来るよ。まぁ、逆に言えばあれが限界だけど」
逃げに徹しなきゃすぐに死んじゃう。そのくらい危険だからねぇ。勝てたら良いなぁ。せめて、セルベアさんが戦えるんなら時間稼ぎも楽なのに。
.............まずい!
「間に合え!エアショット!」
弾かれた!
「...魂が山のようにあるナァ。喰わセロ」
「....エアショット」
「またそれカ。学習をしない...や......」
神級のエアショット...これなら、ダメージは通るでしょ。
まぁ、今ので魔力は底をつきかけてるんだけどね。
「王と民よ!ここはコイリーフの王、コン・ロイスリーフに任せて貰おう!早く行くが良い!」
「早く逃げよ!邪魔をしてはならん!」
......王、良い判断だよ。ここが一階で良かった。脱出口は沢山ある。
「お前が、相手カ?」
「そうだ。が、魔術師だからな。魔術師のやり方でやらせてもらう」
「魔法デ、勝てると思うナ」
ふぅ...よし。
ディーネはミルズ君が連れていった。ここにいるのは、僕とこいつだけ。適当な所で逃げよう。
..........魔力が無いんだった。
「ステルス!」
「..........なに?」
良かった!リオさんにステルスを教えてもらってて良かった!姿を見えなくするだけだけど、こいつは獣人としての嗅覚は失ってるはず。これなら見つからない。
けど、ここにいさせなきゃいけない。面倒だなぁ。
まぁ、頑張ろう。
「流石に魔人だねぇ。」
全く倒せないや。
まぁ、時間稼ぎの為に魔力を回さなきゃいけないからだけど。
とは言っても...
「そろそろ飽きたなぁ」
「ナラバ、ハナセェ!」
「離したら襲ってくるでしょ」
そろそろ二時間位かなぁ。
バインド系の魔法で縛ってから。たまに攻撃もしてるんだけど、効いてないみたいだしねぇ。リオさんかブイさんが来るまでこのままかぁ。魔力足りるかな?...足りないね。うん。2日は無理だよ。
というか、寝てる間もこれ?......嫌だよ?うん。仕方ない。
「ディーネ、聞こえてるかな?」
『うん。コンは無事?怪我はない?』
「大丈夫だよ。けど、倒せそうに無いから、弓で射って欲しいから王城に来てくれる?」
『わかった。すぐ行くね!』
...よし。
「ディーネが来たら死ぬよ?」
「ク、ククク。クックックック」
「どうしたの?笑ってるの?だとしたら変な笑いかただね」
......嫌な予感しかしないけどね。
「もう、手遅れだ、ロイスリーフの王よ」
「?普通に喋れたの?というか、手遅れ?」
どういう意味だろう?
「この大陸は、我ら魔人族の物となる」
「...魔人は、君だけじゃないと。魔人が戦う気になっちゃったんだ?」
「ククク。もう、貴様らは終わりだ。闘族も、鳥人族もエルフも!獣人族も終わりだ!今頃、魔人が攻めて滅ぼしている頃だろう」
......それぞれの神が黙ってるとは思えないけど、あり得ない話ではないいや、それより、この大陸は。って事は、魔王がいる大陸から来た...?いや、それ以外の大陸が存在する?
......調べてみる必要があるね。
ただ、今はそれよりも皆の事。獣人族も危ないのなら、何でこっちに向かってるんだろう?
「簡単な事だ」
「っ!?...リオさん?」
「おっさんが、俺を投げやがった。確かに速いが、着地は死ぬだろ。足が折れかけたぞ。......国の外に穴が空いてるから、後で埋めてくれよ、コン」
いや、投げたって。2日はかかる距離を?その着地なのに折れかけたぞ。で済ませちゃうの?
「いや、それより。簡単な事だって...?」
「あぁ。獣人族に来てた魔人は既に火葬されて炭になってる頃だって事さ」
「あ、あり得ん!あそこには、20人は送ったはずだ!」
「たかが20人だ。楽なもんだったぞ?そもそも、おっさんがいる限りあそこは攻め落とす事は出来ない」
へぇ...やっぱり強いんだ。まさか、交渉の場で力を示せ、なんて言わないよね...。
ん?あ、ディーネが来てる。
「リオさん、ディーネに止めを刺させてあげても良いですか?」
「ん?......あぁ、良いぞ。あいつが一番慣れてないだろうしな。レーラとミルズとかいうガキは除いて」
「コン!...と、リオさんも!」
「やぁディーネ。さっき言ったように、お願いできる?」
「....うん。やってみる」
弓は出した...けど、迷ってるのかな。いや、違うか。
全くもう、僕の事は良いのに。
「ディーネ、魔力の心配はないよ」
「本当に?射っても大丈夫なの?」
「うん。大丈夫。1回なら問題ないよ」
倒れるだけ。いや、運が良かったら倒れないかな。...倒れなかったら良いなぁ。
「...だが、まだエルフや闘族達も残っている。それが終わってから総攻撃すればまだ..........」
魔人は何か言ってるけど、もう、良いや。
「じゃあ、さよなら」
........リオさんの言葉を訂正しなきゃいけないかも知れない。
ディーネがある意味一番躊躇いが無い。




