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チート魔術師と神を斬る男  作者: 化原優介
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35. 初めてのゴブリン

「ゴブリン大討伐依頼?」


「はい。大討伐依頼です。ゴブリンなので、ランクの高い冒険者はやらないようですが、ランクの低い方は一部を除いて皆受けるようです」


セルベアさんが話があるっていうから何かと思えば、ゴブリンの大討伐かぁ。ゴブリンね。あの初心者用の魔物ね。魔族かもだけど。

だとしても、冒険者になって1週間経ってないんだけどねぇ。まだゴブリン倒してないよ。熊は倒したけど。


「でも何で、大。なんですか?」


「ゴブリンは、単体では脅威ではありませんが、繁殖力は異常です。数で攻められないように、定期的に狩っておくようなのですよ」


「成る程.....」


数か。

...いや、それよりも。ゴブリンは、魔物?それとも魔族?魔族なら、殺しちゃ不味いんだけど。でも、領内にいるゴブリンは、他の地域のゴブリンは魔物みたいに知能が低いから殺しても構わないって言ってたし......。知能があれば、連れて帰る?いや、下手に連れて帰って、戦いになったら駄目だなぁ。どうするかな。


「セルベアさん。そのゴブリン達は、知能はあるんですかね?」


「...あぁ、知能があれば、国へ招待したいと。ですが、今回のゴブリンは、棒を武器にするという事すらもしないようなゴブリンらしいので、恐らく、知能はないかと」


「では、遠慮なく......実力を抑えて戦いましょう。セルベアさん達は良いですけど」


「コン様は、ランクを上げないので?」


「仮に、僕が王だってバレちゃうと、面倒なことになりそうですしね。BかAで止まる予定です」


魔族の国の王が王都に入るなって言われたら、王都に滞在しにくくなるし。まぁ、ディーネの耳に入る前にその言葉は消すけど。


「ということは、出して聖級の序盤あたりですか」


「そうですね。まぁ、難しい依頼で、関係ない人がいなければ普通に戦いますけど」


「それがよろしいかと。.....では、私はこれで」


「はい。情報、ありがとうございました」


......さて。スカウト出来そうな人がいれば良いけど。







「おめぇら!今日はよく集まってくれた!今回の討伐は、脅威を減らすと共に良い経験にもなるだろう。より多くを狩った方が良いが、深追いして死ぬことは許さん!無事に帰ってこい!」


おぉ...!ギルドマスターって、人族みたいになれるんだ。見分けつかないよ。

え~と?これから、絶対に1人で行動する人がいないように、パーティを組むんだっけ?ディーネがいるから別にいいんだけどなぁ。


「ほら、さっさと作った作った!ソロでは討伐させないからな!」


うわぁ。魔王が言うと説得力あるねぇ。

さて。ディーネは......ディーネ?


「アハハ...連れてきちゃった」


「えっと.....」


誰?いや、1人だった人なんだろうけど。女性?髪が黒いけど、転移者ほど濃くはないね。背は、ディーネより少し高いか。でも、普通のシャツとズボンって、防御力の欠片も無いような...僕もローブみたいなの着てるけどさ。武器は...レイピアかな?リオさん?


(あのなぁ。俺はそっちが見えてる訳じゃあないんだぞ?)


えっと、かなり細いです。多分、突くこと特化してます。多分。


(あ~。じゃあ、レイピアかエストックだな。多分)


そうですね。多分。では、また。


(...俺は解説係ではないんだがな。多分。じゃあな)


さて。どうするかな。いや、決まってるんだけど。


「僕は、コンといいます。あなたは?」


「私は、ガルラ。前衛だ」


「ガルラさんですか。僕は魔術師です。よろしくお願いします」


ガルラ...記憶には無いなぁ。そこそこ強ければ、セルベアさんが教えてくれるから表だって活躍してるわけではなさそうだけど......


「コン?癖。初対面の人を観察する癖が出てるよ」


「え?あ、すいません」


「あ、いや、気にしないで...」


口調がなぁ。男っぽかったり、そうじゃなかったり、忙しい人だなぁ。まぁ、男よりの喋り方かな。


「今回、一緒に戦うって認識で良いですか?」


「うん。私はまだまだ弱いが、頼む。訳あって、金を稼がなきゃいけないんだ」


金をか...。借金か。生活が苦しいか。はたまた、新しい装備の調達か。まぁ、まだ僕には関わる義理もないしね。


「コン。もしもの時は、助けてあげてね?」


「分かった。僕に出来ることならなんでもしよう」


義理は知らないけど理由ができた。取り合えず、今回の報酬は多目にあげよう。

どうせ、ゴブリン程度のお金じゃあブイさんに渡しても仕方がないし。


「よぉし!全員パーティを組んだようだな!では、健闘を祈る!」


セルベアさんもレーラとミルズ君をちゃんと守ってくれてるし。お父さん達とリュウジさん達は、元々ランクが高いからいないけど。

..........よし、決めた。魔法で強化しながら前に出よう。


「それじゃあ、行こうか」


「うん。あ、教化ありがと」


「詠唱無し...。これが魔法か。凄いな」


フフフ。こんなのまだまだ序の口なのだぁ!









「お~」


「凄いねぇ」


「前に出ようと考えてた時の自分が笑えてくるよ」


ガルラさん、凄く強い。Bランクまではいってないし、お父さん程強い訳でもないけど、速い。お父さんやセルベアさんを見てきてたけど、ガルラさんの突きだけは、先端が見えない。気付いたら貫通してる。レイピアだから振りもするけど、突きは次元が違う。

......うん。認めるよ。是非とも戦いたくない人だよ。近付かせないけど、近付かせちゃったら僕が負けるね。間違いなく。


「ふぅ。これで28匹目っと」


「お見事。けど、気は抜かないで」


「え?!....ごめん。助かった」


周りにはゴブリンばっかりだからなぁ。というか、囲まれてるし。もう昼で、お腹も減ったし。こんな森じゃなくて広い所に行こうかな。


「ディーネ。ガルラさんをお願い。殲滅する」


「わかった」


「...囲まれたのか」


お腹減った...。今日はディーネが作ってくれた昼食なんだ。早く終わらせる!


「...右の木の裏。左は..........面倒だなぁ。よし。エア・カッター」


「ギャァギャァ...」


「ギ...」


..........これで全部かな。


「魔法は、本当に凄いな。あの数を全部......?」


「さぁ、早く部位を集めましょう。コンはお腹が減ったからあんな事をやったみたいですし」


「流石ディーネ!分かってくれてるね!まぁ、それ以外の理由も無いことはないけど」


こいつら、全裸だし。布すらないし。見てて不愉快。ちなみに、今僕が殺したのは、全部土で体を覆ったから何とか大丈夫かな。


「さて、必要な部位の耳をとって、早く行こう」









「結構な数を狩って日も暮れて来たしそろそろ戻ろうか」


「そうだね。今日は満足したし」


「コン。それは、昼食のことか?」


「ガルラ、正解!」


ガルラとも打ち解けることが出来たし、収穫は大きいかな。

彼女の剣の腕...特に、突きに関してはかなり凄い。是非とも、僕の国に来て欲しいね。


「...ん?」


「コン、どうしたの?」


「どうした?」


これは......まずいかもね。


「王都が、危険な状態にある可能性がある。急ごう」


......今はまだ、冒険者としての実力で行こう。

けど、身体教化は本気で。


「え?今までの身体教化とは違う?」


「いや、あれを更に教化しただけだよ。さぁ。行くよ」


僕の索敵範囲は、そこまで広い訳じゃあないからね。まだ詳しくは分からないけどかなり危険な状態ってことだけは分かる。

人族が、死にすぎてる。


「フライで障害物を避けながら行こう。僕の、他の仲間が何とか頑張ってるはずだから、まだ滅亡レベルではないと思うけど」


剣聖が3人と、魔術師が2人。あと、セルベアさんもいるから、多少は何とかなる...はず。相手が人族や魔物以外だったら、厳しいかもしれないけどね。


「..........見えた!」


「燃えてる...」


「そんな...モネ......」


モネ?弟...いや、妹かな?う~ん。よし。


「ガルラ。条件付きで、すぐにそのモネっていう人の場所に連れて行ってあげよう」


「本当か!条件は!」


「僕の国に来ること」


「......え?」


まぁ、?になるよね。でも、今は。


「今は、詳しい事を聞いてる時間はないと思うけど」


「......わかった。コンの国に行く。だから、頼む!」


「取引成立。じゃあ、案内頼むよ」


フライと、移動速度上昇。あと、雷で矢をつくっておこう。


「まず、王城へ!」


「..........ついたよ」


「え?...あ、次は、あっちだ!」


目視出来る程度の距離なら、数秒でつける。まぁ、風が当たらないようにしてたから、気付かなかったのかもしれないけど。

それにしても、かなりやられてるね。家とかもかなり壊されてるし。


「ここだ!」


ん?着いたんだ?


「モネ!」


「お姉ちゃん!」


感動の再会...で済めば良かったんだけどねぇ。


「ディーネ。戦闘準備。自分とガルラ、あと、モネを守って。手加減が出来そうにない。隙を作るから、安全な場所に逃げて」


「で、でも!」


「王城に、人族が集まってる。多分、守りの要だから、ここよりは安全だよ」


「コン!」


「逃げて!...言ったでしょ。加減は出来ないって」


相手が、まさかあの種族だとはね。本当に、加減をしたら負けちゃいそうだよ。僕みたいなタイプは、相性が悪すぎる。


「....分かった。気を付けてね!二人とも、行くよ」


「行かせるものか!」


「行かせるんだよ!」


神級、身体教化!


「!?」


「悪いね。通行止めなんだ」


「貴様ら人族は、ことごとく...!」


爪.....!


「っと。危なかった」


「くそ、避けるな!」


......ディーネは行ったね。全く。面倒な事になったよ。

この相手には、魔法が通用しにくいんだよなぁ。だから、わざわざ神級の身体教化をしたんだけど。


「で、何か用かな?獣人さん?」


「貴様らさえ...貴様らさえいなければ......!」


......やるしかなさそうだね。今日はゴブリンを狩って終わりの予定だったんだけどなぁ。ガルラの案内でおいしいものを食べに行く予定だったのになぁ。

............5人か。囲まれた。


「まぁ、始めようか。僕に戦いを挑むと言うことを教えてあげよう。魔術師にやられる、屈辱もね?」


1分で終わらせる。...死んでなければ良いね。

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