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チート魔術師と神を斬る男  作者: 化原優介
36/50

30. 龍帝戦終

文字数は気にしないことに決めました。

とりあえず、2500以上書ければという感じでやっていきます。

「では、改めて始めるとするか」


「うん。正直、僕も魔力が減ってるからね。速攻で決めるよ!」


まずは配置!


「ブイさんとアルさんが、右から攻撃!魔王はエルフを捕まえて左から!リュウジさんとミノリさんは遊撃!...ディーネは、僕と一緒に戦って」


「うん。...勝とうね!」


うん。やっぱり、ディーネと一緒にいると安心する。なんでも出来る。龍帝でも管理者でも関係ない。

僕が。

僕らが倒して、皆を守る!


「攻撃開始!」








「ディーネ、魔王に回復を!」


「うん!」


「僕は神級魔法を当ててくる!」


.......正直、かなり厳しい。ブイさんは僕が作った武器でアルさんをフォローしてるけど、相手は龍。フォローしきれてない。あそこももうすぐ戦闘出来なくなる。

リュウジさんとミノリさんは、スキルを上手く使ってやり過ごしてるけど、スキルを発動する前にやられたのはどうしようもない。それに、スキルが使えるってだけで、回復系の魔法を使いこなせてるわけじゃない。ここも、やっぱり時間の問題。

魔王は魔力を暴走させて、捨て身の攻撃をしてる。これはディーネが何とか出来てるけど、ディーネの魔力が無くなったらそれで終わっちゃうし、やっぱり、駄目だ。


そして僕も、魔力がきれかかってる。

神級魔法の、魔力消費が多すぎる。 あと何回か使えば、またヒュドラの時みたいに気を失っちゃうだろうし、ディーネももう限界のはず。


でも、龍帝もかなり弱ってる。

鱗も剥がれて傷だらけだし、地面は赤く染まってる。

目も片方潰れてるし、あと少し。あと少しで勝てる!


「よく、ここまで戦ったな。だが、このままでは、あやつは。神は殺せんぞ...」


「殺せるか殺せないかは、自分で決めるよ。.......これで、おしまいだ」


今までで一番強く。魔力を使い果たす程に!


「っ!」


血管が切れてる...魔力を集めすぎて体が壊れ始めてる。

でも、まだだ!


「う、ぐぅおおお.......」


龍帝を倒しても、まだ神がいる。

だから、それまで死ぬことはできないし、死ぬ気もない。


でも。


リオさん。

(......分かってる。任せておけ)

...お願いします。


「龍帝、これが、僕の本気だ!」


辺りは魔力が濃くて、普通の人間はここにはいられない。ここの環境は間違いなく変わる。

これから使うのは神級魔法の、僕が出せる本気の力なんだから。


「ま、まさか!?止めるのだ!それ以上は、お前自身も危ないぞ!」


「...いや、これでいいんだよ」


エア・ショット。


僕が出せる本気の魔法は、これしかないんだ。

小さい頃からずっと使ってきた、この魔法しかね!

これを受けても死なないなら、その時はリオさんがすぐに何とかしてくれる!

耐えてみなよ!

.

神!!!


『......気づいて、いたのか』


「おまえ!来ていたのか!」


『この私を殺さんとする者の戦いだ。興味が沸いた。そしてーーーーーー』


ガッ!ブオオオオオオン!


命中。防いだ様には見えなかった。

どう、だ...。あたっ、た......のかな....................。

駄目だ......意識が遠退いていく....................。


「コン!しっかりして!」


......ディーネ?

...ははは。ディーネかぁ。そっか。ここまできたんだ。なら、まだ気絶するには早いね。


「だ、大丈夫。それより、神は...?」


どうなった。あれで傷がないのなら、僕は何も出来なくなっちゃうんだけどね..........。


『なかなか効いたぞ、人族よ。お前を人族に留めておくには勿体ない』


......微妙なところかな。

傷は与えた。腕で防いだんだろうね。両腕なくなってる。

でも、倒せてはいない。

痛みを感じてないのかなぁ?表情が全く変わってないや。


『......私がいると気付いた褒美に一撃受けてやろうと思ったのが間違いだったか。これでは、2つの世界を消すのが遅れる』


そっか。意味はあったんだ。

でも、僕は動けない。となれば


『さて、ではーーー消すか』


「おい待て!この少年は駄目だ!管理者として!そしてお前の友として!この少年は殺させん!」


『何様のつもりだい?』


「ぐおおおあああ!」


『まぁ、友というのは認めよう。だから、君は殺しはしないよ』


龍帝が、一撃で。

ただ、見ただけだった。それだけで、龍帝が炎に包まれて、動けなくなっちゃった......。


『さて。ではーーーーーー消えろ』


「消えねぇぞ?クソ神」


!?え、ちょ!

リオさん、あの炎を......剣の一振りで散らすってどういうことさ!?


『...ほぅ。お前も私を殺さんとする者か』


「あぁそうだ。元は、俺がお前を殺そうと考えたんだ。今は腕がないんだ。万全の状態のときよりは倒しやすいだろうしな。......さぁ、どうする?戦うか?」


『....................いや、止めておこう。向こうの神はお前についているのか。だとしても、お前は強すぎる。今は引こう』


姿が、薄れる......やっぱり、神なんだ。


『確か、こんな言葉があったな......。灯台もと暗し、と。それを、忘れるなーーーーーー』


..........魔力なし。気配もない。消えたのかな。


「...灯台もと暗し、か。なんのつもりだ、あいつ...」


「まぁ、誰かが裏切っているってことでしょうけど、ここの誰かだとは思えないんですよね...」


僕らの中にいるなんて、思えない。思いたくない。


「所詮、クソ神の言うことだ。真に受けなくていい。それより、どうだ。倒せると思うか?」


「...僕一人では、間違いなく倒せないです。リオさんの本気がどのくらいなのか分かれば推測も出来ますけどね」


リオさんが本気をだしたらどうなるんだろう?


「俺が本気を出したら、人間には俺を殺すことが出来なくなるな」


「では、人族には?」


「無理だろう。闘族にも、負けない。闘神はわからないがな」


人間は、まぁ向こうの世界の人たちの事で、平和ボケしてるなら無理ってことだろうけど、人族や闘族でも無理なんだ。神と同じくらいなのか。そっか、なら


「多分、まだ勝てないです」


「勝てないのか?あいつの防御力は紙だったろ?」


「まぁ、防御してなかったですからね。防御しようとしたら無傷だったかもしれませんね」


神だしね。

いくら神級とはいっても、僕のは不完全なものだし。防げるはず。


「まぁ、とりあえずは」


「うむ。さぁ、コン。皆に教えるのだ」


「ブイさん、アルさん。......皆!僕らは、守りきったぞ!途中で出てきたアイツが、僕らの敵である神だ!そして、その神に!攻撃が通用したんだ!」


「「「うおおおおおおお!!!」」」


お、おう!?

あ、あれ?ここまで盛り上がるものなのかな?

まぁ、自分達の国が壊されなかったってだけで嬉しいのかな。


「皆!国へ戻り、龍の恐怖に怯えてる人たちに報告してあげよう!」


「「「うおおおおおおお!!!」」」


「さあ!凱旋だ!」


「「「うおおおおおおおおおお!!!」」」


うん。上手くいったね!

はぁ。王様も疲れるなぁ。

..........凱旋って、意味合ってるのかな?ま、まぁいいか。


「ディーネ、帰ろう」


「うん。...結局、今回もコンが頑張っちゃったね」


「いや、僕だけじゃないよ。皆だ。ここにくるだけでも、かなりの勇気が必要だったはずだし、ね。それに、ディーネだって頑張ってたよ。回復しながら、弓で皆を援護していた。流石、僕のディーネだね」


「あぅ。ちょ、ちょっと!こんなところで、そんな事言わないでよ!」


ははは。最後の言葉しか覚えてないのかな?


「ま、お疲れさん」


「お疲れ様だ、コン、ディーネ」


「我が負傷しすぎた。すまなかった。此度の戦い、見事だったぞ」


「お疲れ様でしたぁ。ブイ様も、お疲れ様です」


「コン君、ディーネさん、お疲れ様」


「お疲れ~!君たち、あんなに強いんだね!感心しちゃったよ!」


......うん。仲間っていうのはいいね。


「コン、戦いの後直ぐにイチャイチャできるお前を尊敬する」


...仲間は仲間でもリオさんは嫌だ~~!


「...見事で、あった.......」


「......管理者か」


皆こっちをみてるけど、今は気にしない。今は管理者だ。


「あなたは、管理者だ。友なんていう私情を挟むのは、管理者として相応しくないのでは?」


こいつがしっかりしていれば、世界の破壊だとかなんだとかにならなかったんだ。友なんて言わずに、攻撃していれば、神を殺せていたかもしれない。それをこいつは、管理者でありながら私情でそれをしなかった。


「正直、あなたのような管理者はいらないのですが、その辺どう思います?」


「......その、通りだな。儂も、もう引退時、か」


「このまま生きるのと、僕に殺されるの、どっちが良い?」


「.....死にたくは、ないが、このままでも、死ぬ身だ。殺すが、良い」


「じゃあ、死んでよ。......エア・ショット」


「ぐおおおあ!」


「もう少しこっちかな」


「ぐおおおああ、あああ!一体、何の、真似だ!」


「いやなに。管理者としては死んでもらおうと思いまして」


「ぐおおああああああああああぁ!!!」


..........よし。


「こ、コン?ど、どうしたの?」

.......

「ん?別にどうもしてないけど?ただ、管理者をただの龍にしただけだよ?」


「....は?おいコン。どういうことだ?」


「いや、だから。魔法を打ち込んで、それを体内で魔力に変換。そして、魔力を操れないようにしたんだよ」


「それで、管理者じゃなくなるのか?」


「...魔力無しでは、管理者としてはやっていけん。確かに儂は、ただ体のデカいだけの龍帝に成り下がった」


「ついでに、回復と契約をしといた」


「契約?それは、あの禁呪であるか?」


「そう。絶対服従 の魔法。これで、この龍帝は僕側の人、動物を殺せないし食えないし、そもそも危害を加えることすらできなくなった」


「...コン。どこで禁呪なんて覚えたの?」


「ん?家にある本にのってたから、覚えたんだ。ディーネも今度読みに来なよ。禁呪以外の魔法もあるから」


「う、うん。わかった」


ま、話しはこれくらいにして


「帰って休んで、王都に自慢しに行こうか!」



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