28. 龍帝
また文字数が少なくなりました。
何故でしょうね。
みんな楽しそうに夕食を食べてる。
話題はバラバラ。龍帝だったり、家族の事だったり。中には、美味いものを沢山食べてみたいと言っている人もいる。
良くも悪くも、緊張はしてないみたいだ。
そう安心してると、ブイさんが不意に呟いた。
「それにしても、多いな〜」
確かに多い。国同士の戦争なら少なすぎる程だけど、ブイさんが言っているのは多分、これだけ数が集まった事だと思う。
「ブイさんも、大切な人がいれば、分かるんじゃないですか?」
「ん?............フッ。そう、か。そうかもしれないな。俺の場合。大切な人も強いんだけどな」
あ〜。やっぱりいるんだ?
今は2人だけだし、聞いてみようかな。
「アルさんですか?」
「ぶッ!?お、おい!?何だ、急に?」
「あれ?違いましたかぁ?あ、エルフの方ですか。アルさんにも教えてあげなきゃ」
「ち、違う!.........まんまと乗せられたが、そうだ。アルだ」
「実はロリコン?」
「な訳あるか!ただ、ほっといたら何をするか分からないし、誘拐された事もあるし。まぁ、ほっとけないんだよ」
..............................。
あんまり自分の事を話さないブイさんだけど、恋になると変わるなぁ。
僕もこんな感じなのかな?......こんな感じだなぁ。
「コン。俺は、はっきり言って、この世界の奴らも、向こうの世界の奴らもどうでもいいんだ。けど、仲間や大切な人を守りたいが為に神を敵に回すのは、やっぱり、俺がおかしいからだと思うか......?」
ブイさんも、悩みはあるんだ。
周りのみんなを救いたいから、か。
「それがおかしいことなら、僕もおかしいってことになっちゃいますね。僕もブイさんと同じ理由ですから」
「そうなのか?」
「はい。リオさんも、似たような理由ですよ?ね?」
『あぁ、そうだな。俺は弟さえ無事なら良い。ブイ、お前は間違えてはいない。俺から言わせれば、みんなを守るとか言ってる勇者の方がおかしいんだよ。手の届く範囲で、守れば良いんだ』
「............お前らは、やっぱり元が同じなだけはあるんだな。分かった。ありがとう。
......てことはだ。神を殺そうとしてる俺達は、全員自分の為に戦ってるってことだな?」
「そうなりますね〜」
『まぁ、悪くは無いんじゃないか?』
そうだね。僕らは神じゃない。だから、みんなを助けることなんて出来ない。それどころか、僕らは神を殺す者だ。
自分の我侭で神を殺すんだ。
でも、悪い気はしないね。
「じゃあーーーーーーーー」
「龍帝だ!龍帝が来たぞぉ!」
え!?こんな夜に!?
『俺は間に合いそうもない。何とかしてくれ』
リオさんも来れない。まともな灯りもない。突然の遭遇でみんな浮き足立ってる。それに、龍帝が、こんなにも、大きいなんて。
山1つ分位はあるんじゃないかな?こんなのを相手に、盾を掲げたところで何になる?魔法を当てて効果は?竜を何100匹向かわせれば勝てる?昔の人たちはどうやってこんな存在に勝ったの?そもそも挑もうとしたの?どうして......
「コン!」
「あ、ディーネ............」
「コンがしっかりしなきゃ皆死んじゃうんだよ!」
皆が......死ぬ?
それは駄目だ。絶対に、許されない!
「皆引け!そして、戦う準備をするんだ!それまでは僕らが何とかする!」
ここにいる人は皆、待ってる人がいる。報告書にも書いてあった。家族。恋人。孤児を預かる人。それに寄付をしている人............。
負けるわけにはいかないんだ。
「龍帝!僕はコン・ロイスリーフ!この先にあるコイリーフという王国の王だ!あなたは何故こちらへ飛んできた!」
魔法で辺りを明るくしながら、そう聞く。
まずは相手に戦う意思があるのかを知るべきだ。
「儂はお主らが龍帝と呼ぶ者。戦を好み、数多の生物を屠りし者だ。
ここへ来た理由だが、この世界のバランスを崩す可能性のある者を消す為だ。お主の国には、それが多すぎる。故に、見極めに来たのだ。殺すか。助力するか」
凄い迫力だ。地響きのように低い声。殺気も出してるけど、まだ本気ではないはず。
バランスか。この世界の管理者みたいな事を言ってるけど、神の使い?
でも、助力するとも言っている。とにかく、情報。
「どうやって見極めるつもりですか?」
まずはこれだ。確かにバランスを崩しそうなのは心当たりがある。転生者の片割れでありながらこの世界の住人である僕。闘神の弓を持つディーネ。魔王級の強さを持つアルさん。そして、転生者及び転移者。
心当たりなんて無いっていう方が難しいよ。
「なに、一目見れば分かる。お主ら、神を殺そうとしているのだな?」
一目見れば分かるって、そこまで分かるものなの?
でも、迂闊に嘘は付けない。
「そうだ!2つの世界を壊そうとしている神を放ってはおけない!」
「そう、か。あやつ、そこまで狂ったか。
............良いであろう。儂と戦い、勝利すれば力を授けよう。負ければ、それまでだったと言うことだ。さぁ、どうする?」
神と何かしらの関係を持ってるみたいだね。伊達に管理者をやってないってことかな。
「......それは、一騎打ちは可能か!」
「え、コン!?」
「........良いが、死ぬぞ」
やっぱりそうだよね。
「聞いてみただけだ。流石に勝てるだなんて思ってない。じゃあ、初めようか?」
こっちの準備はもう終わってる。
さぁ、どう来る?
「その前に、腹が減った。魔物でも良い。肉は無いか?」
..............................え?
「肉............?」
「そう、肉だ。同じ龍はかなり旨いのだが、数がおらんからあまり食えんのだ。だから、普段はそこらにいる魔物を食っている」
..............................えっと、どうすれば良いんだろう?これ




