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チート魔術師と神を斬る男  作者: 化原優介
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19. 世界図

....................................。


「つまり、その......ダスティさんは貴族だと?」


「コンの所もそうだろ?なんせあの両親だ。そこらの貴族より待遇されてるはずだろ?」


「ダスティ。お前も知ってるだろ。そういうのが嫌で、貴族になってない事くらい」



..................うん。世界って、狭いね。


何でかなぁ......何でこう、凄い人たちばっかりなのかな?

ついさっき知ったけど、

お父さんは人族の中で剣が強くて、お母さんは国が欲しがる魔術師で?

レオールさんは人族の斧使いの伝説?

セルベアさんは魔王喰らいの闘族?

神殺しの異世界人と魔神を眠らせた魔族?

そして、貴族で商人のダスティさん?

ディーネはこの際置いとこう。規格外かも知れないけど、その......バックが目立たないし。ウンディーネ族っていうのは。ごめん。


あ、それと魔王が1人、か。


国の1つ位滅ぼせるんじゃ......あ、今いるここ。一応国だった。


でも、お父さんとダスティさんが知り合いだったとはね。

装備関係で関わりがあったのかな?


「機会があれば、また戦おう」


「人族の上級剣士様に言われちゃ、断れないな......?」


あ、えっと......ライバルっていうやつ?どう?

(恐らくな。詳しいことは知らんぞ?)

知ってたら怖いけどね。


「ダスティさん、地図ってありますか?」


「ん?え〜っと......ほら、これ」


「ありがとうございます」


馬車............じゃなくて、ゴーレム車より飛んだ方が速いんだけどなぁ。

国の門の前でまた作って入れば怪しまれないだろうし。

................................................あ。


「リオさん!僕が先にーーーーーー」


「却下」


「そんなぁ!?何でですか!」


「そんな事をしたら、疑われるだろう!」


「わかり、ました」


今のやり取りに、皆疑問を浮かべてるみたいだね。

まぁ、心が読めなきゃ僕もわからなかったけどさ。


「今のはね、僕が先に王都に行って根回しをしようかっていう提案だったんですよ。却下されましたけど」


「当たり前だろ。いきなり王室に現れて、数日後に魔王を連れた一団がやって来ると言われれば、まず疑い、警備を強化するはずだ。

こっちが動きにくくなる。俺達は、拠点が欲しいだけだ。そこまでする必要は無い」


じゃあ、さっきの。

手前まで飛んで、作って行くのは?

(............それなら、まぁ、良しとしよう)


「みんな!明日には王都に着いてる予定だから準備してね!」


「おう!コン。あの硬い馬鹿リオの説得サンキューな」


あはは......そう思ってるんだ。


それはそう、と。


「リオさん。この世界について、教えてくれませんか?」


「ん?地図は見たことなかったのか?まあいい。

まず、ユーラシア大陸とその北に、北アメリカ大陸みたいなのと島が点在している。規模は遥かにデカイが、これがこの世界の大陸だ。海も多いが、ちゃんと国を築いて政治をするような知性があるのはセイレーンだけだから、海はいいだろう」


「僕と異世界人にしか分からないような表現の仕方ですね?」


「規模以外はそっくりなんだからいいだろ。まぁ、日本みたいな形の島もあるし、俺にはそうとしかおもえないんだ。......続けるぞ。

ユーラシア大陸側だが、主に人族が支配しているな。だが、獣人族とエルフ、1部の魔王達と......どう見ても天使にしか見えない鳥人族、そして、闘族の5種族は、己の領域を持っているようだ。関係はともかく、侵略行為をするのは魔王達だけだな。1部の奴らはまともに国ぃやってるのにな............。今、俺達がいるのは、南西の方......ここら辺だな。向こうでの国の名前は忘れたが、アルプス山脈が近いのはおぼえてるな。

で、人族の領域は、結構各地に拡がってはいるが、繋がってるからな。

俺達の所を北北東に進めば、そのうち獣人族の国が見えてくる。仲は最悪だから、よっぽどのことがない限り近寄るな?」


「何で、悪いんですか?」


「昔の人族が、耳やら尻尾が可愛いからと触り過ぎたからだそうだ。獣人族の領主側近に聞いたから間違いない。............あの怒り様は、嘘には見えなかったしな。その時のソイツのセリフ言ってやろうか?」


「お願いします」


「よし。......『あの1部のサルどもが儂の孫娘に触れよってぇぇぇ!!!許さんぞぉぉぉ!!!......ご、ゴホン!無論。国民の事もあるぞ?決して、孫娘が触れられたからだけではないぞ?』............だ。どうだ?相手にしたら間違いなく殺されると思う程のオッサンだったが、面白れぇだろ?」


リオさん、思い出話をする時はキャラ変わるんだなぁ。


「はい、その人どれだけ孫娘さんを大切に思ってるんでしょうね(笑)」


「あぁ。全くだ。......おっと、話が脱線したな。次にエルフだが、東だな。魔法も優秀で知能派の種族だから旅の仲間にはもってこいだが、極度のゲーム好きだ。昔、異世界からゲーマーが来たことがあったんだろうな。そのゲームで負けたら奴隷にされるから気をつけろよ。エルフに男がいないからそうするしか無いそうだ。............物好きはゲーム無しで奴隷になるそうだが、何が嬉しいのかさっぱりわからな......また脱線したな。

魔王は、言わなくても良いだろう。

鳥人族は、空に浮かぶ島に住んでるそうだ。あいつらは控えめに言って化物だ。お前程ではないが魔法を使い、闘族に迫る身体能力ときた。人族とはそこそこ仲が良いらしいが、よくもまあ、あんな化物とわかりあえたものだ」


「つまり、リオさんは駄目だったと?」


「......あいつら、一目で俺がこの世界の人間じゃないと見破り、質問に次ぐ質問を繰り返してきやがった。だが、付き合いを切れないからな.........」


「切れない、ですか?」


「闘神は、闘族の神であると同時に鳥人族の神でもあるんだ。まぁ、それでもやっぱり闘族の方がメインらしいがな。んで、その闘族は北のほんの少しの領域を持っている。戦いの為に生まれてきたような奴らだ訓練出来ればそれで良いんだろうな。あのセルベアとか言う奴を除けば、だがな」


確かに、セルベアさんは強くなろうとしてる所を見たことがない。いつもみんなの側にいて手伝いをしてる.....特別なのかな?


「まぁ、その通りなんだろう。

さて、北の大陸だが、魔王達のいるべき大陸だ。まぁ、良心のある奴らばかりだったな。魔王というのも、魔物の王という意味で、悪い王という意味では無いからな。

さて、種族は他にもいるが、おもな者はこれだな。もっと詳しく聞きたい種族はいるか?」


「いや、十分です。とりあえず、獣人族を仲間にするのは確定事項ですから」


「魔法は使えんが、身体能力は高い。その手も有りだな」


「では、ここが手に入り次第、僕は獣人族の所にお邪魔しますね」


「俺もつれて行け。あのオッサンとまた話がしたいからな」


「では、いっそのこと全種族と手を結びましょう。神との戦い。戦力も多い方が良いでしょうし」


「一理あるな。なら、戦力強化はお前に任せる。俺は魔王を探す。

くれぐれも頼んだぞ」



まぁ、とりあえずは王都に行かなきゃ行けないんだけどね............。

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