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アラサーの俺がヒロインの友達に転生?ナイワー  作者: 七地潮
〜気がつけば第二の人生?〜
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クリスティーナ 3

学園へ出てきた彼女はとても元気になっていました。

もしかして何か吹っ切れたのでしょうか?

笑顔が増え、視線を合わせて会話をするようになりました。

少しばかり違和感はありましたけれど、元気になられたのですから問題はないと思われます。


王子に注意されても、クラスメイトに囲まれても、俯くことはなく、平然と見ているのは引っかかります。

それでも、以前の俯きがちな彼女より、今の方が断然いいですので、気づかないふりをしてしまいました。


冬休みの間に好意を寄せていた方と儀式をされたそうなのですが、少しも変化はありません。

学園祭では、気の小さな彼女が、大勢の前で詩の朗読をされましたし、お兄様への誕生日プレゼントのために奔走されていました。


違和感は増すばかりです。


そして決定的におかしいと思ったのが、彼女の誕生日にお呼ばれした時に、アスデモス様との婚約が決まったと聞いた時です。


あの、キャスティーヌに興味のなさそうなアスデモス様が、婚約を了承したのにも驚きましたけど、何よりも、キャスティーヌの態度がおかしいのです。

儀式の後は照れていて隠しているのかとも思いましたけれど、どうやら違うようなのです。

キャスティーヌの表情は、とても好意を寄せていた方との婚約が決まった顔ではありません。


普通なら「嬉しい」「恥ずかしい」「誇らしい」などと言うプラスの感情が現れるのではないのでしょうか?

でも彼女の表情は「戸惑い」「諦め」など、負の感情とまでは言いませんけれど、あまり良い感情には見えないのです。

嫌っているとか、嫌がっているとかではなく、ただ何と言いますか……平民の方が仰る「まあいいか」と言う感じですかね。


好きなら喜ぶでしょうし、嫌いになったのなら嫌がるでしょうに、どことなく他人事のような感じなのです。


………キャスティーヌはこんな方でしたでしょうか?


いえ、去年の秋からの彼女はやはりどこか変です。

まるでキャスティーヌの中に知らない方がいるような感じです。


そこで私の頭に浮かんだのが、書物で読んだ【悪魔付き】ですが、何かおかしな行動をとるわけでもないですし、性格が悪くなったと言うわけでもありません。

どちらかと言うと、社交的になったのですから、この考えは早々に否定しました。


次に浮かんだのが、【妖精の悪戯】です。

でもあれは生まれたばかりの赤子を取り替えるのですから、成人も済んでいるキャスティーヌには当てはまりません。


では、何か別のものが取り憑いているのでしょうか?


………なぜでしょう、其れが【アタリ】のような気がします。


本人が変わりたいと思ったのでしたら、徐々に変化することはあるでしょうけれど、ある日いきなり性格が変わることは無いと思います。

よくよく思い出すと、たまに言葉遣いもおかしくなります。

やはりキャスティーヌは何かに取り憑かれているのでしょうか…。


そう思うといてもたってもいられず、私は彼女と話をしようと、家へ招待しました。

泊まっていただき、じっくりと真相を暴こうと思います。


そしてもし悪いものに取り憑かれているのなら、お祓いをしなければなりません。

私は一学年上にいらっしゃる神官の跡継ぎの先輩に、彼女のことは伏せて、取り憑かれている方がいた場合、どのように対処すればいいのがを教えて頂き、もし、本当に取り憑かれていた時には、お祓いをしていただけるように手配しました。


準備は万端です。

何があっても可愛いキャスティーヌは私が守ってあげますわ。


そして、約束の時間丁度に、サリフォル家の馬車が到着しました。

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