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アラサーの俺がヒロインの友達に転生?ナイワー  作者: 七地潮
〜気がつけば第二の人生?〜
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クリスティーナ 2

貴族令嬢の会話と言えば、噂話と異性の話ばかりですわね。

はっきり言わせていただくと、私全く興味ありませんの。


だって、身近な男性が、あの頼りない父と、クズな兄、それに冷徹な叔父ですよ?

これで異性に興味持てるとすれば、それはそういう性癖の方なのではないのかと思いますの。


その点キャスティーヌはいいですわ。

噂話を仕入れてくる場所が無いのでしょう。

私には彼女しか友達がいないように、彼女にも私しか友達がいないのですから。


第一に、妹をとても可愛がっていらっしゃるアルバート様が、悪い話をキャスティーヌの耳に入れるわけ無いですわ。

うちのバカと違って、妹思いの方ですね………行き過ぎているのでは?と思うところもありますけれど。


それに異性の話も苦手なようで、…いえ、豊満なバストをからかわれるので、異性自体が苦手なようですわね。

なので必然的に二人の会話は、学業のこと、最近あった楽しいこと、これからやりたいことなど。


どちらかと言いますと、おしゃべりのあまり得意でないキャスティーヌは聞き役で、話すのは私ばかりなのですけれど、聞き上手な彼女に話を聞いていただくと、曖昧な思考が纏まったりしますの。

それにどんな話でもニコニコと聞いてくださるので、嬉しいですわ。


そんな彼女なのですけれど、異性は苦手でも、ほのかに憧れている方がいるようなのです。

お兄様のご友人で彼女の幼馴染みでもある、リズヴァーン・アスデモス様。

本人は口にしませんけれど、よくお兄様のアルバート様と一緒にいらっしゃるアスデモス様を、熱い瞳で見つめていますもの。


私は一人で生きていこうと思っていますけれど、やはり女性にとって好きな方と一緒になるのは幸せなことだと思います。

ですから、彼女の思いを応援しようと思いますけど、奥手な彼女はなかなか行動を起こそうとはしません。

本人が動こうとしないうちに、周りが口を出すのはよくありませんよね。

その時が来たら協力は惜しみませんよ。



3年になって社交デビューを控え、周りの女性の方々の噂話や足の引っ張り合いが増えてきましたわ。


第二王子殿下が原因なのですけれど。


私にもキャスティーヌにも関係ないことなのに、影で色々言われて少し頭にきます。

全ての女性が、異性のことに一番関心があるとは思わないでほしいですわ。


そんなことより私は自分の目標のために、邁進したいのです。

その一環として、私は大きな商会の跡取りの方に頼み込み、商売についてあれこれ伺いました。


我が家はそう遠く無いうちに没落してしまうでしょうから、その後の生活のためにも、収入を得る手段を多く知るのはいいことだと思いますの。

それに、できるのなら人に使われるより、自分の手腕で糧を得るのは良いことだと思いますので、彼の話はとても参考になりました。



社交デビューの夜会は、幾度かに分けて行われます。

階級で有る程度分かれていますので、私は伯爵以下の方々が多く集まるパーティーに出席することにしました。

勿論キャスティーヌも一緒です。

上級貴族の方々とは、なるべくなら関わりあいたくないですから。

だって、うちの状況をかなり詳しく把握されていますものね……。


パーティーにはエスコートの方が必要です。

私は親しい方もいませんので、やむ得なく、父のエスコートで出席しました。

キャスティーヌのエスコートは、てっきり妹のことをとても可愛がっているお兄様がなさると思っていましたけれど、アスデモス様とご一緒されてましたわ。


真っ赤な顔を伏せてとても緊張していらっしゃるキャスティーヌは、とても可愛らしく思います。

ですが、エスコートをなされているアスデモス様は、始終無表情なのです。

話しかけてあげるわけでもなく、ただ隣にいるだけ。

キャスティーヌへ視線を向けることもなさいませんわ。


何なのですか、あの方は!

キャスティーヌに興味がないと態度に出ています。

彼女はあの方の事を好ましく思っていますけれど、あの方はダメですわ。


キャスティーヌが勇気を振り絞ってダンスへ誘っても、踊りながら視線を合わせることもしません。

私だんだん頭にきましたわ。

このダンスが終わったら、一言言ってもいいかしら。


でもその機会は訪れませんでした。

ダンスの途中で、キャスティーヌが倒れてしまいましたの。

きっと緊張し過ぎてしまったのですね。


急いで駆け寄り、倒れた彼女を家まで送り届けようとしましたけれど、流石にアスデモス様が送って行くことになりました。


翌日、キャスティーヌは学園を休まれました。

本当に大丈夫なのでしょうか……。

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