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アラサーの俺がヒロインの友達に転生?ナイワー  作者: 七地潮
〜気がつけば第二の人生?〜
21/112

置いてけぼりの相談事

12月になりました。

寒い日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

この世界ではそろそろ雪の降る時期です。

寒い日は温かいものが恋しくなりますね。

水炊き、おでん、鍋焼きうどん、お汁粉、善哉、あ〜善き哉善き哉。


最近は兄がよくヤスハルの家へ出向いて和食を食べているそうです。

…………そう!【兄が】【出向いて】なんだよ!

確かにお弁当や和菓子と違ってあったかい食べ物って、学校に持ってきて気軽に食べるなんてできないよ?

だからと言って、俺が先に目をつけた和食……ごほん、先に友達になったのは俺なのに、兄は一人で出向いて行って、あったか和食堪能して来るって酷くない?

俺も行くって言っても、

「未婚の女性が男性の家へ気軽に訪れるのは、兄さんどうかと思うよ?

キャシーの分もたくさん食べて、どんな食事だったか教えてあげるね」

って、そんなの意味ないじゃん!

料理名聞けばどんなんだかわかるんだし!

実食したいんであって、食レポなんて聞いても意味ないし!

それでも兄は連れて行ってくれなません。

ガックリ……。


土曜日の今日も兄はヤスハルの家へお呼ばれに行ってます。

今日のメニューはぶり大根と具沢山の豚汁、ほうれん草の白和に自家製のお漬物を添えて……だそうです。

豚汁〜〜〜!


そんなこんなで自室でふてくされてると、マリアンヌが来客だと呼びに来た。

んー、こう言う時に来るって、ほとんどの確率でリズヴァーンなんだよね、との予想通り、二階のサロンにガタイの良い兄ちゃんが座っていました。

しかし兄居ないのに何の用事なのだろう?


「お待たせしましたわ、リズヴァーン様」

軽く挨拶をしてリズヴァーンの向かいのソファーに腰掛ける。

未婚の男女が同じ部屋にいる時は、礼儀としてドアは閉めない。

何かあった時のためにね、何もないと思うけど。

暖炉で暖まった空気が逃げるから閉めて欲しいんだけど、仕方ない。

「…………少し話を聞かせて欲しいのだが、構わないだろうか?」

「まぁ、私などにお答えできる事でしょうか?」

「………………キャスティーヌにしか答えられないのではないかと思うのだが……」

あ〜、なんとなく予想はついた。

「アルバートのことなんだが……」

そりゃあ兄のことなら本人に聞くか、本人じゃなかったら身内に聞くしかないだろうね。

「どう言ったことでございましょう」

水を向けるとポツポツと話し出した。


予想通り、最近兄が別行動をとることが増えたと。

理由を聞いてもはぐらかし、いそいそと一人で帰ってしまう。

一度後をつけてみて(ストーカー?)タカナシ家へ行っているのを知ったと。

ヤスハルの料理はリズヴァーンも気に入っているのに、なぜ知り合って間もない二人が(ん?)二人きりで(いや、家に行ったのなら二人きりじゃないのでは?)自分を除け者にして会っているのか?と。


いやいやちょっと落ち着こう、そこの兄ちゃん。

もしかして俺って恋愛相談受けてる?

話聞いてると、「知り合ったばかりの別の女の家へアタシに内緒で通ってるって酷くない?」って変換されて聞こえたんだけど。

穿ち過ぎか?


えーっと、「ボクが一番の親友なのに、そんなボクを差し置いてタカナシ君とばかり遊ぶのはひどいと思います」って変換した方が良いのか?

って、小学生かよ!

どっちにしてもナイワー。


「リズヴァーン様、兄様はタカナシ様のお家で食事をよばれてますの。

でも先程リズヴァーン様も仰ったように、知り合ってまだ間がないですから、複数でお邪魔するのはよろしくないと思われて、一人でお伺いしているのではないでしょうか?」

つうか、俺だって連れて行ってもらえないのに、リズヴァーンが行って和食を食べてきたとかになったら、拗ねる。

完全に拗ねる、今以上に拗ねてやるー!


「……そうか、俺が邪魔で置いて行ったのではないのか」

「ええ、私はそう思いますわ」

「それならよかった」

……って、親から逸れた雛かよ!

捨てられた子犬かよ!

リズヴァーンさん、あんた18歳にもなって、嫁も貰える年齢なのに、同性の男に振り回されてどうすんの?

しっかりしろよ、辺境伯の跡取り!

それともガチなのか?

ダメだよ、アル兄伯爵家の跡取りなんだから、嫁には行かせられないよ?

それよりこの国同性婚ってないでしょ?

BLゲームじゃなくて乙女ゲームだよね?


「情けないな、年下の子に悩みを聞いて貰って安心するなんて」

「悩みに年齢なんて関係ないと思いますわ」

それに中身は10歳以上年上だしね。

ニッコリ笑顔を向けると、リズヴァーンは小さく息を飲んでこちらを凝視する。

え?なに?

「そうやって笑うとアルバートに似ているんだな」

え?今更?

家同士の付き合いがあるから、生まれた時から知ってるよね?

今更何言ってんの?

兄ばかり見てて俺の顔なんて眼中になかったって事?16年も?

「そうですか?

お兄様に似ているなんて光栄ですわ」

何とか頑張って返答を捻り出したけど、リズヴァーンの視線は外れない。

ちょっとまずい予感?

もしかしていらんフラグを………考えたら本当になりそうだから、思考はポイ捨てしよう。


うん、忘れた忘れた。

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