~第三十四話~
俺は、行く所が出来た。
それは、俺が、働いているアイライクの皆と
旅行に出かける事にしたのである。
俺の他に行く事になったのは、アイライクの店長の東雲紫さん、同じクラスで親友の栗谷美鈴、バイト仲間の桐谷佐奈さん、新しく入った新人の秋村真帆さんで、五人で行く事になったのである。
俺は、旅行の準備を終えて、待ち合わせ場所の駅に辿り着く。
俺が辿り着くと、俺が、一番最後だったらしく
もう既に四人集まっていた。
「まこさん、あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いしますね」
「あ、はい、よろしくお願いします」
「まこ~、一番遅かったけど、準備に時間かかったの?」
「そんなんじゃないけど、一番遅かったのは、偶然だと思う」
「そう?」
「そうだよ」
「じゃあ、全員揃った事ですし、行きましょうか」
「了解~、じゃあ、出発~」
そう言って、俺達は、まず移動する為に、電車に乗った。
電車に乗って、大型の駅で新幹線に乗り換える。
新幹線に乗って、行く場所は
店長の紫さんが決めたらしいので、俺達は、それに従う事にした。
新幹線で移動中、美鈴が「暇だからゲームしよ~」とか言ってきたので
俺は、それに参加する事にした。
美鈴が、バックから取り出したのは、ボードゲームだった。
このボードゲーム、ルーレットを回して
自分のキャラを進めて、ゴールまでを競う遊びでもある。
よくそんな大きいの入れたな……と思ったが、まあ暇なんで、一緒にやる事に、紫さんは、カメラを片手に、新幹線の車窓から映る景色を
パシャパシャ撮っていたりしている。
結局、ゲームに参加するのは、俺、美鈴、佐奈さん、あっきーの四人だった。
「じゃあ、まず私からだね」
そう言って、美鈴はルーレットを回す。
出た数字は、一、駒を進めて、書いてあった事は「人生の岐路、誰か一人選んで笑わす事が出来れば、十マス進める」と書かれてあった。
「う~ん、じゃあ佐奈~行くよ~えい!」
そう言って、美鈴は佐奈に向かって、なんか面白い顔をした。
佐奈さんはと言うと
「まだまだですね、れいれい、笑えないよ?」
「っち……駄目か~」
それで笑えると思ったのか?美鈴……
次にルーレットを回す事になったのは
「じゃあ、私ですね」
佐奈さんだった、佐奈さんが出した目は、6で
六進めると、そこに書かれてあったのは「自分の好きな人物を正直に言う、言えたら5マス進めて、言えなかったら一回休み」と書かれていた。
「好きな人物……」
「さな?だれだれ?気になるな~?」
「えっと……じゃ、じゃあ、まこさん……」
小さい声でよく聞こえなかったが、俺の事言わなかったか……?佐奈さん……
「と、とにかく!私は言ったので、進めますね!」
そう言って、佐奈さんは自分の駒を進める。
「じゃあ、次は私だね~えい!」
次に回したのは、あっきーだった。
あっきーが出した目は、四で
そこに書かれてあったのは「早口言葉を言う、上手く言えたら3マス進めて、失敗したら一回休み」と書かれていた
「早口言葉か~、よ~っし、じゃあ……赤パジャマ、青パジャマ、黄パジャマ、白パジャマ、黒パジャマ、紫パジャマ、緑パジャマ、こんくらいかな~」
普通、3色ぐらいでいいのでは?と思ったが
とりあえず言わない事にした
最後に回したのが、俺で
出た目は、2で、書かれてあった内容は「一回休み」と書かれてあった。
そんな感じでゲームが進み、結果はどうなったのかと言うと
1着が美鈴、2着が俺、3着があっきーで、4着が佐奈さんになった
ゲームが終わって、しばらくのんびりしていると
「目的地に着いたから、降りましょうか?」
と、紫さんが言ったので、俺達は、新幹線を降りる事にした
着いた場所は、北国で、雪がかなり降り積もっている場所だった。
「うわ~凄い寒い……」
そう言ったのは、俺の友達の栗谷美鈴だった。
「じゃあ、泊まる宿に行きましょうか」
そう言ったのは、アイタイクの店長の東雲紫さんだった。
俺たちは、紫さんの指示に従って、歩く。
数分歩いて、辿り着いた場所は、大きな旅館だった。
その名前は「縁露園」と書かれている。
「じゃあ、着きましたし、入りましょうか」
紫さんが、そう言ったので、俺たちは、縁露園の中に入る事にした。
中に入ると、三十代ぐらいの美人な女将さん?らしき人が
「いらっしゃいませ、ようこそお越しくださいました」
と言ってきたので、紫さんが
「予約していた者です」
と言って、女将さんが「そうですか、え~と、アイライクの従業員の皆さまでしたっけ?」と言ってきたので、紫さんが、「ええ、そうです」と言った
「では、お部屋に案内します」
と言ってきたので、俺達は、女将さんに従って、部屋へと移動する事にした
女将さんに案内されて、たどり着いた場所は、結構広々とした和室だった。
「ここが、みなさんの泊るお部屋になります、何かご用がありましたら、ブザーを用意しておりますので、それを押して、要件を言ってくださいませ」
そう言って、女将さんはいなくなった。
ブザーって……ここは、ファミレスかなんかなのか?
「ここが私達の泊る部屋みたいですね」
「うわ~なんか広いね~、みてみてまこ?」
「何?」
「景色が凄く綺麗だよ~」
確かに、窓から景色を見てみると、絶景だった。
まあ、雪が降り積もっているので、一面真っ白ではあったが
「さてと、夕食の時間まで、時間ありますし、皆さんは、これからどうします?」
そう紫さんが、言ったので
「私は、ここの温泉でも入ろうかなと、思います」
「じゃあ、私はこの町の探検かな、何があるか興味があるし、あっきーとまこは?」
「私は、佐奈さんと一緒に、温泉でも行こうかな?、まこさんは、どうする?」
あっきーが、そう言ったので、俺は考える。
佐奈さんとあっきーと一緒に温泉に行くか、美鈴と一緒に外に探検しに行くか迷ったが、外に何があるのか気になったので
「じゃあ、自分は、美鈴と一緒に、外に出るよ」
そう言う事にした
「じゃあ、私も温泉に行くとします、れいれい、まこさん?暗くなるまでに帰って来てくださいね」
「りょ~かい、じゃあ、いこっか?まこ?」
「そうだね、じゃあ、行ってきます」
こうして、俺と美鈴は、北国の外の町へ、探検しに行く事にした。
「しっかしさ~」
俺は、美鈴と一緒に雪が降り積もっている町並みの中を、歩いている。
「何?美鈴」
「山野辺市と違ってさ?ここの地域って、すっごく寒くない?」
「確かに……」
確かに、美鈴の言った通りに寒かった。
晴れてるというのに、物凄く寒く感じる。
まあ、山野辺市と違って、雪が降り積もってるから
かなり寒く感じるのも当たり前か?と思ってしまうほどだった。
「でさ?美鈴、何所に行く?」
「ん~そうだね~、あ、立札に「白龍の滝」って書いてあるよ?行ってみようよ?」
「分かった、じゃあ行こう」
俺と美鈴は、立札に書かれてある道を、歩く事にした。
数分後、白龍の滝と呼ばれるスポットにたどり着く
「うわ~!でっかい滝~」
「ほんとだ……」
目測から見ても、4,5メートル以上はある滝だった。
観覧できるスポットが高台になっているらしく
滝壺がかなり深く、落ちたら助からないレベルの滝であった。
俺達の他にも数人の観光客らしき人物が
滝を眺めていたり、写真を撮っていたりしている
「まこ~記念撮影しとこっか?」
「カメラ持ってきてるの?美鈴」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ!あ、すいません~!シャッター押してくださいませんか?」
そう美鈴は、若い女性に声をかけて、そう言っている。
女性は、「はい、いいですよ」と言って、美鈴が用意したカメラを持った
「ほら、まこ、笑って笑って」
「こ、こう?」
てか、美鈴……近いんだが……くっつく必要あるのか?
美鈴は、俺に抱きつくような格好でカメラに向かってVサインをしている
とりあえず、俺もVサインをする事にした。
女性は「はい、チーズ」と言って、シャッターを押して
美鈴にカメラを返す。
「ありがとうございます」
「いえいえ、困った時は、お互い様……って、あの……」
女性は、俺の姿を見て、なんか驚いていた
「は、はい?」
「もしかして……真琴さんですか?」
「え?ええ、そうですけど……??」
「やっぱり!ドラマ「天空カイザー」観ました!かっこよかったです!握手してください!」
「は、はあ……まあいいですけど……」
俺は、女性に握手をした。
「もしかして、なんかドラマの撮影とかで来たんですか?」
「い、いや、そうじゃないけど……」
「ほ、ほら、まこ、行こう!じゃあ、シャッター押してくれてありがとうございました!」
「あ、ちょっ……美鈴」
美鈴がいきなり俺の手をつかんで、足早に移動した
そして数分後、人が全くいない所まで来て、美鈴がこう言ってきた。
「まこ……有名人になっちゃったね……」
「そうかな……」
「そうだよ、あの女の人が大声で言っちゃったから、まわりのひと、皆、まこの事見だしたんだよ?」
「そうだったんだ……とりあえず、ありがと、美鈴」
「いいよ、まこと一緒にいられるの嬉しいしね、あ、もう暗くなってきたし、紫さんが言ってたように、戻ろうか?」
「そうだね」
そう言って、俺達は、縁露園に戻ったのであった。
縁露園の泊まっている部屋に戻ると、既に料理が用意されていて
紫さん達が、もうすでに食べていた。
「あ、お帰りなさい、先に頂いてますよ」
「まこ、私達も食べよっか?」
「うん」
俺も、席について、出された料理を食べる。
はっきり言ってかなり美味い
山の幸と海の幸の両方用意されていて、満腹になるまで、食べつくした。
食べ終わって、俺はと言うと、温泉に入る事にした。
俺は、女湯に入り、着替えて、体にバスタオルを巻いて、湯船の中に入る
「ふ~……なんか疲れが凄いとれるって感じ……景色もいいし……」
俺の他に人がいなく、ほぼ貸切状態で
湯船に浸かる事が出来て、結構満足だった。
そこに
「やっほ~まこ、私も入る~」
そう言って、美鈴が入ってきた、素っ裸で
「ちょっと……美鈴、恥じらいもとうよ?恥ずかしくないの?」
「ん~?全然、だって、私、まこに見られてもOkかなって思ってるし?それにさ……胸ないし、幼児体型だから、子どもとかわんないでしょ……」
あ、なんか美鈴、ちょっと落ち込んでしまった感じだった。
「そ、そう?」
「そうだよ……あ、まこ?」
「何?」
「湯船の中にタオル入れるのは、マナー違反だよ?別に私だけなんだしさ?恥ずかしくないでしょ?」
「……わかったよ」
そう言って、俺は、体に巻いているタオルを外す。
「ほほ~……」
「何……」
「いや~、まこってさ?肌白くてきれいだね~、こりゃ人気出るわけだ~」
「っちょ、どこ見てるの!」
「いいじゃん、減るもんじゃないしー」
確かにそうだけど……なんかジロジロ見られるのは、恥ずかしいんだが……
俺は、そう思って、とりあえず体を洗う事にした。
俺が、体を洗っていると、美鈴がやってきて
「まこ~背中洗うの、手伝ってあげるよ~」
「え、いいよ、悪いし」
「遠慮しないでさ?ほらほら~」
「……分かったよ、じゃあ、頼む」
そう言って、体を洗っていると、なんか背中に柔らかい感触を感じて、振り向いてみると
「何してんの……美鈴」
「いや~この方が、いいかと思って?」
美鈴が自分の体にセッケンとかつけて
こすりつけて俺の背中に密着していた
はっきり言ってやばいだろ!?って思うんだが……
「ま、いいじゃない?」
「そういうのは、彼氏にでもやってあげたら?」
「いないもんー彼氏なんかーそれに、まこがいるだけでいいし~で、どう?」
「どうって……?」
「私の体、結構気持ちいい?」
「……何言ってんの……?」
「え~?だって、せっかく密着してるんだからさ?感想聞きたいもん~、あ、前も洗ってあげよっか?」
「いい、自分でやる……」
「え~?」
そんな感じな事をやりながら
体を洗い、温泉から出て、浴衣に着替えて、部屋に戻ると
もう既に、蒲団が用意されていて、あっきーと佐奈さんは、既に寝ていた。
「あ、おかえりなさい、随分長く入っていましたけど、のぼせませんでしたか?」
「あ、大丈夫です、長く入っていたのは、まあ美鈴のせいで……」
「何で私のせいなの?そんなに長く入ってないじゃ~ん」
「美鈴が、泳いだりしたからでしょ……まあ、いいや、もう眠いから、寝る……」
俺は、そう言って、蒲団の中に入る。
「じゃあ、私、まこの隣~」
そう言って、美鈴は、隣の蒲団に入った
蒲団に入って、俺は、疲れていたからかすぐに眠ってしまった。
こうして、俺の旅行一日目が、終わったのであった。




