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クリアな色  作者: 椎名涼
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3.男

 それからというもの、二人はよく会うようになった。最初の頃は相手のことを知るためにお互いについて話をした。特にアキラは透明人間について興味津々で、これまでライリーがどう過ごしてきたのかを聞いてきた。今では好きなものやテレビ番組の話など、他愛もない話もするようになった。


 ライリーについてわかったことがある。彼は、この世界とは違う別の世界から来た。どうやってここに来たのかは覚えていないという。気がついたら見たこともない場所にいた。そして、ほかの人にライリーの姿は見えていないということを知った。


 後に気づいたことだが、この世界の人々には見えない色があるらしい。ライリー自身は鏡に映った自分の姿が見えているのだが、ほかの人に見えていないのはそのせいだ。普通の人間には、昼間に太陽の光を見ると白っぽく見えるが、ライリーには赤、青、緑など様々な色が見えている。どうやら目の構造が違うらしい。ライリーには、この世界の人々には見えない、もっと多くの色が見えている。


 体が透明なこと以外は、普通の人間と何ら変わらない。声を出せば周りに聞こえるし、雨にだって濡れる。幽霊みたいに壁を通り抜けることなんてできない。あくまで人間だからだ。


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