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ストーンアテナの一コマ(SS集) 6

 各話の登場キャラクター

【宇宙人の活用法】ガーネット・トルマリン・オブシディアン

【伝統文様のすすめ】サファイア・オブシディアン・ロードナイト

【信号の青はサファイアかトルマリンか】ガーネット・サファイア・トパーズ

【神和にお中元を贈るロッククリスタル】ガーネット・オブシディアン・ロッククリスタル


【宇宙人の活用法】


「ねえねえ、宇宙人を倒すと飴がもらえるって本当?」


 屋敷に戻るなりガーネットは、近くにいたトルマリンとオブシディアンに尋ねた。


「「飴?」」

「よく分かんないけど、宇宙人を倒して入手するとかって聞いたよ」

「…それって、ドロップのことじゃないですか?」


 少し思案したオブシディアンが応えると、ガーネットは首を傾げる。


「? 飴だよね?」

「おそらく今の話の場合、ゲーム用語かと。ゲームで敵を倒したりなどしてアイテムその他を得ることを、『ドロップ』と言います」


 トルマリンの補足に、オブシディアンが彼女を見やった。


「宇宙人をゲームの敵に見立てて、話題にした感じですかね」

「そっかー。飴じゃなかったんだ」


 ガーネットがちょっと残念そうに言えば、トルマリンも続ける。


「宇宙人の代わりに何かしらの資源が入手できたなら、こちらも助かるのですが……」

「あー、そうですねえ」


 オブシディアンが同意すると、ガーネットが思いついたように声を上げた。


「宇宙人が食べられたら良いのにね!」

「「!?」」


 ※食べられません


 ―おわり―




【伝統文様のすすめ】


 ロードナイトが、ショッピングモールではしゃいでいる。


「まあ、素敵な扇子がこんなに沢山! どれにしようか迷ってしまいますわ」

「主さんも気前がいいよね。この間、携帯扇風機買ってくれたばかりなのに」


 そんなことを言うオブシディアンに、サファイアが控えめに口を開いた。


「『これは僕の趣味だから』って仰ってましたけど…」

「優雅な和装小物を使用する、美しいストーンアテナちゃんたちを堪能したいという主様のお気持ち、分かりますわ…!」

 ※ロードナイトはストーンアテナオタク


「…ドナちゃんと主さんって、何か似てるね」

「ふふ。いつも変わらず、優しい主様で良かったです」


 サファイアが微笑むと、ロードナイトが何かに気づいて目をやる。


「あ、こちらは日本の伝統文様のコーナーですのね。この整った曲線、惹かれますわ…!」

「それは『青海波』だって。私は…やっぱり目が行っちゃうなあ、これ」

「『矢絣』ですね。黒曜石(※)が矢じりとして使用されていたことは有名ですし、ディアさんの硝子の矢の攻撃は凄くかっこいいです」

 ※オブシディアンの和名


「あ、ありがとうございます。サファイアさんは、何か気になる柄はありましたか?」

「えっと、この『流水』が…。綺麗な流れで素敵だな、と思って」

「水属性かつ清浄を築くサファイアさんにピッタリですわ! 他の皆さんにも、扇子の柄は伝統文様をおすすめしちゃいましょう」


 ―おわり―




【信号の青はサファイアかトルマリンか】


 ガーネットが、何やら張り切っている。


「私たちは『シグナルアテナズ』! 今日も元気に出動行っくよー!!」

「シグナル、つまり信号機か。赤のガーネット・青のサファイア・黄色のトパーズで構成するストーンアテナ部隊って訳だ」


 トパーズが笑って解説すると、サファイアが遠慮がちに口を開いた。


「あ、あの、でも、今日の出動要請にはマリンさんとディアさんを向かわせるって主様が…」

「えっ、そうだったっけ!? あっ、そうだ言ってた!」

「あはは、出番は次の機会まで取っておけばいいさ。戦隊ものみたいで面白いね」


(戦隊もの…私たちもロボットに乗ったりとか…?)


 サファイアがそんなことを考えていると、ガーネットが声を上げた。


「あっ、もう一個忘れてた! ストーンアテナの出動は二人ずつだから、三人は無理かも」

「大がかりな現場なら二人以上もあるけど、基本的に宇宙人はそんなに強くないからね。数はまあ…うん」

「それに、あの、信号機の青って実際は緑色ですし、私じゃなくてマリンさんのほうが良いのでは…」

「日本では信号の緑色は『青』だから大丈夫だよ!」

「法律でも信号については『青』表記らしいし、サファイアには緑色もあるから、君のほうが適してるんじゃないかな」

「え、そ、そうですか…? それなら、ええと、頑張ります」


 ―おわり―




神和(かんなぎ)にお中元を贈るロッククリスタル】


「お中元という風習も、季節を感じる事柄だな」


 ロッククリスタルがそう言うと、ガーネットが応えた。


「カタログ見てるだけで楽しいよね。あっ、日本産の柘榴(ざくろ)だ! いいなあ」

「欲しいものがあれば、自分用に買っても良いと思いますよ」


 と言うのは、一緒にカタログを見ていたオブシディアン。


「ガーネットはやはり柘榴がいいのか。オブシディアンはカステラが好きだったな」

柘榴石(ざくろいし)(※)だからね! それにザクロはとっても栄養があるんだよ」

 ※ガーネットの和名


「覚えててくれたんですね、クリスタルさん。因みにカステラは『コトノハ』が至高です」

「えーと…そのお店のカステラも載ってるよ。ディアちゃん、自分に買う?」

「迷ってます。お中元用の特別バージョンだから凄く美味しそうなんですけど、高いんですよね」

「問題ない。君たちの好物は、私が君たちの主にお中元として贈るつもりだ」

「ええっ? でも国産柘榴も高いし、悪いよ」

「他の皆さんの分もですよね? 相当値が張ってしまいますから、お気持ちだけで…」

「私の報酬は特に使い道がないのでな。大事な日本産宝石の君たちが喜んでくれるなら、それが私にとっての幸せだ」


 ―おわり―



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