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奴隷日記  作者: 幽霊配達員
白の書
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白銀の露天風呂と裸の付き合い

 身体の芯まで凍える白の季節。刹那家は友人家を含めて日帰り温泉旅行へと出かけた。

 雰囲気を出すために自作した浴衣を人数分持って旅館へホウキで飛ぶ。

 宿へはお昼前に到着し、豪華な昼食に舌鼓を打つ。舟盛りって見た目が派手で贅沢な気分にさせてくれる。

 はしゃいだ死神のD・ショコラさんが燕子に折檻を食らうのは最早ご愛嬌だろう。

 いつもの展開に亀夜と視線を交わして微笑み合う。にしても燕子は氷漬けにするの好きだな。

 1人氷漬けになったのもあって温泉で身体を温める事にするんだけど、魔女の世界って概念を完全に忘れてた。

 てっきり魔女湯と奴隷湯(?)に分れていると思い込んでいたんだけれど、の暖簾が1つしかなかったんだよな。

 そうだよ、性別に区別なんてない世界線だったよ。

 近くにいる知り合い含めて、他人の魔女たちも躊躇いなく奴隷を側に連れて脱いでいくもんだからためらいを捨てるのに時間がかかった。

 すぐに慣れたけれど……

 風呂場はもう肌色一色……なんてことはなく、様々な奴隷の色が入り交じっていたから斬新に感じられたな。

 スライムのリリー・Jさんなんか一緒に入って大丈夫なのかと危惧していたけれど、もっとヤバそうな種族の奴隷がいたから考えない事にした。

 鈴を連れてはしゃぎ回る子虎を、リリー・Jさんと一緒に湯に浸かりながら眺める。鈴、嬉しそうだな。

 ただ子虎がまったりする事を許してくれるはずもなく、2人に手を引かれる形で露天風呂へ。仕切りもない雪降る景色を眺めながらの温泉は格別で、熱さと寒さの境界線が曖昧になっていく感覚に溺れるようだ。

 そんな幻想的な背景に笑顔の子虎と顰めっ面の鈴が添えられる。楽しそうだな。

 一通り温泉を満喫し、浴衣を着てマッサージチェアへ。氷竜と鮎歌と半魚人のC・パフェさんも一緒に座面奥までドッシリ腰を落とした。

 お金をいれてウィンウィン動いては日頃家事で酷使していできた凝りを解していく

 思わず「あ゛~」と気の抜けた喘ぎを漏らしてしまう。

 鮎歌が「氷竜は肩凝り凄そうだもんね」と煽りC・パフェさんが「その点鮎歌は凝らなそうだよね」と爆弾発言を投下する。

 誘爆の連鎖が広がりそうな話題はやめてほしい。生憎氷竜も動けない状態なので震える声で「後で覚えときなさいよ」と言うだけだった。

 終わってから卓球勝負に発展。マッサージ→卓球って順序逆じゃないかと思わなくもない。

 氷竜VS鮎歌のガチバトルになったので、素直に俺はC・パフェさんと観戦モードに。ただ応援なのか煽りなのかわからない声援を隣で送らないでほしかったな。

 勢いに乗って弾むボールは見応えあった。本気のあまり2人して汗かいてどうするとも感じたけれども。

 千羽と紫江&紫緒とケンタウロスのC・ルックと一緒にレトロゲームコーナーへ。

 誰だろう。魔女の世界で着衣麻雀の概念を考えた人は。意味がわからない。ホントに……

 紫江&紫緒が笑いながら楽しんでいるんだけれどどこに需要があるのだろうか。普通の麻雀台じゃダメだったのか。

 千羽とダブルスを組んで紫江&紫緒とホッケーで遊ぶ。赤く細い髪が鼻をくすぐる。なおC・ルックさんはガタイがデカいので観戦だ。ケンタウロスって一緒に遊ぶには不利だな。

 点を取る度に「やるじゃない」って言ってくれるのが妙にムズかゆかった。

 できる事なら勝ちたかったんだけれど、俺が足を引っ張っちゃったな。

 負けた腹いせに今度は俺が1VS1で相手してズタボロにされた。

「優太に勝ってもおもしろくないわね」真顔で言われた。そりゃないよ。

 日帰りで突貫的な温泉旅行だったけれど、楽しかった。

 俺の思い出作りに、みんなが無理して時間を作ってくれたんだから嬉しさも倍増だ。ホント、いい家族と友達ができたよ。

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