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奴隷日記  作者: 幽霊配達員
白の書
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83/109

奴隷達による休日の過ごし方

 今日はみんなが出勤の日で、刹那家は夕方まで俺一人になる。

 こういう日にこそ普段やらないところの掃除に手を出したり、余り物の材料でちゃちゃっと手抜き料理でお昼を済ませたりとやりたい放題。

 俺一人だけのメシなんて別に凝る必要もない。

 コレで梅雨じゃなかったら盛大にお布団とか干せたのになと悔やんでしまう。

 昼からは奴隷仲間と集まって井戸端会議というか、奴隷同士のグチの言い合いや、それでも尊敬できるところのポロリし合いをする事に。

 とにかくグチが多かったのは死神のD・ショコラさん。がらんどうの口を開けば燕子の奴隷使いの荒さやらなんやらが出るわ出るわ。

 臆病な面に加えて口の軽さもあるから事欠かさないんだろうな。

 場がしょうがないなコイツって乾いた笑みで包まれてたし。

 スライムのリリー・Jさんも鈴の苦労話をするんだけれど、こっちは苦労してるんだなって感じになるんだよな。

 ケンタウロスの安藤さんも紫江&紫緒にいつも振り回されていて気が休まらないって言っていたし。ここにいる間だけでも甘い物を食べながらゆっくり休憩してくれ。

 で半魚人のクリスタル・Pなんだけれど、会話の流れに任せてグチを吐いていた。ただどうも本心かパっとわからないんだよな。絶対楽しんでるだけだろ。

 いつも通りのお茶会なんだけれど、ただ今日はちょっと話題が違ったんだよな。

 なんでも俺が刹那家に召喚されてからの3年で一気に奴隷棒名の儀が進んだよなって話になった。俺としてはポカンとする話だ。

 ここ20年弱は先代刹那家の奴隷達の入れ替わりが激しいだけで、みんな名前を得られるだなんて流れは一切感じられなかったとか。

 それがこの3年で主達の険が取れていって、日常が穏やかになっていって、少しずつ魔女の世界でも奴隷生活も楽しくなっていって……

 でなぜか俺が凄いことにされてしまったんだよな。

 特に各家庭へどうこう首を突っ込んだりはしてなかったはずだけれど。

 アレかな。自分の手柄にするのはおこがましいからとりあえず誰かのおかげにしようとして、たまたま俺に矛先が向いちゃったのかな。

 否定したらなぜか神格化が進んでしまうし、もうそういう事にしてしまった方が手っ取り早いかな。

 そう考えるとまだ終わっていないのは安藤さんだけになるけど、主が双子なだけに複雑そうだ。

 実質、俺にも主が4人いるから複雑になっちゃってるしな。

 俺の婚礼生誕の儀が始まるまでに安藤さんの名前を知るのは難しいのかもしれない。

 少し残念かも。何だかんだみんなに助けられてここまできたからな。

 奴隷仲間の縁に感謝しなければ。

 どうかみんなも、幸せに生を全うできますように。

 ……なんてな。


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