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奴隷日記  作者: 幽霊配達員
白の書
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取り戻した白の日常

 朝目が覚めると、すぐ横に子虎のニンマリした横顔があって驚いた。

 朝シャンへ誘いにきたはいいけど、気持ちよさそうに寝てたから起きるのを待ってたんだと。

 優しい起こし方になったな。昔は思いっきり俺の上に座られてたんだけれども。

 けどようやく日常が戻ってきた感じだ。ここ一年ほど寂しさもあったからな。手間ではあるけど、子虎の朝シャンをしないと一日が始まった気がしないし。

 子虎をサッパリさせてから、起きてきたみんなと朝食を食べる。子虎に対して甘かった氷竜の視線が、みんなと動揺に鋭くなっていた気がした。

 とはいえ今日は子虎の休日。他のみんなは出社せざるを得ないので、氷竜も何もできない。悔しそうに歯がみしていた気がするのは、気のせいだと信じたい。

 陽気もいいし朝から子虎と運動三昧。倒れそうになるくらい疲れるけれど、やっぱりとても楽しい。

 それに、子虎も俺の体力を考えて手加減してくれている。稀にたがが外れてたけれども……

 お昼ご飯を正面から堂々と向き合って食べるのも久しぶりだ。美味しいに楽しいが乗っかった食卓が、とても温かい。

 お昼からはお買い物へ出かけることに。前々から鈴と一緒に遊びに行く予定だったので、子虎のホウキに乗せてもらって御手洗家へ飛ぶ。

 鈴とスライムのリリー・Jさんにお出迎えしてもらったんだけれど、子虎の様子を見て各々の表情へ変化させた。

 リリー・Jさんは嬉しそうに微笑んでくれて、鈴は口を開いて驚いた後にキっと俺を睨み付けてきた。相変わらずだな。

 四人でデパートへ行ってお買い物。服とかは子虎がつまらなそうにしていた。スポーツショップでは鈴が目を回しながらも必死についてきていた。

 子虎がリリー・Jさんをつれてヘンテコな置物を物色している時に、鈴から「ようやく、仲直りできたのね。よく、やった。けど、図に乗らないで」と釘を刺されてしまった。多分わら人形に刺すタイプの五寸釘を。

 度々二人きりになっては殺気を放ってくる鈴だったけど、一番オーラが具現化して見えたのは鈴が子虎と一緒に買い物している時だったんだよな。

「優太くんの日記帳をプレゼントしたいから、鈴も一緒に選んでよ」

 嬉しいのこ悔しいのとで内心ごちゃ混ぜだっただろうな。表情が行ったり来たりで忙しかったし。

 子虎と一緒に物を買えるのは嬉しいけど、よりによって何で俺にプレゼントする物にわざわざアドバイスしてやらなきゃいけないんだ……みたいな感じかな。

 俺の想像だから、かなりオブラートに包んである解釈だけれども。

 そんなこんなで子虎の愛情と鈴の憎悪がこもった白い日記帳をプレゼントしてもらった。

 4冊目。早速今日から書いていくことにする。

 何だかんだで心底から楽しめた。


 にしても4冊目か。主が4人だから、キリのいい冊数だ。なんとなくだけれど、この日記帳で最後になりそうな予感がするな。

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