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奴隷日記  作者: 幽霊配達員
青の書
75/89

まどろみコタツ

 雪こそ降っていないものの、強風が指先から身体の芯まで冷やしてくれる1月の終わり。

 今日は休日の亀夜と、燕子と死神のd・ショコラさんと4人でまったりと過ごすことに。

 というか燕子は寒いのによく刹那家まで来たなと思う。用事もなさそうな感じだし。

 みんなしてコタツに入って、ミカンを食べたり読書をしたり……コタツの中で陣取り合戦をしたりと内側はなかなかの戦場と化していた。

 スペースが足りないのなら俺が出ようって提案もしたんだけれど、亀夜と燕子から却下をもらう。

 D・ショコラさんの小型犬のような視線がかわいそうに感じたものの、俺がコタツから抜け出すことは許されないらしい。

 絶対にコレはコタツの魔力では断じてない。

 主に足を蹴られたり端に追いやられたりしているD・ショコラさんが助けを求めたときには、だったらコタツから出たらと魔女2人から一蹴される始末。

 けども寒いからイヤだと断固拒否するあたり、コタツの魔力は偉大に感じられた。

 にしても、なんで俺に被害がないんだろうか。亀夜と燕子で見えないところで陣取りしてるっぽいし。

 たださすがに燕子の発言は魔力に囚われすぎに感じられたな。

「催してきたからショコラが代わりにトイレへ行ってきなさい」って。

 それじゃなんの解決にもならないだろと呆れてたんだけれど、事もあろうか詠唱魔法を使って尿意を……というかその物をD・ショコラさんの膀胱へ移してしまった。

 もはやコタツの魔力なんて枠では言い表せないな。というかそんな強引な手段が使えるだなんて……

 挙げ句に俺が催してきたなら代わりに行ってきてやろうかと亀夜に気を遣われる始末。

 もう色々と怖いから。そんなことしなくても温かい飲み物を淹れてくるついでに用は足っしてくるから。

 まったりとした時間をぬくぬくと過ごしていたら、いつの間にか眠ってしまっていた。

 いけない。お昼ご飯の準備をしないと。

 そう思って見渡したら、みんなしてまどろみに身を委ねていた。コタツから手足のように4人で身体を伸ばして、警戒心も何もなくて。

 コタツを中心に、みんなでひとつの亀になったみたいだ。コタツという甲羅に守られているのかな。

 平和でぬくぬくな休日って感じだ。

 コタツから抜け出すとやっぱり寒かった。けども熱々の鍋を用意して、お肉も野菜もたっぷりの贅沢なお昼。

 豆乳鍋をみんなして箸でつつくのも楽しかった。お肉を取ってもらったり争奪戦を繰り広げたり、舌を火傷しそうになったり……死神に舌ってあるのか?

 各々自由に過ごして、特に何もやったわけでなく燕子は帰っていった。寒いのイヤだと文句をこぼしつつも。

 D・ショコラさんの悲鳴も迫真だった。お気の毒に。

 ただ寒いのをおしてまでも来てくれるのだから、亀夜もありがたい友人を持ってたんだな。

 しみじみと呟いたら「ココには、優太ってぬくもりがあるから……な」と微笑まれてしまった。

 ぬくもりを、絶やさないようにしなくっっちゃな。

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