表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
槍使いと、黒猫。  作者: 健康


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2187/2189

二千百八十六話 記憶の共有と幻夜の座標、そして「『ボォォン』」の大戦場

「ただいま、ムー。相変わらず元氣だな」

「……っ」


 ムーは言葉こそ発せないが、俺の匂いを深く吸い込むように目を細め、その柔らかな額を胸元へ、慈しむようにすり寄せてくる。伝わってくるのは純粋な命の拍動と、言葉を介さぬからこそ濃密な愛という名の熱波だ。


 無垢な感情に触れ、俺の荒ぶっていた<血魔力>が静かに凪いでいく。


 その微笑ましい様子を見ていたレファが、ほんの少しだけ唇を尖らせていた。


「……ムーばかりずるい。私も、シュウヤ兄ちゃんの無事を心から喜んでいるのに」

「はは、レファもただいま」


 空いている片腕でレファの肩を引き寄せると、彼女は「あ……」と小さな吐息を漏らし、照れ隠しに視線を泳がせながらも、俺の腕に体重を預けてきた。ふわりと染まった頬の赤みは、再会の喜びと、少女特有の初々しい情熱の証だ。


「して、シュウヤよ。狩魔の王ボーフーン討伐の顛末――その神をも屠る槍の軌跡、詳しく聞かせてもらえるか? 風が運ぶ断片的な噂や、サシィの言葉だけでは、お主が辿り着いた『極み』の全容を掴みきれんでな」

「はい。ですが、言葉だけで語るには少し長くなりますし、言葉の通り、百聞は一見に如かず、ですからね。〝知記憶の王樹の器〟の液体を飲めば必要はないですが、実際に――」


 〝幻夜の転晶体〟を取り出した。

 先程、ここに到着した直後に見せた空間記録の力だけでなく、他の場所にいるディペリルの姿がホログラム状に展開される様子などを実演しつつ、機能の概要を師匠たちに簡潔に説明した。


「……なるほど、これが〝幻夜の転晶体〟か。空間を記録し、転移すら可能とするだけでなく、遠方の戦況まで映し出すとはな」

「はい、そして、狩魔の王ボーフーンとの戦いや、俺が得た新たな力についての記憶――それについては、これを使おうと思います」


 アイテムボックスから、淡く発光する〝知記憶の王樹の器〟を取り出した。

 内に意識を集中し、静脈を流れる<血魔力>を指先へと集束させた。

 器の底から湧き上がるように溜まる神秘的な液体は俺の魔力に反応して銀河のような煌めきを帯び、超常の知恵を湛えていく。


 ――内部にゆらゆらと海馬体のような物質が出現したのを見届け、静かに記憶の定着を開始した。


 ――意識の深淵で、膨大な情報の中から核となる光景を掬い上げる。

 レベッカの蒼炎の絵師を体現し魔法のギミックを解放したこと。

 ――老兵と弟の魔傭兵コンビに、大眷属グラキアスとの死闘。

 異形の奴隷だった『魔風鍛冶師』たちの執念、そして狩魔の王ボーフーンの魂を貫いた刹那。更に、神律の適格者として覚醒した瞬間や、天地を割った蒼紅の連柱と紅蓮なる連柱。それら、俺の魂に刻まれた激烈な経験の重みを、純度の高い知覚情報として定着させていった。

 大人のエッチングタイムは、先程のヴィーネのおっぱいぐらいだ。

 触れ合った程度の温もり。濃厚な情事の記憶とはほど遠い。

 ま、こうした些細な記憶でも、ムーやレファには刺激が強いかもしれんが、抱きしめられて純粋に嬉しかったという、野郎の素直な感情。あの程度なら「愛の営み」として流しても問題ないだろう。光魔ルシヴァルの宗主としての俺を真に理解してもらうには、そうした素直な渇望や愛着も含めて『在るがまま』を共有してもらう。


 そんな調子で、精神を集中させて、記憶操作を続ける。

 ――戦いの壮絶さだけは損なわない。狩魔の王ボーフーンとの戦いは紙一重、切り札の<脳脊魔速>と<魔仙神功>、<仙血真髄>を最後まで使用しなかっただけだからな、しかも、その速度にも対応していた。同時に<空穿・螺旋壊槍>、壊槍グラドパルスだからこそ、あの巻きこむ力があるからこそ狩魔の王ボーフーンを倒せたようなもんだ。


 ――神業に近い記憶の剪定作業を完遂した。

 

「……では、師匠から、皆、これを飲んでくれ」


 〝知記憶の王樹の器〟をアキレス師匠に差し出した。


「うむ、頂こう」


 アキレス師匠は器を受け取り、神秘的な液体の入った〝知記憶の王樹の器〟に口を付けた。

 すぐに体を震わせて、隣にいたサシィに〝知記憶の王樹の器〟を渡していた。


「……っ、……なんという、凄絶な。まったく、お前という漢の生き様は……もはや神話の領域か。……同時に誇りに思う。ミセア様の魔毒の魔神でさえも、超越、痺れさせるとはな……その魂の熱量、非常に嬉しく、老いさらばえたわしの心根までが、今、赤子のようにもがき、震えておるわ。そして、シュウヤ、よくぞ、よくぞ生きて戻った。お主を弟子に持てたこと、武人としてこれ以上の誉れはない!」

「はい!」

「あ、だが、今も現地で戦っているヴィーネたちか。わしは……」

「師匠、光魔ルシヴァルだからこそ出来る仕事です。それに、あの場に師匠がいたら師匠も残って戦った。自然の流れですよ」

「それはたしかに、そうだな……」


 と、アキレス師匠は、タンザの黒槍を右手に出したがアイテムボックスに仕舞っていた。


「はい、惑星スラウテルとスラウテルの想いを理解しているからです」

「うむ……シュウヤもだ。あのごっそりと根こそぎ力が抜け落ちるような、あの感覚。得たばかりの神座の一部と己の<血魔力>までも、スラウテル復活へと捧げ尽くすとはな。それほどの代償を払いながらも、お主は強い自制心で己を征しておった。例の狂乱枯渇(カオスティックアウト)による新たなスキルの影響もあると感じたが、それだけではあるまい。どうなのだ?」

「そうですね、無意識に近いままですが、あるかもです」


 アキレス師匠は、少し驚いたように、瞬きを繰り返す。

 

「……ふっ、畏れ入る。己を『無』に置き、すべてを受け入れる……まさに四無畏に近い心構えか。お主はどこまで進むのだ。神格を有するだけはある。だが、あれほどの激戦と代償を終えてなお、目の前にいるお前さんのその自然体な笑顔よ。その思想のギャップが実に面白い……先程も言うたが、神々も魅了されるわけだ」


 アキレス師匠の言葉に、皆が真剣な顔つきで頷く。

 師匠の言葉は難しくて分からんことが多いが、ま、考えても仕方ない。

 その間にもサシィが〝知記憶の王樹の器〟の俺の記憶入りの神秘的な液体を飲んでいく。


 サシィは神秘の液体を飲むと、体が震え全身を激しい痙攣に支配され、その場に崩れ落ちそうになった。素早く彼女の腰を支える。白目を剥き、過呼吸気味に震えるサシィの額を、乱れた前髪を払いながら優しく撫でる。無理もない。狩魔の王ボーフーンとの戦いは、技術以前に『殺意と渇望』の応酬だ。


 槍に魂を売った者でなければ、あの情報の毒には耐えられまい。

 少々、キツイか……

 サシィの双眸に光が戻ると、瞬きをして、


「ふぅ……」


 と熱い吐息を漏らし、震える手でレファに器を渡す。

 サシィは、


「……素晴らしい……本当に狩魔の王ボーフーンを地に沈めたのだな。だが、あの痛み……思わず、私は両手を己の体を見てしまった。全身を貫かれた、あの間、凄く怖かったぞ。<血想槍>も封じられて、だが、素の槍武術、風槍流が通じていたのは、非常にスカッとした。はは、とな! だが、神獣様が、シュウヤを庇ったところで……」

「あぁ、そうだな。相棒がいて、皆がいて、今の俺がある」

「……うん」


 続いてレファも神秘的な液体を飲み体を震わせる。

 レファは大きな瞳に大粒の涙を溜め、溢れ出す感情を抑えきれずに俺の胸へと飛び込んできた。


「シュウヤ兄ちゃん……っ、あんなに、あんなにボロボロになるまで戦って……。でも、最後まで誰も見捨てなかったんだね。ありがとう、本当に……世界で一番、かっこいいよ!」

「あぁ、そうだ。心配かけたな」

「ううん、ふふ! それに、黒猫(ロロ)ちゃん……ううん、神獣様も、あんなに必死に戦場で戦ってくれていたんだね!」

「あぁ、相棒がいてこそだ」


 レファの背を優しく撫でた。

 最後にムーにも少量の液体を飲ませる。

 ムーは「……っ!」と目を見開いて体を震わせると、見上げて、尊敬と感動の入り混じったような表情で力強く頷いていた。


「では師匠、サシィたち、峰閣砦とバーヴァイ城を回ってくる。拠点の記憶を刻んでおく必要があるからな」

「承知した。あちらの防備も万全とは思うが、主の顔を見れば皆もより引き締まるであろう」

「シュウヤ、あまり無理はしないでね」

「うん、分かった」

「っ!」


 アキレス師匠の重厚な言葉に頷き、レファの心配そうな視線を受け止める。

 ムーは力強く頷き、俺の無事を確信しているような真っ直ぐな瞳を向けてくれた。

 傍らに控えていたキュベラスと視線を合わせる。


「キュベラス、頼めるか」

「はい、シュウヤ様。<異界の門>――」


 キュベラスが白皙の腕を優雅に翳すと、大氣がガラスのようにひび割れ、虚空から重厚な石造りの門が競り上がってきた。

 次元の境界を跨ぐ特有の浮遊感に身を任せ、一歩を踏み出す。

 背後で閉ざされる【源左サシィの槍斧ヶ丘】の氣配を置き去りにし、空間を跳躍した。

 次の瞬間、視界は重厚な木材と魔力の薫りが漂う大楼閣――。

 【レン・サキナガの峰閣砦】へと切り替わった。


 正面には、鉄の規律を体現したようなバーソロン。

 その傍らには光魔ルシヴァルの誇りを纏った光魔騎士ヴィナトロスとファトラが、一分の隙もない礼式で控えている。

 奥では、魂を研ぐように槍を磨いていたアミラが、鋭い眼光を和らげて顔を上げた。


「陛下、お待ちしておりました」

「シュウヤ様、南方の風は止みましたか?」


 バーソロンが恭しく一礼し、ヴィナトロスが優雅に微笑む。

 広間の隅では、三メートルから二十メートルまで体格を変化させられる古バーヴァイ族の四腕戦士キルトレイヤと四腕騎士バミアルが、その巨躯を折り曲げるようにして片膝をついた。


「「陛下! 神聖ルシヴァル大帝国の守護、我らにお任せを!」」


 地響きのような野太い声が楼閣に響く。


「おう、皆。変わらず健在なようで何よりだ。一仕事終えたところだが、まずはここを刻ませてもらうぞ」


 懐から〝幻夜の転晶体〟を取り出した。

 掌の中の晶体へ<血魔力>を流し込んだ刹那――。

 銀河を凝縮したような紋様が爆発的な光を放ち、意識は空間の断層へと引きずり込まれた。幾重にも重なる世界の層がマトリョーシカのように展開し、収束する――。この【レン・サキナガの峰閣砦】という存在の『重み』が、絶対的な座標として晶体の深淵へ深く、深く刻印されていった。


 晶体の端には、依然として南方の戦場で戦うディペリルの姿がホログラム状に映し出されている。


「よし、次はバーヴァイ城だ。キュベラス」

「承知いたしました。<異界の門>」


 再び開かれた門を抜け、バーヴァイ城の広場へと降り立つ。

 <古兵・剣冑師鐔>のシタンが


「主! 凄まじい神格を感じるぞ!」

「おう」


 更に、バーソロンの直属である三人の<筆頭従者>が出迎えて、


「シュウヤ様! 無事のご帰還、お慶び申し上げます! アメンディ様も南の戦場で活躍していると血文字で知りました」

「ちゅぃちゃん――いえ、ソフィーも陛下のお姿が見えて一安心です♪」

「陛下、城の地下組も異状ありません」


 チチル、ソフィー、ノノ。愛らしい眷属たちが、それぞれの個性を弾けさせながら俺の元へと駆け寄ってきた。彼女たちの明るい声が響くだけで、戦場の血生臭さが霧散していく。


「おう、お前たち。バーヴァイ平原に、変わりはないか?」

「はい! 血文字による網目のような連携、そして冥界シャロアルとの境界監視も万全です。あらゆる方角、あらゆる階層からの侵攻を想定し、日々、死力を尽くしたシミュレーションを繰り返しておりますから!」


 彼女たちの背後では、バーヴァイ城の地下組や、つぎはぎ状の魔族たちが作業の手を止めて俺に注目していた。


「手間をかけたな、お前たち。ここも記録させてもらうぞ」


 峰閣砦と同様に〝幻夜の転晶体〟へと魔力を通す。

 バーヴァイ城の重厚な空氣と魔裁縫の女神の神璽が放つかすかな香りが、晶体の深淵へと吸い込まれていく。これで、いつでもこの二つの重要拠点、そしてサシィたちの場所へと瞬時に跳べるようになったわけだ。


「バリィアンの堡砦やマセグド大平原の城に向かい、そこも記録もしますか?」

「そうだな、飛ぼう」

「はい」


 <異界の門>を使い、<従者長>ラムラントの故郷のバリィアンの堡砦に転移。そこで、〝幻夜の転晶体〟に<血魔力>を送り、場所を記憶し、すぐに、キュベラスの<異界の門>で、マセグド城に移動した。

 そこでも同じように、城の息吹と共にその場所を記憶させた――。

 

 槌音が響き、復興の熱に包まれたマセグド城の風を吸い込む。

 人々の活氣が城壁に新たな命を吹き込んでいた。

 銀灰猫(メト)たちがいるはずだが、ここにはいないようだ。


 隣に立つキュベラスの肩に手を置き、その献身を労う。


「ご苦労だった、キュベラス。お前の門のおかげで、楔はある程度打ち終わった。これで心置きなく、南方の戦況を見定められる」


 晶体に映るディペリルのキスマークを意識的に消す。


 相棒の一角である肩の竜頭装甲(ハルホンク)を、親愛を込めて軽く叩いた。


「ングゥゥィィ……」


 と、ハルホンクは低く、心地よい振動を返してくる。


 その様子を見ていたキュベラスが、いたずらっぽく微笑んだ。


「ふふ、ハルホンクさん。まさかその晶体まで『おやつ』にするつもりではありませんよね? あ、でも……」

「あぁ、食べたら、俺自身が思念で飛べるかもしれないと考えたんだな」

「はい」

二十四面体(トラペゾヘドロン)や〝レドミヤの魔法鏡〟もそうだが、ハルホンクは食べたいとは言わないからな」


 と肩の竜頭装甲(ハルホンク)に聞くように喋るが、カチカチと上下の顎を開閉させるだけで返事はしない。

 キュベラスは魔眼を発動させ、右肩の竜頭を凝視するが、


「……シュウヤ様自身が深遠なる時空属性の適格者。ハルホンクがこれを取り込んだとしても、単なるスキルの獲得に留まらず、主の魔力と共鳴して未知の『進化』を遂げてしまうかもしれませんね」

「……そうかも知れないが、今は取り込まない。失ってしまう可能性だったゼロではないだろうしな」

「それは、そうですね」


 頷いて、遠く南の空を見つめた。ローグバンド山脈に、メイジナ大海か。

 海のほうにもまだ探検していない地域は多いが、今は、大平原コバトトアルの魔導要塞陣地は確保し続けたいからな。

 そして、いずれは、大厖魔街異獣ボベルファもやってくるはずだからな。

 指先に<血魔力>を込めて、

 

『今、戻る』


 と血文字を送り、


「キュベラス、<異界の門>ではなく、この〝幻夜の転晶体〟を使い、多人数でも転移可能か試す。ま、ここにいるのは二人だが」

「あ、そうですね。では、私はここに? そ、それとも手を握ります、か?」


 と、頬を赤くしているキュベラスが可愛い。

「手は握りたいが、今はその位置で」

「ふふ、はい」


 キュベラスを見ながら〝幻夜の転晶体〟に<血魔力>を送る。

 転移先が自動的に浮かぶ。その中で、骨鰐魔神ベマドーラーを選択した刹那――。

 途端に、転晶体から銀河を凝縮したような紋様が広がって俺たちを包み込むと時空間が幾重にも重なったように、認識の箍が緩む感覚のまま、世界の層がマトリョーシカ的に展開し、収束する――。

 

 と、骨鰐魔神ベマドーラーの内部に転移。


 透過する硝子の五次元超立方体のコントロール場。

 それらが幾重にも重なり合い、中心部では生ける知性としての脳髄ユニットが、宇宙の拍動に似た神秘的なリズムを刻んでいる。

 

 戻ってきた。


 <骨鰐魔神ベマドーラーの担い手>を意識すると、一瞬でディスプレイのような階層の一部や、床、周囲の内壁が透明化した。


 まるで全天候型モニターのように、外の大パノラマが視界に広がる。


 骨鰐魔神ベマドーラーは砂城タータイムの周囲を飛翔し、近付く魔族たちを、己の巨大な体に衝突させて潰すように倒しまくっている。

 骨鰐魔神ベマドーラーに向け、


「外に出る」

「『――ボォォォォォォォン!!』」


 床が上昇、キュベラスと共に一瞬に頭頂部に運ばれた。

 大平原コバトトアルの大戦場、少し前方に飛翔しているヴィーネたち、相棒と、レベッカ、エヴァ、ユイ、カルード――。

 飛来した魔矢を避ける。反撃に転じるまでもなく、矢を放った四眼四腕の魔族は、すでにヘルメの《氷槍(アイシクル・ランサー)》によって無惨に串刺しにされていた。

 キュベラスは、


「リサナたちが少しここから離れているようですから援護してきますが、宜しいでしょうか」

「おう、皆のように、己の判断で動いていい。何かあれば血文字で」

「はい――」


 刹那、


「『――ボォォォォォォォン!!』」

 

 と、骨鰐魔神ベマドーラーが直進した。

 巨大な蟻型のモンスターの元に直進していく。

 右手に魔槍杖バルドークを召喚。


「ベマの骨神、デカブツは任せよう――」

「『ボォォン!』」


 骨鰐魔神ベマドーラーの返事と同時に頭頂部から離れた。

 <武行氣>で飛翔――。

 グリフォンに近い姿となった神獣ロロディーヌの腹下で蠢く、眼球が集積した氣色悪いモンスター兵たち。

 その右上空から、一氣に奇襲を仕掛ける――。



続きは明日、HJノベルス様から書籍「槍使いと、黒猫。1巻~20巻」発売中。

コミック版1巻-3巻発売中。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ