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槍使いと、黒猫。  作者: 健康


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二千百八十五話 王淫の蜜と血の融合、幻夜の転晶体が導く源左への帰還


 静寂が戻った大工房と傷場。だが、その静けさは耳が痛くなるほどに鋭い。

 天を衝く〝魔神殺しの蒼き連柱〟と〝魔神殺しの紅蓮なる連柱〟――二つの超越的な光が引き起こした魔夜世界の残滓が、網膜の裏側を蒼と紅のコントラストでチリチリと焼き続けていた。


「ん、行っちゃった」


 魔導車椅子に腰かけていたエヴァが小さく呟き、視線を虚空へ投げた。


「神格をあっさりと手放すって、魔神にもいるのね」

「ご主人様の影響だと思います。己が得たばかりの神格や<血魔力>を惜しみなく分け与えたからこその復活、そして復讐でしたから」

「うん、綺麗な女性だったけど、氣概はシュウヤと似ている」


 とユイの言葉の後、


「「……」」


 沈黙の流れとなった。

 魔界の神々も様々だからな。

 それにしても暗剣の風スラウテルとスラウテルの民たちか……。


「ご主人様、スラウテルは、惑星スラウテルと言っていましたが、この傷場の向こうは、惑星セラではないのですね」

「そうだろうな」

「レガナのように違う星系にある惑星?」

「たぶん、そうだろうな。ナ・パームの光すら届かぬ、遥か銀河の深淵――系外惑星の一つが『惑星スラウテル』の正体か。レガナの故郷と同じく、このセラとは異なる理で回る星の一つのはず」


 文明レベルは、ナ・パーム統合軍惑星同盟ぐらいか、それともレガナのバースライル銀雷雲と同等ぐらいなんだろうか。


 そこで〝黒衣の王〟の外套と腕装備を変化させるように肩の竜頭装甲(ハルホンク)を意識。


「ングゥゥィィ」

「シュウヤ、半袖にも変化できるのね。あ、その黒衣の王の装備は魔神バーヴァイに返すの?」


 レベッカの言葉に頷く。


「おう、そうだな。まだ返さず使うのもありはありだが」

「そうね」

「ん」


 すると、傷場に宇宙的な紋様が映る。


 更に、スラウテルが己の神格を封じた魔皇碑石が強く煌めき出す。

 碑石の表面を漆黒と白銀の混濁が侵食していく。スラウテルの魂が咆哮を上げているかのように、極光を孕んだ黒い魔風が大工房に吹き荒れた。

 その魔風が一点に凝縮されると空間を断ち切るほどの鋭利さを備えた眩い黒剣へとその姿を劇的に変質させた。


 周囲の呪怨鉄は魔風を浴びて、蒸発するような音を発していた。


「「「おぉ」」」


 俺もだが、皆が驚く。

 ザガとボンが食い入るように見つめていた。


「暗剣の風スラウテルの神格が入った魔皇碑石か。ふっ、これはこれで新しい武具が打てそうだわい」


 と語った瞬間、暗剣の風スラウテルの神格を有した魔皇碑石から魔風が強く吹き荒れる。


「エンチャ?」

「ザガ、冗談はよせよ」

「あぁ、分かっている。スラウテル様は何れここに戻るのだからな」


 ザガが職人の目で呟くと、隣のボンが虹色の<血魔力>を激しく明滅させて、大工房から離れ、


「エンチャントゥッ!」


 ボンが吠える。虹色の<血魔力>が彼の腕から奔流となって溢れ出し、高台の闇を鮮やかに塗り替えた。応えるように砂城タータイム(さじょうタータイム)の防壁が共鳴し、重低音の震動を大平原へと叩きつける。

 

 大地がかすかに揺れる。

 

 暗剣の風スラウテルが隆起させた魔導要塞陣地の外壁から地響きのような震動が伝わってきた。

 その魔導要塞陣地の壁に張り付き折り重なるようにして絶壁をよじ登っている魔族たちがいた。


 だが、闇烙竜ベントラーの炎を喰らって燃焼し、落下していく。

 ヘルメが《氷槍(アイシクル・ランサー)》の豪雨を降らせ、<雷雨剣>を繰り出すグィヴァの姿もある。波群瓢箪のリサナも<魔鹿フーガの手>を出して陣地の壁をめり込ませるほどの一撃を繰り出して、敵魔族をぺちゃんこにしていた。

 古の水霊ミラシャンと風の女精霊ナイアとシュレゴス・ロードの姿もある。

 更に雷竜ラガル・ジン、炎竜ヴァルカ・フレイム、深淵のネプトゥリオン、地竜ガイアヴァストが、それらの魔族に向け、雷、炎、氷、地の攻撃を浴びせていく。

 鹿魔族たちは次々に落下。


 飛翔している百目血鬼も魔太刀を振るって、魔族たちを倒している。

 黒馬から黒獅子、そして黒猫に姿を変え、更に、黒い巨躯を誇るグリフォンへと変化した相棒は、魔導要塞陣地の壁に衝突するように突撃をかましている。


 更に骨鰐魔神ベマドーラーの「ボォォォン」とした鳴き声が響く。


 狩魔の王ボーフーンを失い、死の狂乱に駆られた鹿魔族の残党たちか。


「またか……統率者を失っても、敵はしつこいわね」


 ユイが呆れたようにため息を吐き、腰のアゼロスとヴァサージの魔刀を出現させた。

 

「先程まで、倒しに倒したというに、まだあれほどの数が……」


 カルードの言葉に皆が頷く。

 キサラは、


「ですが、もうスラウテル様は復活なされた。しかも魔皇碑石に神格を封じている。その重要なことに氣付いていない」

「うん、絶望に駆られた残党の末路」


 レベッカの言葉に頷いた。


「マイロード、あの者たちはわたしたちが倒してきますよ」


 カルードが音もなくユイの傍らに並び立ち、流剣フライソーを低く構えた。


「シュウヤ、高台と砂城タータイム付近に、あの魔導要塞陣地の防衛はわたしたちに任せて、何かあれば、血文字で連絡するから」

「了解した、任せる」

「はい、では――」


 カルードは身を翻す。

 ユイたちも続いた。

 二人の体が深紅の残像へと溶ける。<血液加速(ブラッディアクセル)>の爆発的な推力が、瞬き一つする間に彼らを戦場の彼方へと運び去った。

 ラムー、エトア、ザガ、ボン、ルビアたちは、この場に残って、転がっている素材やアイテム類を拾っては調べていた。


 キュベラスは俺の傍にいる。そのキュベラスは、


「シュウヤ様、一度、【レン・サキナガの峰閣砦】などに戻られますか?」

「あぁ、〝幻夜の転晶体〟を入手したからか」

「はい、各地の記憶だけでもしておいたほうが良いかと」

「たしかに、〝レドミヤの魔法鏡〟などはあるが、〝幻夜の転晶体〟の記録できる箇所も制限がないような印象だったからな」

「はい」


 ザガたちに、


「では、高台と砂城タータイムのほうに戻るが、ザガたちはこの辺りをまだ見て回るのか?」

「おう、スラウテルの民たち、『魔風鍛冶師』の鍛冶技術は一見では理解できないモノがある」


 <真贋神眼シング・アプレイザル>を発動させているザガの瞳に第三の目が出現していた。

 ボンもその様子を見てからかすかに頷いている。

 ならば、


「了解した、高台を少し見てくる」

「おう」

「エンチャント!」

「あ、シュウヤ様、わたしも砂城タータイムの近くにて、敵を倒します」

「ルビアは、ザガたちの護衛、まぁ、皆強いが念の為だ」

「分かりました!」


 【砂城タータイム】と魔導要塞陣地は、まだ周囲に残っていた魔皇碑石から伸びる蒼白い魔線で結ばれていた。


 その砂城の少し先――大平原の地上では、骨鰐魔神ベマドーラーが低い唸り声を上げながら暴れ回っていた。

 巨大な顎を突き出して鹿魔族の密集地帯を丸呑みにし、太い尾を薙ぎ払って重装兵たちを紙屑のように吹き飛ばしている。


 更に視線を遠くの空へ向ければ、夜空が毒々しい色に染まり、空間が激しく歪んでいた。


 闇神リヴォグラフの軍勢が放つ漆黒の魔力と、淫魔の王女ディペリルが操る魅惑的な紫黒の毒刃、そして魔毒の女神ミセアが生み出す巨大な暗緑色の薔薇が、激しく衝突を繰り返している。

 ミセアの咲かせる薔薇が爆発するたびに、リヴォグラフの眷族兵たちが悲鳴を上げて溶けていくのが、ここからでもかすかに見えた。

 レンが、その南と東から漏れるように出現してきた、眼球で構成された人型の魔族の小隊とサシで戦い始める。

 着物ドレスが乱れたかと思うと、薄紫色の布地の帯が煌めく。腰の帯留めと帯揚げの太い紐に差してあった魔刀が抜かれ、一閃――二体の悪神デサロビアの魔兵と思われる存在は切断された。更に片手に出現した魔斧槍の穂先が、その魔族の体を貫いて倒していた。


 キュベラスが、


「まさに、神々の代理戦争、そして、それが古来より大平原コバトトアル。大戦場の証し」


 たしかに、ここに居ないルリゼゼやキスマリから何度か、ここの大平原コバトトアルの名は出ていた。


 そして、三つ巴以上の勢力が入り乱れる戦場がこちらに波及する可能性も十分にある。


 魔槍杖バルドークを短く持ち直し、残党狩りを続けるヴィーネたちの背中を守るように<血想槍>を想定しつつ様子を見ていく。


 光魔魔沸骸骨騎王のゼメタスとアドモスが、ヒョードルとザレアドに乗りながら宙空を駆けて、鹿魔族と死蝶人風の魔族たちを薙ぎ払っている。


 ユイの姿が見えた。銀色の残像と化し、城壁をよじ登ってきた鹿魔族の頭上へ跳躍する。


「そこっ!」


 落下しながら放たれた<血燕廻>の鋭い斬撃が、二体の鹿魔族の首を交差するように刎ね飛ばした。

 カルードも<啄木鳥>の歩法で滑るように敵の死角へ入り込み、<暗迅天刀無>による不可視の一閃で、魔矢を放とうとしていた射手たちを瞬時に細切れの肉塊へと変える。


「ここはもう光魔ルシヴァルの土地です!」


 ヴィーネは銀仮面の頭に載せ、頬の銀蝶の紋章を輝かせながら、<光魔銀蝶・武雷血>による雷状の<血魔力>で全身を包み込んだ。

 そのまま宙空からアズマイル流剣法と光魔ルシヴァルの力を融合させた<羅迅・弓斬撃>を放った。光線の弦と剣圧が混ざり合った斬撃を繰り出し、鹿魔族を斬ると、横壁を蹴って宙空で体を煌めかせるように戦迅異剣コトナギを右手に生むと、一閃、大型の眼球魔族を両断し、身を捻り、魔矢を避ける。魔矢を放った蜥蜴の頭部の魔族には、俺が右手首の<鎖の因子>から<鎖>を放ち、処分。ヴィーネの両手が煌めくと、翡翠の蛇弓(バジュラ)に変化。そのまま素早く光線の矢を放っていく。

 

「にゃごぉ!」


 黒豹(ロロ)も城壁の縁から極太の触手骨剣を伸ばし、這い上がってくる敵を串刺しにしては下へ投げ捨てていた。

 

 近くを浮遊している骨鰐魔神ベマドーラーを見て、「ちょい試すかな――」と思念で近くに骨鰐魔神ベマドーラーを呼び寄せて、その頭部に着地した。


「ンンン」


 と、黒豹と化していた相棒も傍に着地。

 近くの敵を倒しきったレベッカたちも骨鰐魔神ベマドーラーに着地。


「ん、骨鰐魔神ベマドーラーで戻るの?」

「いや、置いていくが、その前にな」


 骨鰐魔神ベマドーラーの頭部が窪むと、俺たちを囲うように線が生まれ、それが下にずれるまま、エスカレータのように垂直に降下を始めた。

 頭蓋骨の内部に向かう。心臓部とも言えるコントロールルームに到着した。


 この骨鰐魔神ベマドーラーに乗り込む氣分は、結構面白い――超巨大ロボのコックピットに入る込むような印象だ。


 視界を埋め尽くすのは、透過する硝子の五次元超立方体。それらが幾重にも重なり合い、中心部では「生ける知性」としての脳髄ユニットが、宇宙の拍動に似た神秘的なリズムを刻んでいる。

 ディスプレイのような階層には、セラの草原、魔界の荒野、更には見たこともない系外惑星の断片や、どこかの旧神の群れの様子、巨大な液体が意識があるように蠢く姿と、ガス状の生命体が、こちらに這い寄ってくるような、万華鏡のような極彩色で明滅していた。


 相棒は、


「ンン、にゃ」


 興味を持ったように肉球をパチパチと超立方体を叩く。


 すると、「『ボォォォン』」と骨鰐魔神ベマドーラーが返事をしていた。


「ロロ、悪戯はしないように」

「にゃぉ~」


 鼻を鳴らすように鳴くと、脚に頭突きをして甘えてから、コントロールユニットから伸びる蒼い魔線の瞬きを、珍しそうに追いかけていく。


 そこで戦闘型デバイスから、ディペリルより譲り受けた〝王淫の蜜〟入りの魔法袋を取り出した。


「あ、シュウヤ、まさか、それを……」


 レベッカが城隍神レムランの竜杖を傍らに置き、期待に満ちた蒼い瞳を向けてくる。


「あぁ。ベマドーラーに俺の血と、この蜜を馴染ませる」

「ん、ベマちゃんの強化を狙う?」

「なるほど、魔力消費を抑える効能を狙うのですね」

「おう」


 袋から王淫の蜜を取り出し、指先に<血魔力>を集中させ、蜜と自らのルシヴァル血を混合する。

 その濃厚な液体を脳髄ユニットへと直接注入した。


 刹那――骨鰐の巨躯が歓喜に震えるように大きく鳴動した。


「『――ボォォォォォォォン!!』」


 コントロールルームの壁面が激しく明滅。

 映し出される映像が以前よりも鮮明かつ複雑に変容していく。

 銀河の地図のようなもの、時空の歪みを意味する新たなアイコンが次々と誕生し、意識へと直にベマドーラーの神意力が流れ込んできた。


「ん、シュウヤ……ベマちゃんが、笑ってる。あなたの血と蜜が、冷たかった骨の芯まで熱くして……魂が一つに溶けていくのがわかる」


 エヴァが魔導車椅子から身を乗り出し、紫の瞳を輝かせながら変化を伝えてくれる。


 足下の床や、壁に映る外の景色の一部に、神座の神律の適格者に呼応したのか、ルシヴァルの紋章樹の幻影が重厚に浮かび上がり、その枝葉が多次元の映像を包み込むように広がっていった。


 そこで〝幻夜の転晶体〟を取り出した。

 

「これも使用する」


 と魔力を〝幻夜の転晶体〟に込めた。

 直ぐに〝幻夜の転晶体〟は煌めき、俺の足下、否、視界に映る景色ごと次元が、この〝幻夜の転晶体〟に映り込むまま、俺たちの姿、今映る視界をジャックするような不思議な光景、マトリョーシカのような物が幾重にも展開された――直ぐに視界は元通りとなった。

 〝幻夜の転晶体〟にこの場所が刻まれたようだ。

 そして、〝幻夜の転晶体〟の一部に、俺に向けキスマークを送っているディペリルの姿が映り、彼女が近くの戦場で戦っている様子がクォータービューの視界でホログラム状に展開されていく。

 皆も見えている。


「記録できた。試してみる――」


 と、〝幻夜の転晶体〟に<血魔力>を送ると、思念で、転移場所を選択できると即座に理解するまま、その今記録したばかりの、ここに転移――。


「「あ!」」


 一瞬、己がどこかに引っ張られる感覚となって直ぐに、元通り――。


「ご主人様!」

「にゃご!」

「ん、シュウヤの体が分身したように消えてまた戻ってきた」


 頷く。

 ヴィーネは、


「はい、ラムーの鑑定とエヴァの読み通り、本当でしたね。ディペリルは、ご主人様と同盟は絶対に結びたいということでしょう」

「ん、でも危険」

「うん、それより、シュウヤは、美人ちゃんの勧誘をちゃんと、わたしたちの前で断ってくれたからね、えらい!」


 と、レベッカに頬にキスされた。

 

「ふふ、はい。素敵でした……」


 ヴィーネが愛おしそうに俺の腕を絡め取り、その豊満な胸を押し付けてきた。二の腕を通じて伝わる、熱を帯びた柔らかな弾力。戦いの中に訪れるこの安らぎこそが、俺の「氣」を最も強く研ぎ澄ませてくれる。

 やはり、おっぱいは偉大だ。

 そのヴィーネたちとハグをしてから――。


「では、キュベラス、サシィたちのところに転移を頼む」

「分かりました」


 キュベラスは<異界の門>を発動。

 すぐに石のような素材で出来た門が出現。


「ヴィーネたちは、外で皆の戦いに加勢を」

「はい」

「ん、分かった」

「うん」


 頷いて、キュベラスとアイコンタクト。

 彼女と共に<異界の門>を潜ると、【源左サシィの槍斧ヶ丘】の庭に着地した。

 

 近くにいたサシィが、


「あ、シュウヤ! それにキュベラスか! あの狩魔の王ボーフーンを、本当に地に沈めたのだな!」


 サシィが槍斧を傍らに置き、興奮を隠せぬ様子で駆け寄ってくる。


「あぁ、土産話は山ほどある。だが、まずはこの場所を刻ませてもらうぞ。〝幻夜の転晶体〟にな」

「ほぉ」


 と、〝幻夜の転晶体〟に<血魔力>を送ると、先程の骨鰐魔神ベマドーラーの内部と同じく――。

 〝幻夜の転晶体〟に、この【源左サシィの槍斧ヶ丘】の場所が刻まれた。

 先程のようなマトリョーシカのような感覚はないが、南方にて移動しているディペリルの姿がしっかりクォータービューの視界に出現した。意識すれば消せるようだ。これはこれで便利だが、己の内情を俺たちに完全に見せるつもりか。しかし、ディペリルは俺の性格を把握しているからこその己の誠を示している、これはこれで厄介か? エヴァの感覚では信じてよいと分かるが。ま、同盟した以上は信じるか……。


 すると、アキレス師匠とレファとムーの氣配を感じた。


「――――シュウヤ! 狩魔の王ボーフーンを討ったという報せ、風に乗って我が耳にも届いたぞ!」

 武神の威厳を纏ったアキレス師匠が、誇らしげに目を細めて歩み寄る。


「シュウヤ兄ちゃん、すごいっ!」


 その後ろから、弾けるような声と共に「っ!」とムーが飛び出してきた。

続きは明日、HJノベルス様から書籍「槍使いと、黒猫。1巻~20巻」発売中。

コミック版1巻-3巻発売中。

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【砂城タータイム】と魔導要塞陣地は、まだ周囲に残っていた魔皇碑石から伸びる蒼白い魔線で結ばれていた。 どうせ今回得た神格も魔皇碑石に移すと思ってたけどもしかして暫くそのまま?ボーフーンの元領域の防衛の…
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