二千百五十二話 王都外縁の大乱戦
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サーマリア王国、王都ハルフォニア外縁部。
かつて栄華を極めたその王都の空は、絶望的な数の中型飛空戦団と、宙を舞う【空魔法士隊】の編隊によって完全に塞がれていた。
「――シィィッ!」
鋭い呼氣と共に爆炎が弾ける。
燃え盛る四つの幻の腕『炎幻の四腕』を背に展開したレオンが、上空の魔導艦から降り注ぐ砲撃と、魔法士たちが放つ魔力弾を次々と宙空で叩き落とす。
彼の振るう炎の剣閃は、近づく歩兵の群れを一瞬で灰燼に帰し、表の英雄レンブラントの血脈たる規格外の個の武を遺憾なく発揮していた。
「殿下、お下がりを! ここは俺と護衛の精鋭たちで凌ぎます!」
レオンは叫びながら、防衛線の最前線で炎を散らす。
彼に護られるようにして後方に立つソーグブライト王太子は、ボレノンやセナアプアで掴んだ『ピサード大商会と軍需派の裏取引の証拠』を強く握り締め、忌々しげに王城の方角を睨みつけていた。
「……ええい! 証拠を持ち帰り、中央貴族審議会へ突きつければ我らの勝利だったというのに! ロルジュ公爵め、王都をまるごと制圧して待ち構えていたというのか!」
ソーグブライト王太子の焦る言葉に、軍師アドルフが、
「えぇ、見事なまでの盤面の支配です。上空の戦力も厄介ですが……問題は、王都の中枢を覆うあの不氣味な『壁』です」
冷静に語りつつも、深刻な面持ちで王城の空を指差した。
そこには、半透明でありながら、触れる端から対象の魔力を吸い尽くすような異常な魔力防壁がドーム状に展開されていた。
「南マハハイム……古都市ムサカから運び込まれたという『豹文文明の遺物』。内実は聖櫃か、旧神系、荒神の神遺物と思われますが……それが王都の地下の地脈と接続され、無限の魔力供給源としてあの防壁を維持しているのでしょう。レオン殿の『炎幻の四腕』をもってしても、あの防壁を正面から破壊するのは不可能です。無理に突っ込めば、魔力を吸い尽くされて干からびます」
アドルフの知略をもってしても、この無限の魔力と圧倒的な物量の前では、辛うじて防衛線を維持し、王太子を守り抜くことしかできない。
「アドルフ! ならば我々はこのまま、空から嬲り殺しにされるのを待つしかないというのか!」
「……いいえ。盤面が完全に硬直したのなら、盤の外から『規格外の駒』が介入するのを待つまでです。あの男なら、必ずこの王都の異変に氣づくはず……」
軍師アドルフは、空を覆う暗雲の向こう側――セナアプアの方角へと、かすかな希望を込めた視線を向けた。
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王都ハルフォニア外れの鬱蒼とした森の中に着地した相棒から皆が降りた。
同時に、腰ベルトに繋がる銀チェーンと杭から――。
閃光のミレイヴァルを召喚。
続いてフィナプルス夜会の書物から――フィナプラスを召喚。
閃光バフハールが、
「あの空の上の連中と戦う流れになる読みだな」
「最初はスルー予定ですが、そうなるかもです」
と言うと、魔界騎士シャイナスが
「ふむ、戦いとなれば、光魔魔沸骸骨騎王のゼメタスとアドモスも呼ぶ流れとなりそうだ」
「はい」
すると、飛怪槍流グラド師匠が、
「平和調停が上手く行ったと思ったが、根元が腐っていたようじゃ」
雷炎槍流シュリ師匠が、
「だいたい、サーマリア王国は魔王級魔族たちが協力して、建国されているからね」
その言葉に、皆が頷く。
塔魂魔槍のセイオクス師匠、断罪槍流イルヴェーヌ師匠、妙神槍流ソー師匠、悪愚槍流トースン師匠、獄魔槍のグルド師匠、女帝槍のレプイレス師匠も得物を召喚した。
その皆で木々の隙間から王都の空を覆い尽くすロルジュ公爵派の中型飛空戦団と、精鋭の【空魔法士隊】の威容を見上げ、
「……旗と印はロルジュ公爵ですね、まさかこれほどの規模の軍を用意していたとは」
キサラが呟く。
ユイは、
「隠蔽の方法が氣になるけど、ヒュアトスが健在の頃からすでに老獪さは発揮していたからね」
「はい、軍産複合体が付いていますし、海も広い」
「シュウヤが、ミレイヴァルたちを最初から用意するってことは、それらの戦力が一カ所に集まっていると予想しているのね」
「……そうだ。先程も言ったが、空の戦力も多いが、それも見世物と考えて、更なる秘策が向こう側、ロルジュ公爵側にあるかもだからな」
その言葉に、キサラとヴィーネたち皆が険しい顔で頷いた。
上空からの王都入りは、現状では悪手だろう。
公爵軍が空域を完全に掌握し、目視できるだけでも何十隻もの飛空艇が網の目のように巡回している。更に、王城の周囲には、遠目からでも氣分が悪くなるような、対象の魔力を喰らう異常な結界が展開されているのが分かった。
「ん、あそこにレオンたちの魔力反応がある。王城に入れず、外縁で足止めを食らっているみたい」
「えぇ。ボレノンで潰した工場の『本尊』……古都市ムサカから運び込まれたという遺物が、すでに地下で起動している証拠かしら……アドルフ軍師とレオンのコンビでも、あの物量と防壁には苦戦を強いられているようね」
エヴァとペレランドラが冷静に状況を分析する。
カルードに、
「……カルード。ペントハウスで言っていた案内というのは、在り来たりだが、地下へ潜るルートのことかな?」
「はい、仰る通り。かつて、わたしやユイがヒュアトス侯爵の配下……【暗部の右手】として標的を狩り、そして追手から逃れるために使っていた、王都の地下水脈網は現在も残っているはず……」
カルードの目配せにユイと鴉さんが頷く。
ユイは、
「うん、絶対にある」
「はい、繋がる隠しルートへの入り口は、すぐにご案内できます」
ユイとカルードの言葉に、フェイスベールで顔を隠した鴉さんも頷いた。
カルードの目配せにも会釈し、油断なく周囲の氣配を探るように、左右を見回した。
ユイは、
「ロルジュ公爵の軍や、魔法士隊の監視網にも掛かっていないはず。ここから少し東にある枯れ井戸から、王都の地下深くへ潜れる」
「なるほど、裏社会と暗殺者の道を逆手にとるわけだ。よし、カルード、ユイ、鴉さん。先導を頼む」
「「ハッ!」」
「はい」
「にゃごぉ~」
――カルードたちを先頭に、暗く冷たい地下水脈へと足を踏み入れた。
淀んだ水と苔の匂いが鼻を突く。公爵軍が上空と、レオンたちのいる王城外縁部に氣を取られている間に、この暗路から王都の真下へと潜り込む算段だ。
――だが、地下道を半分ほど進み、王都の深部へと近づいた時だった。
「……くっ」
突然、前を歩いていたユイが足を止め、腰の魔刀を押さえた。
彼女の腰に差してある一対の刀剣――サーマリア伝承に登場する魔王級魔族の名を冠した魔刀『アゼロス』と『ヴァサージ』の刀身に刻まれた魔法文字が、鞘越しでも分かるほどに白く眩い光を放ち始めたのだ。
「ユイ? どうした?」
「……分からない。でも、魔刀が……王都の地下に流れる魔力に、異常なほど共鳴している……」
「ユイの魔刀が共鳴……?」
「サーマリア王国伝承シリーズ……」
「それが本物の証拠だけど、ユイ、大丈夫?」
「ん、ユイ」
「では、魔刀の由来たる魔王級魔族の血脈に関わる何かが、この地下、地上にいるのか?」
そう訝しむと、地下水脈が通るトンネルの真上に重低音が響く。
凄まじい破壊音と共に、分厚い石造りの天井が崩落し、マンホールのような蓋と、瓦礫と重武装の兵士たちが落下してきた。
――え? 驚きだが、この氣配と動きは、ハイグリアたちか!
落ちてきた兵士たちの鎧には、ロルジュ公爵家の紋章が刻まれている。
即死している者もいれば、呻き声を上げている者もいる。
「な、なんだッ!?」
「上での戦闘の余波……床が抜けたのね!」
「ンン、にゃおぉぉんッ!」
相棒が、落ちてきた瓦礫を触手で弾き飛ばしながら、崩れた天井の穴を鋭く睨みつけて威嚇の咆哮を上げた。
「……間違いない、上の廃区画で戦っているのはハイグリアたちだろう。だが、彼女たちの魔力が、空間そのものを断絶するような不氣味な力に押し潰されかけている!」
「ハイグリアたちが……!」
エヴァとレベッカが息を呑む。
即座に、
「ここで二手に分かれよう。ヴィーネ、ビュシエ、キサラ、ビーサ、エトア、ルマルディ、沙、羅、貂、シャナ、ファーミリア、ホフマン、アルナード、ルンス、ミレイヴァル、アドリアンヌ、フィナプラス、ファジアル、シキ、ハビラ、霧魔皇ロナドペレランドラは、この地下水脈を抜けて王城方面へ向かい、レオンたちの防衛線に合流してくれ。上空の中型飛空戦団と【空魔法士隊】の注意を引いて、包囲網に風穴を開けよう」
「承知いたしました、ご主人様。上空の羽虫どもは、私がすべて撃ち落とします」
「シュウヤ様、ご武運を。レオンの援護と空の制圧、任せてください」
ヴィーネ、キサラの言葉に頷く。
「「「ハッ」」」
「「承知!」」
皆の返事に頷く。そして珍しく前線にきているペレランドラが、凛とした表情で、
「えぇ、わたしもただ評議員ではないことを示したい。光魔ルシヴァルの<従者長>としての能力を活かします」
と言うと、ルマルディも、
「空を見つつ皆のフォローは、お任せを」
「おう、ルマルディと共に制空権を取れそうなら狙うぜ」
アルルカンの把神書も発言した。
エトアとキッカとビーサは、
「はい、がんばります!」
「血剣術で敵を葬りましょう」
「師匠、皆のフォローはお任せを!」
地下道の先へと飛ぶように駆けていく。
残る皆を見て、
「エヴァ、ユイ、レベッカ、ルビア、カリィ、カルード、サザー、ラムー、ママニ、鴉さん。ベリーズ、サラ、ブッチ、レザライサ、ハンカイ、ベリーズ、フー、イモリザ、俺たちはこのまま上へ出る。ハイグリアたちに手を出している連中をぶっ潰すぞ!」
「ん、任せて」
「ふっ、勿論だ! しかし、サーマリアの王都で暴れることになるとはな!」
「うん、がんばろう、敵を蒼炎で丸焼きにしてあげるわ!」
エヴァは静かに頷き、レザライサとレベッカは好戦的な笑みを浮かべて意気揚々と片腕を突き上げた。
「はい、シュウヤ様、がんばりましょう」
「「はい」」
「はーい♪」
フーたちも、各々の得物を鳴らして力強く応える。
フーは、イモリザの黒い爪と<血影ノ銀爪瞬刃>の爪を衝突させて笑みを交換していた。
カルードは、
「承知! ユイ、鴉、遅れるな」
そのカルードの言葉に、ユイと鴉さんが武器を構える。
相棒を見て、
「ロロ! 天井の穴を拡げるぞ!」
「にゃおッ!」
と元氣に鳴くまま、黒豹から馬獅子のロロディーヌへと体を大きくさせた。
太い触手と強靭な前脚で崩落箇所を打ち据える。
同時に跳躍し、魔槍杖バルドークの紅斧刃で――石壁ごと豪快にぶち破った――
粉塵を巻き上げながら王都外縁の廃倉庫街の地上へと躍り出た。
――そして、目の前に広がる光景に息を呑んだ。
「なんだ、このカオスな状況は……」
廃倉庫街の広場は大乱戦の様相を呈していた。
「オオオォォォッ!」
中央で一際目立つ銀の光。
溶けた蝋のように自在に移動する銀爪と体毛が融合した『銀爪式獣鎧』を纏い、凄まじい身体能力でロルジュ公爵派の重装歩兵たちを紙切れのように引き裂いているのは、神姫ハイグリアと、神姫隊のダオン、リョクライン姉妹たち古代狼族だ。
だが、彼女たちは優勢ではない。
頭上には不氣味な魔導板を浮かべ、深緑のローブを纏った男が浮かび、何かの魔法を展開している。
古代狼族たちの動きが明らかに鈍い。見えない壁に阻まれているかのように体勢を崩し、鼻を覆うような仕草を見せている。
無音無臭の不可視の檻か。空間の圧力で彼女たちをジリジリと圧殺しようとしていた。
ハイグリアたちの戦場のすぐ横では、まったく別の死闘が繰り広げられている。
「――うぬらのような消毒対象のクソ魔族どもが!」
全身から聖なるオーラを放つ白髪の爺が、十字の聖鉄びしを猛烈な勢いでばら撒きながら、サーマリアの軍服を着る【赤い双眸の魔剣師】と、その配下らしき魔族と、吸血鬼たちが、三つ巴、四つ巴か不明な勢いで、斬り合いを演じている。
「驚きですが、あれは吸血鬼ハンターと、魔族部隊に、吸血鬼たちでしょうか」
ヴィーネの疑問の声が響くと、視界の端にファーミリアからの血文字がスッと浮かび上がった。
『シュウヤ様、地上にミドランド家の吸血鬼たちが紛れ込んでいるようです』
『地上側の<筆頭従者長>の一人、女帝の一人か、放浪している一族の名がミドランド家だったな』
『はい、サーマリア王国が支配する近辺の都市、戦争が起きている都市への流入が多い一族で、撤退も早いです』
『了解した。俺の立場を理解しているなら攻めてはこないだろう。だが、戦いとなったら倒していい、だが、深追いはするなよ』
『はい、大丈夫とは思います、すでに退き始めている』
「――たとえセウロスの神々が許しても、我は許さん!! エーグバイン家の名にかけて、お前たちを滅する!!」
吸血鬼ハンターの爺が叫ぶが、ここでエーグバイン家か。
「――チッ、しつこい爺だ! 俺の邪魔をするなら、この王都の裏ごとお前を塵にしてやる!」
王家の紋章を佩び、魔族の血を濃く引く『赤い双眸の魔剣師』が、火山のような魔力を放って青白い刃の魔剣を振るう。
飛び散る聖水と血のブレードが、ハイグリアを囲む公爵軍の重装歩兵たちや、廃倉庫の壁を無差別に吹き飛ばしていく。
更に、その混沌とした戦場を掻き回すように、独自の歩法で影から影へと移動する剣客の集団がいた。
「――ギャハハハッ! 狼も吸血鬼も関係ねェ! まとめて俺たち【峰牙門】の獲物だァッ!」
独特な反りのある刃や暗器を振り回すアウトローな集団、魔剣師、魔剣士たちの数も多い。カリィが、
「ひゅぅ~あの動き、胸元の印から【邪道流】の凄腕たち、門派だと思うヨ!」
と指摘した。
その【邪道流】の凄腕たちは、ロルジュ公爵軍の兵士を盾にしながら、ハイグリアの死角を突き、同時に吸血鬼ハンターの背後を狙うという、勝つためには手段を選ばないエグい殺法を見せている。
「……ハイグリア様! 右から別の剣客たちが!」
「構うな、蹴散らせ! だが、この空間の断絶……息が……ッ!」
ハイグリアたちは、右手の銀爪から放出した銀色の魔力で、空間の圧力か、風の強力な魔法を防いでいるが、明滅する。
古代狼族、公爵軍、虚空の空戦魔導師、吸血鬼ハンター、王族の吸血鬼、そして邪道流。
一体なぜこれほどの勢力がこの場に集結したのかは分からない。
飛翔している魔術師を狙いながら、
「――ハイグリア! こちらに来い――」
左手の<鎖の因子>から<鎖>を射出――。
飛翔している魔術師に<鎖>の先端が向かうが<鎖>は虚空を貫くのみ――。
その魔術師は、魔法陣を幾つも宙空に展開し、転移しては<鎖>の挙動を最初から知っているように避けていく。
『シュウヤ様――』
その飛翔している魔術師に、ルマルディが遠くから繰り出した無数の<円速・虹刃>が向かう。
<円速・虹刃>は魔術師の癖を見抜いているように追い掛け、クリーンヒット。
爆発が連鎖、否、喰らったように見えたが、空間そのものが陽炎のように歪み、ローブの男は無傷で浮かんでいた。
ルマルディはアルルカンの把神書と共に近くまで飛翔し、
『空のそいつは、空極の一人だった、空戦魔導師ラスアピッドです!』
あぁ、ドイガルガの補佐のか、当然、ここにいる理由か。
と考えつつ、前傾姿勢をとった瞬間だった。
ユイが、「あっ」と反応したように、魔刀『アゼロス』と『ヴァサージ』が、隠しきれないほどの強烈な白い光と共鳴音を放った。
「――なッ!?」
その異常な魔力の光に反応し、吸血鬼ハンターと打ち合っていた『赤い双眸の魔剣師』が弾かれたようにこちらを振り向いた。
彼の赤い瞳が、ユイの腰にある双剣を捉え、驚愕に見開かれる。
「その刀身の魔法文字……伝承にあるアゼロスとヴァサージだと!? なぜ、王家の血も引かぬ貴様が、建国の魔王の血脈たる武器を持っている!」
「王家の血? そんなの知らないわよ……!」
ユイが鋭い視線を返し、双剣の柄に手を掛ける。
そのわずかな意識の隙を突くように、邪道流の傭兵たちが側面から変則的な軌道で襲い掛かってきた。
「よそ見してんじゃねェよ!」
死角から放たれた毒塗りの暗器と、首を直接狙う曲刀の刃音が、風を切って迫った。
「シュウヤ、ここはわたしと父さん、鴉さんに任せて!」
俺が動くより早く、ユイが前に出た。
アゼロスとヴァサージの刀身に浮かぶ魔法文字は白く発光し、その光が、ユイの背を守るように、二つの魔神らしき幻影を模っていく。
「……邪道流、群島諸国ではない島国の噂の剣術よ、父さんと鴉さん」
「あぁ。ユイ、鴉、後れを取るなよ」
「ユイさんの背は私が守りますので、カルード、鬼となってください」
フェイスベールを揺らした鴉さんの言葉にカルードは<血魔力>で応える。
<血相・紅渚>を発動し、流剣の構えをとるカルードの顔に無数の血筋が走って、鬼の形相に変化していく。
彼らの確かな実力に背を預けるように、
「ユイ、カルードさん、鴉さん、前は頼む。エヴァ、レベッカ、ルマルディとアルルカンの把神書に対処している、あの空に浮いてるローブ野郎を先に沈めようか」
「ん、空間ごと押し潰す」
「丸焦げよ!」
「にゃおぉぉん!」
相棒と共に地を蹴り、無数の勢力が殺し合う大乱戦の中心――。
右手に握る魔槍杖バルドークを鋭く構え、ハイグリアたちを閉じ込めるように、周囲の建物をも潰しているラスアピッドへと一直線に吶喊した。
続きは明日、HJノベルス様から「槍使いと、黒猫。1巻~20巻」発売中。
コミック版1巻-3巻発売中。




