知識の異なる人?たち
さあ、今回も説明多い気がしますが、
読んでみてください。
そんなこんなでいきなり現れたらシスターさん(仮)だがやっぱり
「こんにちわ。何しにきたのシスターさん」
「年いくつなんですかシスターさん」
「その服は自前ですか、シスターさん」
質問攻めにあっていた。
「あっ、あの」
シスターさんが困ってる。助ける気は無いが。
ぞんぶんにもみくちゃにされるがいい!
俺も去年通った道だ!
「年いくつですか、シスターさん」
「肌若いですね。化粧水何を使っているんですか」
「その服何年着てますか」
「独身ですか?」
……なんか質問が年齢関係が多いな。
「なんか、すごいことになってますね」
「たのしそー!」
メルとガディアルがのんきに眺めている。
こいつらは校長先生が止めたからあの程度で終わったことを知らないようだ。
ここらへんでは移住者や転校生は珍しいため、人が多い所に行くと大変な目にあう(転校生が)。
しかし、あいつら、あのシスターさんをなにか勘違いしていないだろうか。
その、根本的な物を。
「こら、戻りなさい」
ちょっと弱々しく言われた。
言ったのは、校長先生では無かった。
俺のクラスの担任の先生だった。
先生なんだからもっと自信をもてばいいのに。
「はーい」
「先生のケチ、女好きー」
あの先生に限ってそれは無いだろ。
でも、渋々ながらもまたもや班に戻っていった。
「ふぅー、やっと去ってくれました。大丈夫ですか?」
「あ、はい。ありがとうございます」
どうやら、先生に礼を言っているようだ。
「えーと、それじゃあ、おーい、ブロウ」
「何でしょうか」
嫌な予感
「この子が君の班だから、よろしく」
やっぱりか。
「え、あの人って、大人じゃないの?」
ガディアルが俺に聞いてきた。
お前もか!
多分、あっちで群がっていた生徒達の大半が勘違いをしていただろう。質問が明らかにおかしかった。
同年代だと思ってるならば、独身ですか、なんて聞かないだろう。
「そんなに、私、大人っぽいですか?」
シスターさんが聞いてきた。
俺に聞かれてもなぁ……。
俺には別に大人に見えないし。
己に正直に生きよう。
「いや、別にそういうわけではないと思いますよ。ただ単に修道服が珍しいから、それが大人っぽく見られる要因かと思われます」
思わず敬語。
「ああ、そうですか。良かった。てっきり私が老けて見えるかと思いました」
シスターさんは少し安心したようだ。
女性だから年齢関係には敏感なんだろう。
しかし、シスターさんシスターさんって何気に失礼じゃね?
そう思った俺は
「あの、ところでお名前は何でしょうか?」
「あ、ああ、失礼しました。すっかり自己紹介を忘れてました」
名乗るのを忘れるのはよくはないが、あんな歓迎のされ方だったら忘れてもこちらは強くでれない。
色々と衝撃的だっただろう。
「ええと、スフィア=アーバイドといいます。よろしくお願いします」
スフィアさんか。
「じゃ、よろしく」
「よろしくお願いします」
「よろしくー」
これで、全員か。つーか全員元もふくめて転校生って。
「じゃ、いったん中に入りますか」
俺がそう提案すると全員、ホールへと向かった。
◇ ◇
「で、何を話してたっけ」
「魔人についてについて頼む、ブロウ」
その後、ホールに戻った俺達は再び座って話をしていた。スフィアさんはと言うと、
「そーれ、高い高ーい」
「おおー」
ロリっこ少女メルのお守りをしてもらっている。
高い高ーいとか、ぐるぐるー(正式名称不明。その場で回転すること)。
ちなみに近寄る人はいない。
俺はガディアルへの説明で考えていた。
「んー」
「ブロウ、説明できないのか?」
ガディアルが聞いてきた。
いや、出来る。絶対に。でも正直面倒だ。
こいつはかなり知識が乏しいから説明するのに言葉を選ぶ必要性が生じるから知識的な記憶が
ブロウ=グラキリアスと俺とはごっちゃになっていることがあるから変なことを言いかねない。
どうしたものか。
「…………あ」
「どうした?」
そういや校長先生が、『後から来る子はいいんだけどここにいる二人なんだけど』って言っていたから、あのスフィアさんは頭がいいはず!
頼ろうスフィアさんに!
「スフィアさーん」
「何ですかー」
応じてくれた。
「ちょっと分からない所があってですね、そこを教えてほしいなーって」
またもや敬語。
「はいはーい。ちょっとじっとしててねーメルちゃん」
「おう」
そう言い、メルをおんぶしてこちら側に来てくれた。これで楽できる。
「こいつにですねー、魔人について教えてくれないかなーって」
「ん?僕にですか?」
お前以外にいねーよ。
そう言いたいところだが、知らない人は結構いると思う。
「はい。じゃあ、えーと」
「グロウディア=ガディアルです。ガディアルって呼んでください」
「じゃあ、ガディアル君。君は魔族については知っていますか?」
「ああ、はい。要は元の動物に近いけどその動物ではなく、元の動物以上の知恵や運動能力を持った動物ってことです」
「うーん、ちょっとおしいかな」
スフィアさんは苦笑いをした。
「動物に限らず、植物も含まれます」
「へぇー」ちらっ
こっち見んなガディアル!
説明不足は否定しないが時間が無かったんだよ!
「で、魔人についてですが、これは実際に見た方が早いと思います」
辺りを見回すスフィアさん。
多分見本となる人物を探しているのだろう。
「あ、あの人」
少し離れた所で一年生に教えているナギシロ先輩(そして、じゃれついているタマの)方を指差した。
「名前なんていいますか?」
「ああ、ナギシロ先輩」
の近くにいる人ならタマっていう名前だよ
とは言えなかった。いう前に、
「すみません、ナギシロさん、ちょっとこちらに来てください」
と大きな声で言ってしまった、遅かったか。
「あー分かった。それじゃ、こいつは任せた」
やっぱりナギシロ先輩は一年生を他の人に任せて(押し付けて)こちら側に来た。
……でも、タマがついてきてますよ。
結果オーライだが。
「……ナギシロさんってどっちですか?」
「おれだけど、どっちって言われても一人しか」
「どうしたんかにゃ」
「…………帰れ」
「えっと、そちらの女の子に用があります」
「……こいつは任せた」
そう言い残し、ナギシロ先輩は戻っていった。
タマの面倒を見る<一年生の面倒を見る
になったのだろう。
「ちょっとこちらに来てください……」
「タマにゃ。タマ=ニャノニャニャにゃ」
「ニャノニャニャさんですね」
違う。しょうがない。
俺はスフィアさんの真横に行き、耳打ちをした。
「タマ=ナノナナ。あいつ、猫の魔人だからうまくな行が言えないんだ」
校長先生談だが。
「そうですか。ではナノナナさん、こちらに来てください。」
「了解しました」
タマはスフィアさんの前に移動した。
スフィアさんはタマの(猫)耳に手を伸ばして、
そして掴んだ。
「ふぎゃっ!」
「このようにこの猫耳には感覚があります。ゆえにこの猫耳はナノナナさんの身体の一部です。そして、本来人間にあるべき耳は」
そう言い、タマの髪の毛を上に上げた。
目の横、そこには耳が無かった。
「このように、このナノナナさんには人間の耳がありません。なので、ナノナナさんを人間と呼ぶのは難しいです」
確かに。
「なので、人間でも、かといって魔族でもない人間と魔族の両方の性質を持った生物を魔人といいます。」
「はい」
「で、ここからです。この魔人がどうやって生まれるかと言うとですね」
よし、メインの話来た。
「これはただ一つ、『儀式』と呼ばれるものです。」
と、言った。は?
俺が困惑しているのをよそにスフィアさんは話を続けていく。
「この『儀式』は魔族、もしくは魔人が力や知識、心などその他なんでもいいので対象となる人物、もしくは魔人が同族、親戚みたいのものですね。同族になるのに相応しいと思える対象に行うものです。例えば犬、犬の魔族がいます。このあと言う犬とは、犬の魔族ですので。そして、その犬に育てられた一人の少年がいます。その少年は犬の言語はもちろん分かりません。当然です。ならばコミュニケーションの方法は身ぶり手振り、もしくは吠えたりするなどの音です。しかし、これでは意志の疎通を十全にすることはできません。それに、犬に育てられたとはいっても犬と人間、種族は違います。そこで、『儀式』です。犬側がまず『儀式』を行うことを伝えます。そして人間側が承諾する、もしくはその人間の親が承諾すると事前準備は完了です。あとは犬が人間に対して『儀式』をします。方法は生物によって異なります。そして、儀式を受けた人間はというと、&『儀式』をした魔族、もしくは魔人と同じ言語を話すことができ、加えて種族的にもとても近くなります。犬の魔族から『儀式』を受けたら犬の魔人になる、というものです。そして、『儀式』はその受ける対象が未成長であればあるほど『儀式』の効果を強く得ることができます。以上で魔人の説明を終わります。」
な、長い。絶対ガディアル分かってないぞ。
「??」
表情で分かってないって分かるぞ。
そんなガディアルに助け船を出したのは意外な人物だった。
「かんたんにいうとー、まじんになるほうほうはふたつで、ひとつはにんげんとまがつくせいぶつのこどもか、まがつくせいぶつにおなじしゅぞくになってほしいとおもわせて、『儀式』をしてもらってなるのふたつだよ」
メルだった。あれだったら分かりやすいだろう。
「なるほど」
ガディアルも分かったようだ。
「………………」
スフィアさんすごい微妙な表情。
ガディアルとは表情が大違いだった。
「メルちゃん」
「なに?」
「その、最初の方法だけどそれってどういうことなの?」
スフィアさんがメルに聞いた。
「スフィアさん分からないんですか?」
「あ、はい。その、魔族や魔人の子どもが魔人になるなどは知りませんでした」
「ふぅん」
変わってるな。理解はしやすそうなのに。
あと一つあるから、一応説明しとくか。
「あと一つ、これはめったに無く、魔族限定だが、人間と融合?合体?して、魔人になるというのもたまにだがあるぞ」
そう言ったら、近くにいたやつ(ガディアルは除く)から一斉に見られた。な、何だ?
「何ですか、それ?」
「なにそれ?」
「にゃんだそれは?」
全員(重ねて、ガディアル以外)が聞いてきた。
いや、別に
「習うだろこのくらい」
むしろ珍しい例だから忘れない。
そう言うとタマとスフィアさんが
「そんなん習ったことないにゃ」
「そ うですよ」
む、そうか。じゃあ何で俺は知ってんだ?
去年来たタマはともかく、この知識豊富そうなスフィアさんが知らないことを知ってるのは不自然な気がする。
「別にいいじゃん。悪いが他のことを教えてくれないか?」
状況についていけない(そしてついていく気がない)ガディアルが多少強引ながらも話を打ち切ってくれた。
助かる。俺にも理由が分からないことを聞かれても困る。
「じゃあ次は」
俺が強引な流れに乗るように話そうとした。
話そうとしたが、
「みなさん、注目ー!」
先生の声で遮られた。好都合だが。
「在校生は各自自分の武器を持って、校庭に出てください。新入生はそのまま校庭に出てください。」
先生に言われたことを実行するために自分の学科の教室に行く在校生。そしてそのまま校庭に出る新入生。
「あー、だるいな」
「このあと、うまい昼飯が待ってるから我慢しろよ」
「それもそっか」
在校生の声が聞こえる。
俺は時間を見た。時刻はもう12時を過ぎていた。
もう学校では昼休憩の時間だ。
「じゃ、今度は外に出るか」
俺は再び提案し、全員が従った。
……なんか俺が班長みたいだな。
「そうなんでしょ」
ガディアルが言ってきた。なんで心の中読めるんだ、こいつ!
◇◇
再び外に集められた俺達。
周りは武器を持った数名の在校生、手ぶらの在校生。そして、のんきに集まっている新入生。
俺の周りは
大人っぽいシスターさん
ロリっこ少女(杖持ち)
無知な男子(弓持ち)
猫耳女
バラエティーに富んでる。
あれ、
「お前、弓なんて持ってたっけ?」
「分解式。」
「……別に分解できないやつも持ってきていいかなら。一応言っておくが。」
「本当か?」
「自衛のためとか、色々あるけどな」
それよりこいつ、弓使いかよ。
メルはどうせ杖もってるから入るのは魔法学科。
ガディアルは弓だから遠距離戦闘学科。
スフィアさんは見た目シスターですし、メルと同じく魔法学科。
俺はもちろん中距離戦闘学科。
近距離いねー!!
どうすんだこれ。
「それじゃあ今度からちゃんとしたのを持ってくると…………お、何か先生が話していますね」
ガディアルに言われ、先生のほうを見る。
「みな………………あつまり…………これ…………。」
遠くて聞こえ無い。先生哀れ。
おおっと、先生校庭のど真ん中から逃げ出した。
びびったか?
しかし、先生の行動はまともだった。
その逃げてからわずか数十秒後
校庭に校長先生が現れた。
そのことには驚かない。
どうせ魔法をつかったのだろう。
驚くことはただひとつ。
校長先生とともに現れた生物。
それは鹿だった。ただし、
校長先生の何倍もの体格の。
おそらく、鹿の魔族だろう。
「あ、校長だ」
「近くの鹿ってペットかな?」
生徒たちはかなりのんきだ。
あれが鹿だと分かっても魔族だとは遠くて分からないのだろう。
遠くでそれらを眺めていると、校長先生が突然消えた、いや違った。
「みんな、聞いてる?」
先生得意の『死神の来訪』だった。
校長先生は生徒たちの近くに急接近していた。
「みんなに課題みたいなのを出します」
すっげえ嬉しそうだ。
「こほん、あそこに野生の鹿の魔族がいます」
咳払い、自分でいいやがった。
校長先生は嬉しそうに、
「みんなで協力してぶち殺してください」
と言った。
次はいよいよバトルが入ります!!!
いよいよ来ました!
頑張ります!
……まあ、次は短編を連続で書きますが。
ジグザグ終了。




