手の平クルクル
「え~俺が総長になった場合の希望は、男女共学です。これを実現してもらいます。ドウラン祭にはもちろん俺一人で出場します。」
もとから出場するつもりだったし、みんなを危険にさらすわけにはいかない。これは男の意地だ。
「まあ、レオちゃんったら///男の子になったのね。分かったわ!」
(あの小さかったレオちゃんが異性に興味を持つなんてママとして時の流れを感じるわ。あ、でも思い返してみると、そういえば授乳する時にそこらへんのオヤジみたいな顔してたかしら。着替えの時も凝視してきたような・・・・いやそんなの気のせいね。)
「待ってください先生、いくらレオナルドが首席とはいえ危険すぎると思います!校長にかけあって即刻中止にするべきです。3年の総長たちはレオナルド1人で出場しなければ周りに危害を加えると脅しをかけてきてるんですよ?明らかに集団でいたぶってレオナルドのことを見世物にするつもりですよ。」
「何ですって!!一体何があったの?」
「たまたま、総長たちがボコっていた人物を助けてしまったんです。アイツらはどうやらそれが気に食わなかったらしくて・・・いきなり水弾を撃ち込んできました。それにレオが応戦して水砲弾を・・・」
(なるほど・・・私が目を離した隙にそんなことがあったなんて。これからは無理やり理由をこじつけてでも24時間一緒にいようかしら。それなら私がレオちゃんを守ることが出来るし(必要ないけど)、何より好きな時に充電できるわ。いい考えじゃないかしら。私の体はレオちゃんしゅきしゅき成分でできてるから頻繁に充電しないといけないのよね♡あはん)
「先生?なぜ頬が赤くなっているんですか?」
「え?いやいやなんでもないのよ。オホン。」
「とにかく俺達はドウラン祭の中止を求めます!」
(う~ん、普通に考えてレオちゃんに勝てる人間なんてこの学校にいるわけないから・・・・何人相手でも問題無いと思うけど・・・・でも私の愛しい息子に喧嘩売るなんて許せないわね。中止にすべきうんぬんじゃなくて私が直接八つ裂きにしてやろうかしら。ああ、怒りで体が爆発しそうだわ。でもここで私が手を出したらレオちゃんの名前に傷がつくかしら・・・)
するとその時、体に無数の傷があるイケメン、ライアンが口を開いた。
「3年の暫定総長はベルモット系マフィアのボスの息子だ。」
「なんでそんなこと知ってるんだい?」
「うちも小さいが曾爺さんの代までマフィアだったからな。」
「ええぇぇ!」
「勘違いするな。今はまったく違うんだ。仁義に反するようなことは一切行っていない。」
「あ、そ、そうか。」
「とにかくあいつらは何でもする奴らだ。それこそドウラン祭を中止なんかにしたら何をされるか分からないぞ。俺はレオナルドとグレイが一悶着した場にいなかったからまだマシだと思うが、いた奴らは全員気付かないうちにあの世にいってるかもな。」
・・・
・・・
「いやあああああ!」
ダックスが取り乱した。
「よ、よし!レオナルド!貴族の俺の命が危ないんだ。もしこの高貴な身分の俺が死ぬようなことがあれば人類の損失だ。非常に残念だがみんなのために生贄・・・・犠牲になりたまえ。君がいなくなった後は、俺が1年生をまとめ上げるから心配するな。」
え?
「うっうっ・・・レオ、うちの商会は武器や、防具も取り揃えてる。腕の良いヒーラーも紹介してやれる・・・うっ・・・うっ葬式も盛大に行うようにオヤジに頼んでおくよ。」
お・・おう・・・なんだかライアンの話を聞いてからみんな手の平クルクルさせてないか??そりゃあダックスの家はメゾン商会だからいろいろあるだろうけど・・・泣きながら葬式の話って・・・・出場前から勝手に殺されてね?しかもなんで上目使いなんだ??そりゃかわいいけど・・・
するとルークがガバっと立ち上がり俺の目の前まできた。そして握手を求めてきた。
うん、やっぱりお友達はこうじゃなくちゃね。心の友は君だけだよ。
「レオナルド!思い返すと君と初めて会ったのは合格発表の日だった。あの時の君は地面にうずくまり頭を抱えていたね。俺はてっきり落ちたのかと思い声をかけた。そしたら君はなんて言ったか覚えているかい?この学校が男女共学ではなく男子校だったなんて!と言ったんだ。俺は笑ってしまったよ。それからというもの・・・」
あれ??なぜルーク君は俺とのことを回顧しているんだい?
「つまり、なにが言いたいかというと、初めて友達になったのが君で良かった。ありがとう!総長になって男女共学の夢を叶えてこい。」
「お・・おう。」
・・・何か納得いかないような
・・・まあ、でももとから一人で出るつもりだったからこれでいいような気もする・・・いいんだよな?
「最終確認だけど、レオちゃんは出場ということでいいのかしら?」
「う、うん。」
「「パチパチパチ~よっよっ」」
なんだこの安堵した雰囲気と溢れんばかりの拍手は!!
「そう、分かったわ。明後日のドウラン祭に立候補したと報告しとくわね。」
(もしレオちゃんに何かあったら街ごと壊滅させるわ。)
「じゃあ今日はもう帰りましょうか。」
♢
「あ、そうだわ!マイホームの建築が進んでるか見に行きましょうか。」
「うん!」
遠目から見ると今は土台だけできている。男が数人とメロンちゃんで作っているようだ。少女がテキパキと指示を出している。依頼してからそんなに日にちが経っていないのに仕事が早い!
「メロンちゃん!」
「あ、どうも。」
んん!媚びてないかんじがしゅき。
「どうですか?」
「順調。」
「そっか!完成が楽しみだな!」
「私もこんな大きな仕事できて嬉しい。」
「へへへ。」
「あ、そうだ、ちょうどお風呂の件で確認したいことある。デザイン画によると大浴場につなげる形で外にもお風呂があるけど・・・変態なの?///」
え?・・・今なんて??
・・・そうか・・・この世界の人間にとったら外で裸になること自体ありえないのか??ぐむむむ。
「いや合ってるよ!それは露天風呂だからそれでいいんだよ!」
「・・・ん。了解。私は依頼主がどんな性癖を持っていてもそれを忠実に再現するだけ。」
おいいいいいぃぃぃっ!!全然理解してないじゃないか・・・とほほ。
「母さん、邪魔しちゃ悪いしそろそろ帰ろうか。」
「うん。うふふふ。」
~~~
「完成したらメロンちゃんも遊びに来てね!」
「いいの?」
「もちろん!」
「ん、頑張る。」
ハハハかわいいな。ちょっとだけ目がメラメラしてる。
「メロンちゃんバイバイ、またね。」
「うん。また・・・」
♢
「うふふふ。レオちゃん?あの子のこと気になるの?」
「え?」
「違うよ! な、なに言ってるんだよ!そんなわけないじゃないか!!」
「あ~れ~?ちょっと顔赤くなってない?正直に言わないとこうしちゃうぞ!コチョコチョコチョ~」
「やめ~て~よ~あ、、、、、あああんっ///」
ママンみたいな美女に脇腹とか脇の下とか触られたら変な気持ちになっちゃうじゃないか!なに息子に対して舌なめずりしてるんだよ!
「うふふふ♡」
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明日からドウラン祭ができるかなと思います。




