ママンの授業
昨日は力尽きました。アクセスありがとうございます!
「じゃあ気を取り直して本日の授業を始めたいと思います!私は基本的に担任と実技を受け持つのでビシバシいきたいと思います!みんなついてきてね。うふふ。」
ママンが素敵スマイルで俺達に微笑む。もうそれだけで千金の価値あり。どこまでもついて行きます。奈落の底までフォーリンラブ。そう思ったのは俺だけでは無かった。
「はい、はーい!俺がんばっちゃおっかな。」
声変わりしていない一際高い声が響く。フードを被ったダックスがやる気に満ち溢れている。自分のママンを女として見られるのも嫌なんだが・・・まあ、多少は仕方ない、控えめに言っても美人だからね。これからはママンを奉る秘密の同志として接してやってもいい。
「うん!君は素直でよろしい。レオちゃんはぶっちぎりで一番かわいいとして、その次の次の次ぐらいにかわいいわ。」
ふふっ世の男どもよ!女神様のお言葉を聞いたか?俺がぶっちぎりで一番だってよ!中身はおっさんなのに、そんなこと言ってもらえておっさん嬉ちぃ。バブーバブー。・・・じゃなくて・・・ダックスに向かってかわいいは禁句だったような。怒っちゃうんじゃないか??
慌ててダックスの顔を見る。
「えへへへ///」
ええええぇぇぇ!めちゃくちゃデレてやがる!人間ってあんなに鼻の下伸びるものなの?一言で言うならトロントロン。なんだあのチビ助!男と女で態度替えすぎだろ!お前自己紹介でなんて言ってたか思い出せよ!!
って・・・え?そんなダックスを見てシェイクスがイラついてる??いや気のせいか??
「そうね、じゃあまずは基本からやるわよ。私とレオちゃんが身体強化だけで手合せしてみるから、その後みんなも二人一組で戦ってみましょうか。レオちゃん、こっち来て!昔やってたみたいにしてくれればいいからね。」
「うん。じゃあいくよ。」
「いいわよ、いつでもきて。」
ママンと素の状態で手合せするのは久しぶりだ。どちらかというとドラゴン形態でやるのが多かったし、俺がわりと成長してからはママンの魔法を習得しようとそちらに没頭していたからな。ただ頻繁に手合せしていた当時は、いつもコテンパンにやられちゃってたから今度こそ一泡吹かせたいとも思う。まずは・・・当たり障りのないウォーミングアップからだな。身体強化を全身に薄く施して体を温める。
「えい。」
4割ぐらいの力とスピードでママンに殴りかかる。だけどまあ当然避けられるわけで、お返しと言わんばかりに蹴り出された美脚が俺の顔面に飛んでくる。それ当たってもご褒美じゃね?って思った諸君!たぶん当たったら、頭が首の上で30回転ぐらいするぞ!放送禁止ですね。まあ、そんな攻撃をお互いに10発ずつぐらいかな、適当に打ち合ってから一息入れる。
「やっぱりママンと遊ぶのは楽しいね。」
あ、人前でママンって言っちゃった。2人の時以外は母さんにしないとな。
「うふふふ。そうね、じゃあそろそろ体も温まってきたしギア上げてく?」
「うん!」
ザッ、バシュッ、ドコン!
「アハハハハ」
「うふふふふ」
・
・
・
あ~楽しかった!一発一発の重みってゆーの?やっぱり家族だからかな?ママンの拳を受け止めると分かり合えてる気がするんだよね。格闘技してる人なら少なからず感じることかな?とにかくいい汗かいたよ!
満足してから見学していたクラスメイト達に目を向ける。
「あれ?」
みんな固まってるけどどうしたんだろうか?石になっちゃった!
♢
なんだよこの戦いは!!早くて何も分からないじゃないか。さっきからものすごい音と衝撃波だけが響いているが今の俺ではまったくもって理解不能。本当に一体何なんだこの規格外の親子は!!誰かゆっくりと解説をしてくれ解説を!
身体強化魔法なんて少しパワーが上がったりスピードが速くなったりするだけのものじゃないのか?あくまでも補助的な作用しかないと思っていたが・・・極めればこんなにもすごいことになるなんて!
「やっぱりママンと遊ぶのは楽しいね。」
え?今レオナルドの奴は何ていったんだ?・・・遊び?・・・今のが??ハハハハ、いくらなんでもそんなわけがない。なんだ俺の聞き間違えか。
「うふふふ。そうね、じゃあそろそろ体も温まってきたしギア上げてく?」
えええええぇぇぇぇぇ!聞き間違いじゃなかったあああああぁぁぁぁぁぁ!この親子にとって今のはただのウォーミングアップだったっていうのか!!嘘だ!嘘だと言ってくれ~!!
何が起こってるのかさっぱり分からないが、先ほどよりも肌がヒリヒリする。もうコメントのしようが無い。こんな攻防にもかかわらずお互いに笑い合ってるよおォォ!危険すぎる!存在そのものが危険!魔石の件は見なかったことにしたが・・・この光景も見なかったことにした方が良いのか!?
他の生徒ももれなく固まっちゃってるじゃないか・・・
「みんな、よく見ててくれたかな?今みたいにやってくれればいいからとりあえずやってみようか?」
「「できるかあ~!!」」
おっと王子の俺としたことがつい熱くなってしまったよ。冷静にならなくちゃ。
「大丈夫よ、練習すれば誰だってある程度出来るようになるんだから!たぶん。」
ほんとかよ・・・俺があんなふうに・・・なれる?
「先生!それなら手合せをするんじゃなくて、まず身体強化が出来ているか見てください!」
「それもそうね。じゃあみんなやってみて!」
「「はい!」」
レオナルド以外の9人が一斉に魔力を体に纏う。
「う~ん。これはみんなに言えることなんだけど、魔力が上手く練れてないわね。毎日練る練習をしたらもっと強くなれると思うけどな。少し魔法が使えるようになるとみんな練習しなくなっちゃうのよね。一応使えるようになっちゃうから。」
「先生!俺毎日頑張ります!」
おいおいおい、ダックス!君は確かロバーソン先生にも同じようなことを言われて逆切れしていたんじゃなかったか?なんだその変わりよう!!手の平クルクルさせすぎだろ!いやでもむしろ清々しい。美女に言われたからって、そんなふうにコロっとなれるのが羨ましいよ。
巷では魔力練度なんてたいして重要視されていないし、個人差もそんな開きがあるものと思われていない。むしろ魔術理論に対する理解、詠唱文の正確性などに重きが置かれている。
まあ、でも確かに先生は勇者なわけで、目の前で実演もしてくれたわけで・・・言ってることはおそらく事実なのだろう。
そうと分かればこれからは基本に立ち返って地道に練習するのも良いかもしれない。
♢
その日の夜。
「レオちゃん新しい家についてなんだけど、一応外観はこんな感じにデザインしてみたんだけど・・・どうかな?」
おお?まるでヨーロッパのお城?というか豪華なホテルみたいだ。
「すごくカッコいいよ!いいと思う!」
「えへへへ、そうでしょ!じゃあ外観は大体こんなかんじにするとして、、、、家の中はどうしよっか?ダンジョン部屋と多目的ホールとゲストハウスでしょ?ママとレオちゃんのお部屋に一応パパのお部屋も作って、、、、、メイドさんのお部屋もいるわね。あと何がいるかしら?レオちゃん何か要望ある?」
え?メイドさん??そうか・・大きな家にはメイドさんがいても不思議じゃないもんな。すっげ~。メイド喫茶のメイドじゃなくてリアルメイドから「お帰りなさいませご主人様」って言われるのかな??妄想が止まらないよ!
「レオちゃん?どうしたの?」
おっといかんいかん、頭がトリップしてた。
「ん~そうだ!言うの忘れてたけど、えっとね今職人さんに頼んでお風呂を作ってもらってるんだけど、それを新しい家に設置したいなって。」
「オフロ?何それ?」
「温かいお湯を張ってその中に入るんだよ。そしたら疲れが取れるんだ。だからそのための部屋が一部屋欲しいな。」
「なんでそんなこと知ってるの?」
ギクっ
それはね、俺が元日本人のおっさんだからだよ!てへっ!なんて言えるわけがない。
「え?いや・・たまたまね。何かの本で読んだんだったかな。」
ジー
「あ・・・・えーと、、ちょ、ちょうどもうすぐ試作品ができると思うけどママンも一緒にくる?」
「うん。」
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