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【第一章完結】人はいつか死ぬ。だから主人公たち、頼むからハーレムエンドになってくれ! ~悪役貴族に転生した俺の全員生存計画~  作者: 水無口 晶紀人
みんなとの出会いと課外授業:4月編

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第22話:課外授業とリュウジとの賭け

「みんな集まったな、それでは課外授業の説明を始める。」

 1年生全員が整列し、教師の話を聞く。

 何だか前世の学生時代を思い出し、懐かしい気分になる。


「課外授業はフィールドワークになる。

 各グループは転移門を通り、スタート地点からゴールを目指してもらう。

 明日の夕方までを期限とする。

 道中チェックポイントがあり、そこに教師がいる。

 教師からスタンプをもらうことで得点を得られる。

 怪我や体調不良があったら、最寄りのチェックポイントによるといいだろう。

 また、各モンスターを倒した場合に対しても加点となる。

 さらにモンスターの素材は各グループの所有物になるからとっておいた方がいいぞ。

 ゴール順によっても得点が変わり、成績に反映される。

 最後に学生同士の私闘は禁止だ。即失格、退学処分もあり得るから絶対しないように。

 なお、この課外授業学園生以外の帯同は禁止している。

 食事なども含め各自で用意するように。」


 とは言ってもルールだけじゃなく前世のゲーム知識があるせいで、チェックポイントの場所や安全なルートは全部頭に入っているから退屈な説明だな。

「なぁ、ロイ。」

「なんだリュウジ?先生の話はちゃんと聞いておいた方がいいぞ。」

「いやぁこういう話かったるくてあまり聞いてらんねぇのよ。」

 リュウジらしいと言えばリュウジらしいが、多分お前は理解してないだろ…

「二人とも私語はダメだよ。」

 ホノカに注意される。


「なんで俺まで…」

「両成敗だよ。リュウジが話しかけてきても無視すればいいでしょ?」

「おいおいそれはひどいぜ、ロイ。」

「…別に無視してないだろ。で?なんの用だ。」


 おそらくゲーム同様、課外授業で勝負を挑んでくるだろう。

「どうせなら今回の課外授業勝負しないか?」

 良かったシナリオ通りだ。


「どうやって勝負するつもりだ?5人グループと俺一人でテストの点を競うのか?」

「さすがのお前でも人数差は埋められないだろうから、単純にゴールした際の順位で決めようぜ。」

「まぁ妥当だな。」

「何もないのもつまらないし、飯の奢りでもかけないか?」

「…好きにしろ。」

 とても学生らしいやり取りだ。


「面白い話ですね。」

 ミズキがいたずらっぽい笑みを浮かべて話に入ってくる。

「先ほどの話を聞く限り、負けた方のグループが勝った方のグループに食事をごちそうするってことですよね?

 つまり"わたし達"が勝ったらシャッテンスカー君が一人ずつお食事をいただけるってことですよね?」

「ん?」

「ロイ君と一緒にご飯食べに行けるってこと?」

「…パフェがいい。」

「ニーナは大丈夫です…」

「シャッテンスカー君は好きにしろと言いましたよね?

 まさか貴族が約束事を反故にはしませんよね?」

 ミズキが勝ち誇った顔をうかべる。

「くっ…」


 やっぱ原作のロイってキャラぶれすぎではないだろうか。

『大丈夫なの?財布事情的に。』

『俺が勝つこと祈っておいてくれ…』

 ゲームのシナリオでもこの賭け自体はあった。


 ただ課外授業の順位でシナリオが変わることはなかったため、賭けの結果についてはシナリオで語られていない。

 負けた場合どうなるんだ……

 そうこうするうちに教師の説明が終わり、転移門を通って課外授業のフィールドワークが始まる。

「じゃあなロイ、また後で。」

「あぁ…」

 そういってリュウジは転移門を潜っていった。

「それではシャッテンスカー君、おいしいお店でも調べておいてください。」

 そしてリュウジがいなくなったせいか、知らないイベントが始まった。

「勝つつもりなんだろ?俺が調べるのか?」

「勝っても負けても同じことです、そういうのは殿方がエスコートするものでしょう?」

 そういってミズキは俺に微笑む。

 相変わらずずる賢いやつだ。かわいいけど。


「…わかった、調べておく。」

「お願いします、それではお互いベストを尽くしましょう。」

 そういってミズキも去っていった。


「ロイ君と一緒に行きたい店あるから、負けないよ!」

「お、おう。がんばろうな…」

「うん!ロイ君もがんばってね!」

 ホノカも続く。

「パフェがいい…」

「…わかった」

 サラは一言だけ俺に告げて歩いて行く。

「えっと、ロイさんニーナは…じゃなくて、私は気を使わなくて大丈夫です。」

 ニーナは俺にも気遣ってくれて優しいな。天使かな?

「俺が負けたとしても何かしらはごちそうさせてくれ。その方が助かる」

「えっと、わかりました。」


 よく考えたら二人っきりで話すのは初めてか。

「もし俺が勝ったらニーナの手料理でも食べさせてもらえないか?」

「えぇと、別にいいですけどそれでいいんですか?」

「あぁ興味がある。」

 ゲーム内でもニーナは料理上手って設定だから、ファンとしてはとても気になる。

「わかりました、でも負けませんから。」

 そういってニーナも転移門へ走っていく。


 やはりニーナもかわいいな。俺がロイじゃなければ結婚したい。

 って…バカみたいなこと考えてないで、俺もそろそろ行かねば。

『今回の課外授業魔法は極力温存するが緊急時は頼むな?ロイ。』

『わかった…気を付けてね。』

 そして俺たちも転移門を潜った。

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