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【第一章完結】人はいつか死ぬ。だから主人公たち、頼むからハーレムエンドになってくれ! ~悪役貴族に転生した俺の全員生存計画~  作者: 水無口 晶紀人
みんなとの出会いと課外授業:4月編

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第19話:幕間:主人公と二人での会話

「ロイ、ちょっといいか」

 昼休みになり、リュウジが話しかけてきた。


 はて、今日はイベントは何もなかったはずだが…

「どうしたんだ?手短に頼む。」

「いや…その…」

 リュウジは言いよどむ。

 何かあったのだろうか。

「大丈夫だ、何を言われてもちゃんと聞く。」

 リュウジは少し笑って続きを話してくれた。

「ロイって今度の課外授業誰ともグループ組んでないって聞いたからさ、心配だなって。」

 なるほど。俺の心配もしてくれるのか、さすが主人公器が違う。


「あぁ、一人で何とかなるし気楽だからな。」

 それにしてもゲームのロイのロールプレイって結構難しいな。


「さすがにまずくないか?成績悪かったら落第するかもしれないし…

 それにモンスターも出るんだろ?死ぬかもしれないんだぜ!?」

 リュウジが早口でまくし立ててきた。

 俺が一人になることが看過できないらしい。


「俺が死ぬとでも?」

「そうはいってないが、万が一ってこともあるだろ?

 今俺達は5人グループだ、お前さえ良ければ3:3に分かれてグループ組むことだってできるだろ?

 俺と組むのが嫌だってなら、俺を抜いて別の二人と組んだっていいし…

 せっかく同じクラスになったんだ、仲良くしたっていいだろ?」

 リュウジは身を乗り出して熱心に語っていた。

 リュウジの言うことも一理あるし、魅力的な提案だが…

 これからのゲームのシナリオ上そういうわけにはいかない。

 理屈では動けない。


「悪いが俺の気持ちは変わらない、一人でいい。

 そして前にも言ったように足手まといはいらない。」

 俺は心を鬼にしてリュウジに言葉を投げる。


「…そうか、悪かったな。」

 リュウジが立ち去ろうとする。

 さすがに言い過ぎただろうか。シナリオにないイベントは加減が難しい。

 そしてまだお前にお礼は言えてない。


「リュウジ、この前はありがとうな。」

「ん?なんだ?」

「決闘したときみんなで来てただろ?応援してくれてありがとう。」

 ここで言っておかないと、二度と言う機会はないだろう。


「あー…そうだな。」

 リュウジは俺から目を逸らす。

「ん?どうかしたのか?」

「いや、実のところお前とグループ一緒に組みたいって気持ちが強かったからさ…

 お前のこと応援する気持ち半分、ミズキを応援する気持ち半分って状態で応援してた…

 悪い…」

 リュウジがバツ悪そうな顔を浮かべている。


 ん?つまりどういうことだ?

 ゲームでは主人公のリュウジが、ロイを応援するか、ミズキを応援するかを選択してシナリオが分岐する。

 1か0の話になるのだが、今回の場合はどうなる?


 俺がミズキに勝って、ハーレムルートに進んでいる。それならば問題ない。

 もしくは……

「まぁ、リュウジの気持ちもわかる。やりきれないよな…」

「あぁ、悪い…これから食堂行くけどどうだ?お詫びに奢るぜ。」

「いや、また今度にしよう。今日はもう用意してあるんだ。」

 今は一人で考えたい。

「…そっか、じゃあまたな。」

 今度こそリュウジは立ち去って行った。

 果たして俺は正しい道に進んでいるのか。

 俺がした質問がパンドラの箱ではないことを祈ろう。

 違和感を覚えた俺は、そのまま空き教室へと向かった。

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