女子の会話と会議
事件の流れを書いて見ました。
主人公の祖母の名は、考え中です。
おかしな所は指摘をお願いします。
「珠依さん!珠依さん!」
桔梗はそこで意識が戻った。そこにはあどけない顔立ちの美穂がいる。
「えっと。天塚さん。どうしましたか?」
「もうそろそろ風紀組の会議が始まりますよ。ボッーーーとしてないでください」
桔梗はこれから始まる事に思い出した。
「ごめんなさい。ちょっと考え事をしていて」
「顔が真っ赤だったわよ。何かいい事でもあった?」
「ひゃぁっ!」
突然の耳元での囁きに驚いた。
振り返ると白銀の髪をなびかせた雪奈がいた。
「い、いえ。何にも」
「例の彼を呼び出して・・」
「ーーーーーー!!」
桔梗は、他の人達が見たら驚愕する程の悲鳴をあげて雪奈の会話を遮った。
「ええ。いいじゃない。でも、告白された?」
「いいいい、いえ!こっ、こっ、告白なんて!そんなの」
顔を真っ赤にして言葉を出そうと必死になる。
「その様子だとまだのようね」
雪奈は桔梗の反応からそう判断した。
そこからの追求はなかったので桔梗は安心した。しかし、それは間違いだと数秒後に思い知らされる。
「私にも〝チャンス〟はあるわね」
「え」
桔梗の顔が凍りついた。
「彼、思っていたよりも可愛かったわ。それにこの学院の生徒とは何かが違うわね。気になるわ」
雪奈の言葉に桔梗は絶句していた。
まさか。
桔梗は思った。そしてその考えは正しいのではないかと感じた。なぜなら雪奈の言い方にどこか含みがあったからだ。
今はわからない。しかし、これからは。
桔梗は自分の身近に敵が現れるとは思っていなかった。
さらに、それを皮切りに
「あ、あの。わ、私もその人がどんな方なのか気になります」
美穂までもが興味を持ち名乗り出てきたのだ。
それ見た桔梗はドッと疲れが出るのを感じた。
それをよそに雪奈は
「おもしろくなってきたわね」
優雅に微笑むのだった。
それから暫くして風紀組の会議が始まった。
「今日皆を呼んだのは最近になって多発している行方不明者の件についてなの」
雪奈は事件の内容を話した。
事件を簡単に説明すると
事件が起きたのは数週間前。ある二十代の女性が行方不明になった。それを皮切りにちょっとずつではあったが若い女性達が行方不明になり始めたのだ。そして現在に至っている。
「行方不明者に関する手掛かりはないんですか?」
「ある事にはあるわ」
雪奈は頷く。
「今、この街で浴衣の店が話題になっているのは知っているわね?」
「はい!桜蘭屋ですね」
女性の一人が店の名を言った。
桜蘭屋。
最近になって人気急上昇中の浴衣を扱う店だ。今、街では祭りが近づいているために女性、学院の女子生徒には話題の的になっていた。
「その店がどうして出てくるのですか?」
美穂が疑問を口にする。
「行方不明になった女性達の何人かがその店に通っているの。そして、通った後に行方不明」
「じゃあ、まさか」
アキトが口にしようとする。
「憶測は禁物よ。ラグレス君」
雪奈が遮った。
「言いたい事は分かるわ。剣警隊も考えたわ。けど、証拠が出なかった」
桜蘭屋の犯行説。それは証拠がないため駄目になった。
「だけど、他の疑いのある店が浮かび上がったの」
「どこなんですか?」
桔梗が聞く。
「百花屋よ」
「百花屋?」
「そう」
シノトは店の名を言う。
祖母は頷く。
「私達の着物や浴衣といったものを一辺にお願いしている所よ」
「ああ。よく飴貰ってた」
「そうね」
微笑む。
「お婆ちゃん百花屋がどうしたの?」
「最近、評判が悪く聞くのよ」
祖母の話によれば、現在、百花屋は新しくできた桜蘭屋に客をもっていかれて商売が難しい。それだけならまだ良かった。しかし、最近になり店で不可解な事が起きた。保管していた頼まれていた着物に穴が空いていた、とクレームが来たり、店の前にゴミなどが置かれていたり、人相の悪い男達が店の周りを動いていたり、と様々だ。
「なんだ。それ立派な営業妨害じゃないか。お婆ちゃん」
「そう。営業妨害よ。本当に」
祖母の口調には怒りがあった。
「相手の目星は」
「決まっているわ。桜蘭屋よ」
「どうして?」
「あの店が現れた頃から起こっているからよ。それに百花屋で彷徨いていた人達が桜蘭屋に入って行くのを見たのよ」
「でも、それだけじゃあ」
「証拠にはならないわ」
祖母は冷静に告げる。
祖母は、見た目は美少女だがシノトの祖父の妻であるため腕は立つ。シノトですらまだ及ばない程だ。
話を聞いていく中で祖母が何を言いたいのかが解った。
「お婆ちゃんは、僕にそれを調べて欲しいんだね」
「悪いわね。年寄りの我が儘を許してね」
見た目が完全な美少女の祖母の言葉にシノトは苦笑を浮かべた。




