表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/75

新たな事件

久しぶりの投稿です。

今回はヒロインとの絡みです。

楽しんでくれたら嬉しいです。


「なあ。シノト。お前聞いたか?」

朝礼が終わった休み時間。シノトはいつものように眠たそうにあくびした。

「何が?」

「お前って、相変わらず情報というものを持ってないよな」

アキトはため息をつく。

「で、情報って?」

「最近になって行方不明者が増えているんだよ」

「行方不明者」

「ああ。しかもほとんどが十代から二十代の若い女性ばかりなんだよ」

「何で女性ばかりだってわかるんだよ」

「新聞を読みな。そこに載ってるからさ。ま、でも、俺達の場合は風紀組に協力要請がきて元々知っていたけどさ」

「それで何で今話すんだ?」

「いやさ。何故か如月生徒会長が〝お前〟に話してあげろって言うんだ。変だよな」

「はい?」

何故ここで生徒会長の名が出てくるんだ?

「どうして」

「さあな。あ、お前もしかして会長に何か」

「それは、どういう事ですか?アキトさん」

突然話に桔梗が割って入ってきた。しかし今の桔梗は鋭い刃のような気を放っていた。

「い、いやぁ。お、俺は、別にそんなつもりではぁ」

「風紀組での集会で覚えていてください」

「・・・・はい・・」

断らせない気迫でアキトに了解させる。

「狐空さん」

「はっはい!」

「あ、あなたにも、あ、後で、話、があります」

「わ、わかりました」

シノトもアキトと同じように返事した。

桔梗は言いたい事を言ったのか自分の席へと戻っていった。

「はぁ~。女の子って怒らすと怖いなぁ。シノト」

「うん。でも、何であんなに怒ってたんだろう?」

「お前って、ある意味すげえよ」

「?」

シノトは最後のアキトの言葉がまったく理解できなかった。

それからは、何事もなく授業は続いた。

そして、放課後になってシノトは桔梗に呼ばれた。

(前から思うけど、僕ファンの人達に殺されるかな?いずれ)

シノトは、学院の男子で唯一桔梗と話す異性として注目されていた。そのため嫉妬の視線というのをよく浴びていた。そして、桔梗のファンからは袋叩きにされる事が多くあった。

「す、すいません。呼び出したりしてしまって」

「い、いえ。別に大丈夫ですよ」

健気だよなあ彼女は、とシノトは思った。

「あの時はありがとうございました」

そう言って頭を下げる。

「あの時?」

「学院のプリントを届けてくれた事です」

「ああ。別に構いませんよ。ところで怪我の方は良くなりましたか?」

「は、はい!もう普通に刀を振るえます」

「そうですか。良かったですね」

本当に良かった、と思った。

「え、ええっ、はい!あ、あ、ありがとうございます!」

桔梗は顔を真っ赤にした。

「大丈夫ですか?顔が真っ赤ですが?」

「あ、い、いえ!大丈夫です!はい!」

慌てて桔梗は答えた。

「そうですか」

シノトは大丈夫だと思った。しかし、桔梗の顔はまだほんのりであったが紅くなっていた。

「そ、そう言えば最近嫌な事件が起きていますね」

話題を変えるように桔梗は言う。

「行方不明者の事ですか」

「はい。私達の方にもその捜査協力があるらしいです」

「そうですか。頑張って下さい」

シノトの言葉に答えようとした。しかし、次の言葉にその言葉は消えた。

「気をつけて下さい」

「!」

「こう言うのは球依さんに失礼だと思いますが、行方不明者がどうなってしまったかわかりませんが、個人的に嫌な気配というか勘があります」

「は、はい!」

「だから気をつけて下さい。特に球依さんは女の子なんですから」

その言葉を聞いた瞬間桔梗はある意味で意識が飛びかけた。

「すいません。変な事を言って珠依さんなら充分に理解していますよね。じゃあ、僕はこれで」

シノトはその場を後にした。

「・・・・」

桔梗はシノトの背中を真っ赤にした顔でただ、ただ、見ているのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ