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襲われた生徒会長

「桔梗や。お前の友人が来たぞ。」

ドアの前で妙水はそう言った。

「友人?誰ですか?」

「ああ、狐空という子じゃよ」

「!!」

その時、部屋から何かが落ちるような大きな音が聞こえてきた。その後も何が起きているのか分からない程のドタバタした音が聞こえてくる。

妙水は、その音を聞くと何やら嬉しそうに微笑んでいた。


「あの、大丈夫なんですか?何か凄い音がしたようですが」

「心配要らんよ。すまんがどうやら孫娘は会える状態ではないらしい。まあ、茶の一杯くらい飲んでゆかんかね」

「いえ、お気遣いなく、急に来たこちらにもありますんで、今日は、帰らせて貰います。あ、それと、学院から頼まれていたものです。」

シノトは鞄からプリントを二、三枚を手渡した。


「すまんのう」

こうしてシノトの見舞いは桔梗に会う事なく終わるのであった。

シノトが帰った後。

桔梗の祖父こと妙水は、一人、居間で茶を飲んでいた。


「あれが、あいつの孫か・・・。成る程、似てるのお。しかし、孫娘があんな反応をするとは、ふふふ、面白くなるのお。これからが」

誰も聞いていない中、一人で呟きながら何か面白い物を見つけたかのように妙水は静かに笑っているのであった。


その日の夜。

夜の街を一人の少女が歩いていた。

腰には白い鞘を差して後ろでまとめた白銀の髪は街の明かりに当たり幻想的に輝いていた。

如月 雪奈。学院の生徒会長である。

雪奈は、夜道の散歩をするように街の中を歩いていた。

そして、暫くして人気のない公園に入ると。

「ねえ!そろそろ出てきたらどうなの」


声を発した。


その直後、何処からともなく現れた。


「私に何かよう?」

雪奈が問いかける。


「来て貰おうか」

一人がそう言って前出る。


「積極的なお誘いね。でも・・・」

雪奈は言葉を切ると腰に差した刀に手をかけた。

「あなた達のような犯罪者なんかごめんよ」


その言葉を合図に襲撃者達は、武器を出した。

しかし、勝負の大半は決着した。

何人かが雪奈に近づこうとした瞬間。

その場に止まってしまったからだ。


「言っておくけど、手加減なんてしないわよ」


雪奈は、冷淡に告げる。

動けなくなってしまった人達は、一つの氷像へと変わっていた。

その光景を見て迂闊に手が出せなくなった残りの何人かは雪奈から距離をとった。

雪奈は、さらに自分の力を高めるために力を入れる。

力を高めたためか地面は雪奈を中心に白くなっていく。


「!」

突然、背後からの攻撃があった。

雪奈は、降り下ろされる前に背後の気配に気づき受け止める事ができた。

しかし、雪奈は、直ぐ様、後方に跳んで不意討ちした人物から距離をとった。


「ほお。流石は、風紀組を束ねる組長と言われるだけはあるな」

不意討ちした人物から声が発せられる。

声は、男の声だった。


「それは、どうも。でも、あなたもなかなかの腕ね。そして、その霊具、珠依さん達が言っていた男ね」

「そのとおりだ」

男は、頷く。


「話は、終わりだ。来て貰おうか。如月

雪奈。来なければ、腕づくでいく」

男は、切っ先を雪奈にむける。刀身からは、邪気が溢れている。


「本当は、私達には興味ないでしょう。そして、本当に欲しい物は、私の持っているこの中身でしょう」

雪奈は、自分のお守りを出して見せる。

次の瞬間。周囲に動揺走るのを雪奈は感じた。


「分かっているなら話しは早い。渡して貰おうか」

「渡すとでも」

「なら、腕づくでいただく」


次の瞬間。男は、雪奈にむかって走り出した。

雪奈は、刀を横凪ぎに振る。

振った次の瞬間には雪奈と男の間に猛烈な雪が降った。

男は、止まる事もできずにまともに受ける。


「積もれ、白き重みよ。我が敵に、己の罪の重さを知らせろ。〝雪埋め〟」


雪奈の声が響く。


言葉のとおり、男には、白い雪が積もりその重さに動けないでいた。


「う・・・くっ・・・」


「無駄よ。その技は、積もる雪の重さとその雪の寒さによって相手を殺す技なんだから」


しかし、次の瞬間。


雪に包まれていた男を中心が爆発した。

爆発によって生じた煙は、邪気を帯びて紫色になっていた。


「ここからは、容赦しないぞ。小娘」

男が雪奈を一瞥し、呟くのだった。


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