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桔梗は全身が重くなった感覚になり立ち上がる事ができないでいた。

美穂も同じように地面に膝を突き、小太刀の一本を杖のようにして荒い息を吐いていた。

桔梗は刀を持つと立ち上がろうとした。しかし、次の瞬間、手にしていた刀は振るわれた何かにより手からなくなり地面に転がっていった。

急いで取りに行こうとしたが今度は腹に強い衝撃が襲った。

「ぐぁっ」

あまりの痛みにその場にうずくまる。

そして、桔梗は顔をあげた。そこにはあの男が刀の切っ先を突きつけていた。刀からは邪気が漂い桔梗達を包んでいく。

桔梗は吸い込まないように手を口に当てるがさっきの一撃でそんな事ができずに呼吸を大きくしていた。そのため、邪気がさらに体の中に入り体を蝕んでいった。

「ゲホッ、ゲホッ、・・・・ウッ、く」

さらに咳き込む。


「諦めろ」

突然、男が桔梗に言った。

「おとなしく。俺に来い」

「だ・・誰・・・が」

「まあ、無理矢理でも連れていく。それに今のお前達じゃあ逃げる事も不可能だ」

「くっ」

男の言うとおりだった。今の桔梗達は邪気によって動けない状態である。

戦う事も逃げる事も出来なかった。

しかし、桔梗はある仮説を考えた。

「まさか、私達の仲間もこうやって、」

桔梗の言葉に男は眉をひそめたが、冷淡に告げた。

「前に襲った小僧の事か、残念だが、そいつは俺は手を出して」

「なんですって!?」

「まあ、お前達がそれについて知る事はない」

驚愕している桔梗に男は近づく。


「来い」

男は桔梗を連れて行こうと手を伸ばした。

「!」

しかし、男は伸ばす手を止めた。

そして、急に辺りを見回し始めた。

そして、一点の方向を見た。

次の瞬間。その方向から炎の球が飛んできた。

突然の攻撃に男は戸惑ったが行動は冷静だった。

男はその炎の球を避けたり刀で斬り裂いたりして防いだ。

彼女達から下がった。

「チッ」

男は舌打ちした。

男は襲ってきた炎の球を全て防いだ。

しかし、そのために桔梗達との距離が開いてしまった。


「何者だ。出て来い!」

男が暗闇にむかって叫んだ。


すると、暗闇から一人出てきた。


「何!?」


男は出てきた人物を見て眉をひそめた。

その理由は顔にあった。

暗闇から出てきた人物の顔には、自分達と同じように仮面を着けていたしかし、その人物の着けている仮面は自分達のとは違う狐の面を着けていたからだった。


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