新たな事件 2
その日の夜。
辺りは、電灯の光によって照らされていた。
「今日は、ここまでにしとくか」
学院の制服に腰に剣を差した男子生徒は、そう呟いた。
彼は、最近になって風紀組に入った一人で今回は、街の巡回をしていた。
これで終わり帰ろうとしていた足が動きを止めた。
「そろそろ、出てきたらどうだ」
さっきまでの言い方とは違う気迫の気迫のこもった言葉が放たれた。そして、その言葉を待っていたかのように建物の影から幾人かが出てきた。男子生徒は、幾人の格好を観察した。腰に剣か、刀を差していたが顔は、マスクか何かで被っていた。
「なんだ。お前達は!」
男子生徒は、剣を抜き、構える。
しかし、その瞬間。
男子生徒は、前のめりに倒れてしまった。
「な・・何・・・が・・っ」
突然の事態に男子生徒は、混乱した。
男子生徒は、まるで、力を失ったかのようにその場に動く事すらできないでいた。
(何が起きた!?あいつらとは距離があったのに)
何もできない彼は唯一無事な頭の中で必死になって考え込んだ。
そんな男子生徒に覆面の集団は、ゆっくりと歩み寄っていく。
男子生徒は、思考を止め、恐怖した。
そして、その集団が男子生徒を囲むように集まると各々の得物を抜いた。
各々の刀身が電灯の光に当たって輝く。
そして、その中の一人が自分の得物を振り上げた。
そこで、男子生徒の意識は、闇の中へと沈んでいった。
こうして、新たな事件は、始まった。
この事件は、シノトに会うことのない人と会わせる事件へと発展していく。
それは当人すら知らない事であった。




