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新たな問題と会話

「問題が起こったわ」

生徒会長室に雪菜の真剣な口調が響いた。

そして、風紀組のメンバーに緊張した面持ちで雪菜の方を見た。

「問題は、前に捕らえた銀行荒らしが今までに盗んだお金が見当たらない事なのよ」

「盗んだお金が見つからないと言う事ですか?」

桔梗が尋ねると肯定として頷いた。

「見つからない?」

美穂も聞いてきた。

「ええ、捕らえられた男達は全員は盗んだお金は、頼まれた男に渡してその何割かを受け取っていたらしいわ」

「頼まれた男」

「でも、素性は男達は知らないらしいわ」

雪菜は力なく答えた。

「それで、俺達のこれからの活動はどうすればいいのですか」

アキトが尋ねた。

アキトは、銀行荒らしの事件の後に雪菜が提案した人員増加のために雪菜に選ばれのだ。

「私達のこれからの活動は、主に今までと同じだけどその盗まれたお金の行方に関しても並行にして調査してほしいの」

これからの新たな仕事に全員に緊張が走る。

「では、解散」

雪菜の号令で部屋を出ていく。

「あ、珠依さん、天塚さんは、残って。この前の事件について話があるから」

桔梗と美穂に声を掛け留まらせた。

それから部屋には三人だけになった。

「さて、二人を呼び止めたのは二人に聞きたいことがあったからよ」

「何ですか。それは」


「二人は、どう思う。〝笛吹きの狐〟について」


雪菜の問いに二人は、驚いた。しかし、二人の反応には差があった。

美穂は、少しの驚きであったが桔梗の方は、驚きとともに動揺があった。


「珠依さん、どうしたの?顔色が悪いわよ」

「いえっ、大丈夫です」

慌て桔梗は、言い返した。しかし、動揺や顔色は治る事はなかった。


「私三人は、あの時、あの人に遭遇して刀を交えた、あの人をどう思う。二人は」

「私は、一言で言うのであれば、〝すごい〟でした」

美穂が始めに口を開いた。

「私は、自分の実力に過信になっていませんが私の攻撃を全て受けて、切り返してきた腕はすごいものでした」

美穂にしては珍しく、熱く語っていた。そんな様子を美穂以外の二人はポカンと見ていた。

「ご、ごめんなさい。勝手に盛り上ってしまって」

二人の様子に気づいて顔を赤くして俯いてしまった。

「いいのよ。でも、美穂さんにこんなにも熱くさせるなんて、・・・やるわね」

最後の言葉は二人に聞こえないくらいに呟き雪菜は、一人、うん、うんと頷いていた。

「さて、珠依さんは、どう思う?」

「わ、私ですか!」

自分に向けられて桔梗は、ビクッとした。

なぜ、そんな反応をしたのかわからず。

「確かに、あの人の実力は、かなりのものでした。」

その言葉に他の二人も頷いた。

「後は、自分勝手な行動ですが犯罪者を捕らえ、また、倒しているといった所ですかね」

笛吹き狐に関する特徴的な事を挙げていく桔梗に雪菜は納得したように頷いた。

「ちゃんと、まとめられていて良かったわ。けど」

「けど?何ですか?」

「あなた自身は、どう思っているの?」

「どういう意味ですか?」


「あなたは、あの狐の事をどう思っているの?さっきの反応からして何かを感じとったみたいだったから」

この時、桔梗は再び動揺した。


さすがは、生徒会長と思った。


さっきの反応を見逃さなかったのだ。

桔梗は、少し、言いにくそうに話し出した。

「私は、もしかしたら、あの笛吹き狐の〝正体〟を分かっているかもしれません」


「ええっ!」

「まあ」

桔梗の言葉に二人は、驚くのであった。



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