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見張り

夜。街は建物や街灯の明かりが照らしていた。

桔梗は銀行の周囲を見張っていた。

周囲には桔梗達以外に剣警隊の人も何人かがいた。

「特に、怪しい人はいませんね」

「はい、これといって銀行からは不穏な魔力は感じられません」

桔梗の言葉に一人の少女が少し弱気に答えた。

桔梗に比べ、短い髪、あどけなさを感じさせる顔。桔梗より小さい体。美少女であるが彼女の場合は可愛いの部類に入る。

彼女の名は、天塚アマツカ 美穂ミホ

桔梗とは同学年であり、何かと親交があった少女。そして、彼女も桔梗と同じ風紀組の一人である。さらに今は桔梗とペアを組んでいた。

彼女は魔力やその技術、剣の技量も折り紙つきである。しかし、どこか幼さなと弱気な言動があって友人達からは妹のようだとからかわれていた。

そして、男子生徒からも人気があった。

しかし、桔梗は知っている。

彼女がひとたび腰の物を持てば何者をも圧倒する剣技が放たれる事を。

「珠依さん、やっぱり、ここではないんじゃあないですか?」

弱気な口調で言ってくる。

「でも、任務だからもう少し巡回してみましょう」

そうして二人は再び街を歩き出した。

その時の二人は思いもしていなかった。


それから数十分後に壮絶な戦いをする事になるとは知らずに。




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