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上手く書けているか心配です。しかし、楽しんでいただけたらうれしいです。

変な所があれば、ご指摘を御願いします。

二人の試合が終わって数日が経過した。

それでも、二人の試合の話題は根強く残っていた。

「本当にしつこいです」

「まあ、仕方ないと思いますけど」

「情報に飢えているからなあ」

桔梗の文句にシノトはなだめ、アキトは素知らぬ顔で言う。

「どういう意味ですか?」

「そりゃ、学院最強と言われるあの生徒会長と〝引き分け〟たんだからな。炎の巫女の株が上がるってものさ」

そう、あの時の試合は、〝引き分け〟であった。お互いの力と力がぶつかった後、お互いに鍔迫り合いになり、それが膠着状態となり審判員が引き分けと決断されて試合は終了となったのであった。しかし、二人の力のためか当分はあの闘技場である所は使用できなくなっている。

「あんなのは引き分けではありません」

「どういう事ですか?」

「如月生徒会長は手を抜いていました。正確には私を試すようでした」

たしかに、とシノトは思った。シノトもあの試合はいきなり過ぎではないかと感じていた。

いきなりの生徒会長の登場。そして、試合。

さすがにいきなりな展開であった。

そんな事を考えていると授業のチャイムが鳴った。

そして、放課後。

桔梗は一人で学院の廊下を歩いていた。正確には生徒会室に向かっていた。それは担任の教師から生徒会に来るようにと伝えられたためだ。

「なぜ、呼び出しなど」

なぜか桔梗は少し機嫌が悪かった。

(こんな事がなければ、狐空さんと帰れたのに)

ふと沸いた言葉に桔梗は赤面した。

(な、なにを・・考えているの私は!?)

必死に振り消そうとしたが生徒会室に向かうまで顔の赤は消える事はなかった。

(ここが生徒会室)

桔梗は入り口の前に立っていた。そして、ドアノブに手をかけようとした瞬間。

「どうぞ」

室内から凛とした声が聞こえてきた。

一瞬、驚いたが覚悟を決めてドアを開けた。

「失礼します」

そこには向かい合うソファの片方に座っている如月生徒会長がいた。

「まあ、座って」

桔梗は示された反対のソファに腰掛けた。

「さて、何から言おうかしら」

桔梗はなぜか緊張して強張っていた。

そんな様子に気づいたのか如月生徒会長は笑顔で言った。

「大丈夫!大丈夫!そんなに緊張しなくても今日はちょっとあなたに伝えたい事があるだけだから」

「は、はあ」

この人は意外とテンションが高い時があるなと桔梗はひそかに思った。

桔梗は少し困惑した。生徒会長がなぜ自分を呼んだのか、その理由がわからなくなったためだ。

「そ、それで私に伝えたい事と言うのわ?」

「うん、ねえ、珠依さん。〝部隊〟に入隊してくれない」

「部隊ですか?」

「うん。今度、学院の中でメンバーを募った自警団みたいなのを設立しようとしてるの」

「それは、剣警隊と似たような物ですか」

「そうよ。ただ、違うのは構成が生徒って所かしら、といっても臨時部隊みたいな存在だけどね」

淡々と言う。

「そのメンバーに私を」

「うん、この前の試合で、思ったんだ」

「やはり、あの時のは私を試すために」

「最初はそうだったけど、珠依さんが思っていたよりもできたから後半は本気で」

如月生徒会長の顔はいつの間にか本気の顔になっていた。

その顔を見て桔梗も納得した。

(嘘ではないですね)

「それで、珠依さんはどうする?」

「え!?」

唐突に言われて桔梗は戸惑った。

(私のような人が入っていいのでしょうか。でも、私の力が役に立つというのなら)

そして、桔梗の脳裏にはある一人の少年が人を救う光景が浮かんでいた。

(私もあの人のようになりたい!)

少し、考えた桔梗がすぐに答えた。

「お受けさせてもらいます」


それから数日後。

学院の掲示板に如月生徒会長が筆頭になってできた剣士隊〝風紀組〟設立の報告が掲示された。












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