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技試し

久しぶりの戦闘の話です。うまく書けているか自信はありませんが、楽しんでいただければ嬉しいです。

「たああぁーーっ 」「でりゃーっ」

体育館に生徒達の気合いの声が響く。

「すごいなあ」

「何、関心してんだよ」

シノトは練習用の木刀を手に他の生徒達を見ていた。最初の授業は自らの技術を高めるための模擬戦であった。生徒はそれぞれが持つ剣の技術を相手にぶつけている。アキトはそんなシノトの様子を呆れて見ていた。

「まあ、お前からして見れば、そう思うよな」

「なんだ、その言い方」

眉をひそめるシノト。

「そんなことよりよ。やろうぜ」

アキトは笑みを浮かべるともっていた木剣を構えた。シノトも苦笑して構えた。

シノト達がいるのは誰も目のとまらない体育館の端であった。しかし、そんな端にいる二人を凝視する人がいた一人いた。

二人はそれに全く気づかないで模擬戦を始めた。

先制はアキトであった。素早く、シノトの間合いに入ると右手に持った木剣を突き出してきた。狙いは脇腹。

シノトはギリギリ、体を横にずらし避けた。そして直ぐ様、後ろに跳んで距離をとる。

「惜しかったなあ」

「何が惜しかっただ。こっちはギリギリなのに」

「よく言うよ。余裕のくせに」

「どこが」

そう口走ったが内心シノトは避けられると思っていた。

(確かに、いい突きだけど・・・)

アキトには申し訳ない言葉を内心で呟く。

改めて、両者は構える。

「それにしても、本当にいい突きだね。流石は剣警隊のなかでしごかれただけはあるね」

「しごかれたんじゃなくて、稽古してもらったんだ」

「いっしょだと思うけど」

アキトはシノトとよく話をしているが学院でも上位の実力を持つ生徒だ。数週間前には剣警隊から直接指導してもらえる特別授業に参加していたほどだ。

そんな生徒がなぜにシノトの友人になったのかシノト自身、わからない。本人に聞くと話やすそうでおもしろいからと言うだけであった。

そんなことを考えながら構えていると。

アキトは木剣を両手に持ち、前に構えた。

(両手持ち、)

シノトは警戒した。シノト自身、対応できない訳じゃないが問題があった。

(四季創剣流は・・・使えない・・)

シノトは学院では剣が全くできない問題児となっている。そのため、

むやみやたらに技は出せないのだ。

シノトは内心、焦っていた。

(どうやって、負けるか・・)

そして、シノトの心情をよそにアキトはシノトに向かっていった。

「ハッ」

シノトの間合いに入ると袈裟懸けに降り下ろした。

シノトはギリギリ、後ろに下がり避ける。

しかし、シノトは見た。アキトの口元が笑っているのを。

ギリギリ反応したシノトだったが、態勢を立て直す余裕がなかった。

一瞬の隙。

アキトを降り下ろした木剣を持っていた両手のうち左手を離すと片手だけになった木剣を突き出した。

木剣はシノトの胸にわずか数センチのところで止まっていた。

しばしの静寂。

お互いが固まっていたがーーー。

「参りました」

シノトが降参の声を上げた。

「よし、大成功!」

「何が大成功?」

「この前から考えて練習してたんだ。さっきの技をさ」

「ああ、最後に出てきたの?」

「そ!そして、お前が驚くかなとも考えてた」

「やめてくれよ。まるでその技の実験体で僕を驚かすための技みたいじゃないか」

「そのとおり」

否定無しの発言にシノトはため息をついた。

(けど、さっきのはちょっとびっくりしたな)

シノトは内心で本音を呟いた。

その後は休憩がてら他の生徒の模擬戦を見ていた。そんな中、一際、見学者が多く、男女関係なく歓声が起こっている場所があった。

「何かな?」

「行ってみようぜ」

二人がその方に向かうと。

そこでは、美しい黒髪の少女が剣を振るっていた。

そして、相手は今まさに木剣を弾き上げられている時であった。





























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