第9話 ぼーい・みーつ…
「そんで!何のようなワケ!!つーかあんた、金持ってんでしょうねぇ…。」
わーお、めっちゃ不機嫌。どうしよう。
とりあえず
・謝る
・逆ギレする
どうする?アキーラ?
・逆ギレする
「うるせえええええ!!なんで1回目で出てこないんだよ!こっちだって迷子で心細かったの!わかってよ!」
「ハ、ハアアアァァァァァ!?なんでそっちがキレてんのよ!まず謝りなさいよ!あんた人としてどうなのそれは!!」
「あ、ハイ、スミマセンデシタ。」
「…ふぅ、わかればよろしい。で、何のようだっけ?」
「あ、はい、武器が欲しくてですね…。」
「武器ぃ?あんたそのナリで冒険者なワケ?ランクは?」
「えーっと、Fデス。リサさんに紹介されまして…。」
「リサが?あんたを?つくならもっとマシなウソつきなさいよ。リサがあんたをうちに紹介するワケないじゃん。」
(ぷくくく、まだ気づかないの?アキーラ。ここ地図の場所と違うよーん♪)
ウッソぉ!!絶対合ってるって!!
「こ、これ!この地図をリサさんにもらったんだ!!」
「ほーん?…あんたこれ、1本向こうの通りの店よ。数打ち品のお値打ち品、こだわりない人むけー。くるっと回ってあちらへどうぞ。」
「ウッソダァ…、マジ?」
「マジ。お帰りはあちら。」
(いい加減認めようね?あの子またキレるよー)
ぐぬぬ…、でもどうせ買うなら女の子から買いたい!俺異世界来てからオッサンばっかと知り合いになってる!
ヤダヤダヤダ!女の子から買いたい!!
(どういう種類のワガママなのアンタ、そんな理由で売ってくれる子じゃないんじゃナイ?)
それは確かにそう。でも逆に言えばプライドの高い職人気質と見た。しれっと鑑定してみよっと。
名前:乙女の秘密はみるもんじゃないわよ
…確かにそうか、そうだな。俺が悪かった。
ちょっと罪悪感感じちゃう。
「えーと、その。確かにぃ、紹介されたのはぁ、違うけどぉ、俺はぁ、こっちがぁ、」
「ダラダラ喋らない!!」
「はい!ここで買いたいです!!」
「……参考までに聞いてあげる。どうして?つまらない答えなら叩き出すわよ。」
ここがポイントだな。答え間違えたら、二度と売ってくれなさそうだ。
(どーすんのー?素直に謝っちゃえばー?)
いや、俺も男だ!正々堂々いくぜ!!
俺は腰をくの字に曲げ、手をまっすぐ彼女に向けて伸ばす。
「どーしても!ここで買いたい!君みたいな!可愛い女の子と!俺はお知り合いになりたいです!!友達からよろしくお願いします!!!!」
届け俺の思い!!
(アハハハハハハハハ!!!!バカだ!バカがいる!!アハハハハハ!!!)
うおおお!!でもこれが俺の、嘘偽りない気持ちだあああああ!!後悔はねぇ!!!
………?
めっちゃ静か。なんで?
(えー…ウッソぉ)
クソ女神の声に恐る恐る顔をあげると、小麦色の肌を真っ赤にした可愛い女の子が立っていた。
「ああああああ、あの、こ、こちらこそ…?」
俺、明日死ぬのかな?




