第8話 何泊でも泊まれる、そう!薬草があればね!
「1、2、3、4………合計38本で、プラス査定が5本、マイナス査定が33本の合計225イェンとなります。ご確認ください。」
俺のバカあああああああ!!!!
何で袋持っていってなかったのおおおお!!!??
調子ノッて抜きまくってたけど、持って帰ってくること考えてみなかったよ…。
出来るだけ丁寧に運んだつもりだけど、やっぱりマイナス査定がついてしまった。
(アwホwすwぎwるwお腹痛いwww)
なんとでも言えい!!
俺は今日真実に気付いたのだ!
それは、鑑定は説明はふざけてるけど、名前はちゃんとしてるってこと!!
思えば、嘘は一度もついてない。
1回目はちゃんとスライムって出てたし。
その次は草だった。
名前を知りたいって場合には、ちゃんと使えるのだ!
そしてここから導かれる結論…、そう!アイテムボックスにもきっとなんかある!!
ただし経験値ブーストお!!お前はだめだ!!
何だ切り捨てって!フザけてんのか!せめて貯めろ!
(荒れてんねえ!荒れてんねえ!)
雑な煽りヤメロ!!
(そんでー?これからどうすんのぉ?宿代ヨユーできたしぃ、次のイベント起こそーよ!)
イベント言うなし!筋書きのない物語なの!台本なんて無いんだよ!俺達は今を生きてるんだよ!!!
(ソーダソーダ!イイぞー!)
うおおおおおお!!!
…さて、薬草でトリップしてしまったが、一旦冷静になろう。
今日225イェンが手に入った。
しかもまだ時間はお昼すぎ、宿代とご飯の60イェンを抜いてもまだ余裕はある。
そうなると、ついに武器買っちゃう?
えーっと、昨日もらったのが手持ちが16イェンで、ご飯代と宿代で60イェン必要だろ?念の為明日の分も考えて、120イェン残すと…残りは110イェンくらいか!
(121イェンよ…)
ハァー!?わかってましたけどぉ!?
余裕見てただけですけどおおお!?
(言えば言うほど嘘くさくなるね!)
ううううう、ウソちゃうわ!!
やめろ!武器屋いくぞ!!
「リサさん!この街の武器屋って…、」
「ああ、それなら、初心者の人にも安心の武器屋さんがありますよ。よければ地図を描きましょうか?」
リサさん!優しい!好き!!
(ブーブー!異議ありぃ!女神様の方が優しいと思いまぁす!)
黙れクソ女神!!どう考えてもリサさん一択だろうが!見ろこの安心感のある対応!
ポニーテールな金髪で世界中の馬主が釘付け!
オメェは顔は良いが中身がダメだ!ダメダメ!!
(ふ、ふーん?顔は良いと思ってるんだ?)
おう!顔はイイぞ!顔だけな!顔だけ!かお〜かおだけ〜!!ってな!
(やっぱなんかムカつく!!)
そうこうしてる間に、リサさんが地図を描いてくれた。
描いてる最中も説明してくれてたが、頭の中のノイズがうるさ過ぎて全然集中できなかった。
まぁ地図見れば行けるだろ!!
(アンタそれ、またフラグじゃ…)
「ここどこぉ!!!??」
(さすがに…憐れ…、ブハッ!ガマンできなぃ…w)
あーもう!!!どこ!!ここどこ!!
リサさん!頼むよもう!!
(ちゃんと描いてくれたのにねぇ。人のせいにしちゃダメよ)
ふぐぬぬぬぬぬぬぬ!
でも絶対このへんだもん!アキーラ間違ってない!
この道わかりにくい!!
「…お?あれ、武器の看板じゃねー?…ああああ!あれだ!絶対そうだ!見つけたあああああ!」
(あーあー、そっちは反対…面白そうだし黙っとこ)
辿り着いた先には、すすで汚れた煙突からモクモクと煙を吐き出す、石造りのおうちだった。
耳を澄ますと、中からハンマーで金属を叩くキレイな音が聞こえる。
うおお、絶対ここやんけ!!
興奮した俺は我慢できずにドアを開き大きな声でご挨拶!
「失礼しまあああああす!!」
客商売は第一印象が大事だからな!しっかり挨拶!アキーラ知ってる!
あれ?…だれもいない?
「すみませえええええん!!!!武器くださああああい!!!!」
「うるっさい!!何度も呼ぶな!!1回でわかるし、1回目もうるさすぎ!!」
そういって店の奥から出てきたのは、日に焼けた肌が健康的な小柄な女の子だった。
どうしよう、第一印象、最悪かも。
(ドンマイ♪)




