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女神に騙され異世界へ!貰ったチートは欠陥品の詰め合わせでした。〜雑魚い俺には努力が必須ですが、大成するのは間違いなさそうです〜  作者: ゴローさん
第六章 シュタット再訪

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第85話 神に至り、神を斬れ

「ぐ、ぬああああ!!」


血を吐きながら、剣を握る手に力を入れる。

歯を食いしばって、膝を叩く。


「どうせ死ぬなら、やってやらああああ!!」


「うふっ!あははははははっ!素敵、素敵よっ!アキーラさん!私、あなたを愛してる!」


「うるっせええええ!腐れビッチがああああ!どうせ誰にでも言ってんだろうがああああ!!」


血を撒き散らしながら、それ以上にキレ散らかす。

お前ナメてんじゃねーよ!!ボケぇ!!


「ああん、つれないわ。私、こんなにあなたが欲しいのに。わかってくれないの?」


「わかるかああああ!!お前みたいなイカれた奴の言うことなんざ、わかりたくもねぇわ!!アホぉ!」


「うふ、うふふふふふ……アキーラさん、私を拒絶するの?」


邪神の顔に、暗い影がかかる。


……上等だ。何度でもぶっ殺してやるよ。お前が死ぬまでな。


【神器の卵に神殺しの意志を確認しました。プールされた経験値を消費し、剣術Lv100を剣神Lv0へと進化させます】


「は?」


右手に持つ剣が光り輝く。


「は?」


「あら……うふふ、好都合かもぉ?」


「あ?んだコラ──あああああ!?」


輝きを増す剣から、何かが大量に流れ込んでくる。俺が、俺じゃ──


【心眼Lv100を神眼Lv0へと進化させます】

【気配感知Lv100を気配神知Lv0へと進化させます】

【身体強化Lv100を神体強化Lv0へと進化させます】

【反射速度Lv100を──

多い多い多い!!

処理できん!俺のステータスみたことあるか?精神力2だぞ!


いきなり全部言うんじゃねぇ!!


「あはぁ……アキーラさん、素敵よぉ♪」


邪神が両腕で自分を抱きしめている。そうでもしないと、抑えられないとでも言うように。……キモいな。


……ん?なんか、さっきより、ヨユーが……?


【神化処理を完了しました】


「おっ、おおおおおっ!?」


全身から力が溢れる。邪神に削られた足の痛みも、叩きつけられたダメージも、消えてなくなっていた。


「これは……はは、これが、か。」


エルザが言っていた、神話に出るような剣はワガママだって。

そして、神話に出てくる剣を振るう奴は英雄に限らない。

俺の無茶に付き合うために、こいつは神を殺す剣となった。


「で、俺もそれに付き合った訳ね。事情はよくわかんねーけど、これなら──」


「もう、もういいわよね?もういいわよね?アキーラさん?もう、もう、我慢できないわっ!」


口からヨダレを垂らしながら、恍惚とした顔で迫る邪神。

速──くねぇな。


「おせぇよ。」


あまりにゆっくりで拍子抜けしたせいか、剣ではなく左手で思いっきりビンタをお見舞いする。


「あぶぅ!ア、アキーラさん……?」


「なんだろう。もう、お前のこと怖くないわ。」


「うふ、素敵。それじゃあ、愛し合いましょ?」


「話通じない感じ?殺し続けるだけだぞ。」


ビンタで口の中が切れたのか、口の端から血を垂らした邪神が先ほどと同じく山ほどの火球を生み出す。


うーん。


右からくる火球を剣で叩き落とす。後ろからくる火球を剣で叩き落とす。前からくる火球を──


「いや、メンドイな。」


剣を振るい、全ての火球を斬る。

この場から動かなくても、俺の見える範囲は全部俺の間合いみたいだ。

もちろん、神眼で見える範囲が、だ。


こうしている間にも、スキルのレベルはガンガン上がっていっている。もう、負ける理由はない。


「おら、お前が死ぬまで殺してやるよ。かかってこいや。」


「あは♪愛の告白?いつまでも、いつまでも、幸せに暮らすのね?」


……こいつ、この状況でも焦ってねぇのか?

本気でイカれてんのか。それとも何か隠してる?


「さぁ、アキーラさん!私と愛し合いましょう?最期のその時まで、私を離さないでね?」


熱に浮かされたような顔をした邪神が、両手を広げて俺を求める。

一切の油断無く、殺し切る。


「──しっ!」


先ほどとは比べ物にならない速度で剣を振るい、邪神の体を八つ裂きにする。


「ああああっ!素敵ぃ!これが、あなたの殺意なのね!?もっどぉ──」


バラバラにした体を一瞬で元に戻して、狂ったように笑う邪神を、喋らせる隙すら与えずに再び八つ裂きにする。


何度も何度も何度も何度も。


お前が死ぬまで、やめるつもりはねぇぞ!


「あ──」

「アキー──」

「すてき──」

「愛して──」

「もっと──」


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……お、お前、いつ、死ぬんだよ!」


「ああ、もう終わりなの?とっても気持ちよかったのに……残念だわ?」


数え切れない死を迎えてなお、邪神の顔から余裕は消えない。

無限コンテニューじゃねぇだろうな。ちょっと残機教えろ。


「ねぇ、アキーラさん。次はいつ愛し合う?私としては、週に1回……やっぱり、3日に1回は愛し合いたいわ?」


「はぁ?お前、何言って──」


「もう世界なんてどうでもいい。あなたがいれば、私はそれで十分幸せ。うふ、うふふふふふっ♪」


こいつもしかして、ドM?

俺が目覚めさせちゃった感じ?


「ああ、アキーラさんの愛が、私の体に刻まれる瞬間、私の命がアキーラさんに摘み取られるその瞬間に、私が生きている意味を感じるの。私はアキーラさんに愛されてる、必要とされてるって、思えるの。私たち、とってもお似合いね♪あ、私ももう一度受付嬢に戻ろうかしら?あれは退屈だったけど、愛し合う前にムードを高めるのも大切だもの。会えない時間が、愛を育てて、二人は情熱的に睦み合うの。はぁ……想像するだけで、震えてきちゃう。」


あー、やっべぇなこれ。どうしよう。


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