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女神に騙され異世界へ!貰ったチートは欠陥品の詰め合わせでした。〜雑魚い俺には努力が必須ですが、大成するのは間違いなさそうです〜  作者: ゴローさん
第六章 シュタット再訪

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第81話 邪神の神殿、じゃー死んで

「おっすおっす。」


「アキーラさん、おはようございます。……準備は大丈夫ですか?」


宿屋へと向かい、レオと合流する。

これから邪神の神殿へと出発するのだが……。


「なんで付いてくんの?」


「ん?私かい?アキーラくんを置いていくなんて、出来るわけないじゃないか。」


当然である、何を馬鹿なことを……って顔だなぁ。

これを今から説得すんの?俺が?


そんでもって……。


「フレイも同じ、ってことだよな?」


「もちろんです!」


まぁここで留守番するなら付いてくる意味ないもんな。

止めても無駄かー。


『アンタが死んだら、ワタシも終わりなのよ?当たり前でしょ。』


フレイヤがドヤ顔でそう言うけど、わざわざ危険なところに行くのもね?


「アキーラくん、私が付いていっても結果は変わらないかもしれないけど、せめて露払いくらいはさせてほしいんだ。ダメかい?」


上目遣いでそう懇願するゾフィー。

その顔で言えば俺が折れると知っているのだ。

こいつはそういう奴だ。


「ゾフィー……そうは言ってもだな──」

「ダメかい?」


「いや……死ぬかもしれ──」

「ダメかい?」


「いいよ!わかった!」

「よかった!」


時間がもったいないわ!


そんな俺とゾフィーのやり取りを見ながら、レオがニヤついてる。


「なんだよレオ。文句あるぅ!?」


「あは、ないです。」


何笑ってんだコラ。

ボコボコにするぞ!


「まぁいいや。んじゃ、出発しよーぜー。」


何となく気恥ずかしくなって、みんなに背を向けて宿を出る。


『アンタどこ行けばいいかわかってないでしょ。』


「それはそう。」


『戻ろうか?』


「うん。」


早く行こーよぉ!!


「あ、女神様……お久しぶりです。」


『……久しぶりね、レオ。元気にしてた……ってのも変な話か。』


「毎日、死んでしまいました。力及ばず、申し訳ないです。」


『そんなことないわ、アナタはガンバってくれたわよ。おかげで、アキーラが間に合ったわ。』


「はい。」


『終わらせるわよ!さっ!しゅっぱーつ!!』


「「「おー!」」」

「お前が言うんかい。」


もうええわ。早よ行くどー。


みんなで街を出て、一路北にあるという森へと向かう。

俺こっち来るの初めてなんだよなー。


「ここから森に入りますので、皆さん気を付けてくださいね。」


レオの言葉が静かに響く……が、正直心配はあまりしていない。

何といってもここに居るのは世界最強の男(自称)アキーラと愉快な仲間たちだ。

そのへんのモンスターに遅れを取ることはないだろう。

となると、やっぱりネックなのは、邪神関連だ。


「なぁ、フレイヤ。邪神って、その、眷属?とかっていねーの?」


『居ないことはないかな?でも多分、心配しなくてもいいわよ。』


「ほーん?その心は?」


『アンタがいるから。いろんな意味でね。』


「なんじゃそれ。はっきり言えよ。」


「アキーラくんのことは直接楽しみたい。万が一にもその可能性をゼロにはしたくないから、一人で待ってるんじゃないか。ってことじゃないかな。」


「それと、アキ様がいれば敵は倒せますしね!」


まぁ倒せなかったら終わりだしな。

それならあんまり気を張りすぎなくてもいいかな?

とりあえず気配感知だけは切らさずに回しとこう。


森の中を進むこと、数時間。

鬱蒼とした森に辟易としはじめた辺りで、先頭を歩くレオが手を上げる。


「ストップ。ここです。」


止まったレオの前には、何の変哲もない森。

ここが目的地って、言われなければ何もわからねぇな。


そう思いながらレオの側へと歩いたとき、俺の心眼が真実を捉える。


「なんじゃこれ……。」


薄い膜のようなものに隔てられた、その向こう。

目には何も映らないが、確かに感じるのは、石で出来た階段だろうか。


「これが結界か……どうやって破るんだ?」


『見えてるのね?切れそうかしら?』


む、切れるかだと?


「できらぁ!」


『どういうテンションなのよ……ま、それなら頼むわね?』


「アキーラさん、この結界は邪神の作ったものです。神気に取り込まれないよう、気を付けてください。」


「お?わかった。」


しんきってなんだ?心機一転的なやつか?

まぁ切ればわかるか。


エルザに託されたアキーラの剣を鞘から抜き、上段に構える。


「ふー……ま、邪神との前哨戦だ。本気でやるか。」


柄を握る手は柔らかく、心を整える。

後ろに引いた右足を前に一歩踏み出すと同時に、体重を乗せて振り下ろす!


「オラアアアアア!!」


身体強化により加速された一撃が、音を立てながら結界を破壊する。


「……ん?」


なんだこの感じ。何か──


『やったわね、アキーラ。ここが奴の根城、邪神の神殿ね。』


「ん、おう。……行くか。」


いつの間にか視覚でも捉えられるようになった、巨大な神殿。

切り出された石で造られたそれは、森の中にあるというのに不釣り合いな程キレイで、気持ち悪い。


「おらぁ!今からお前ぶった斬るからなぁ!!首洗って待ってろおおお!!」


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