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女神に騙され異世界へ!貰ったチートは欠陥品の詰め合わせでした。〜雑魚い俺には努力が必須ですが、大成するのは間違いなさそうです〜  作者: ゴローさん
第五章 傲慢帝国(帝国編)

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第69話 不服な服従、重々承知。

「アキーラ、今の父、皇帝カインは狂ってしまっていますわ。この国は、傲慢と言われてはいますけど、父も初めから他国へと侵略行為をしていた訳ではありませんの。」


姫さん改めエリーが、言葉を続ける。


「ホッホムート帝国は、代々の皇帝が傲慢である事で知られていました。子どもの頃の父は、その事を強く憂い、帝国を真っ当な国にしてみせると、周囲に息巻いていたらしいですわ。」


そんなやつがこんなことする?

なんか理由がないとやらないだろ。


「そんな父に、周囲は大いに期待しましたの。……ですが、戴冠してしばらく、そこには帝国の皇帝としてふさわしい父がいたそうですわ。アキーラ、この意味わかりますか?」


「ホッホムート帝国は、呪われてんの?」


皇帝になった時点で詰んでない?


「そう言う学者もいましたわね。今はもうみんないませんけど。」


「ええ、それって……。」


「これですわね。」


そう言いながら、自分の手で首を掻き切る仕草をするエリー。


処刑かよ。

帝国してるなぁ。


「でもさぁ、その理屈ならカインを倒しても一緒じゃね?次の皇帝がまた狂っちまうんだろ?」


「その可能性は高いですわね。一応方法は考えてありますけど……。」


方法ねぇ。

ほうほう、どんな方法だい?

と聞きたいところだけど、あんま余計な事は言わんとこ。


「………その方法ですけど。」


「言うなよ。聞きたくない!」


「なんでですの!?聞きなさいな!!」


「やだぁ!!他人でいたいのぉ!!」


「ちょっと相談させてくださいまし!聞くだけ!聞くだけだから!!」


「絶対感想求めるじゃん!俺はそういうのわかんないの!!ゾフィーに聞け!!」


「今いないんだからアキーラが聞きなさいな!!私が考えているのは、皇帝1人に統治させるのではなくて───」


「あああああああ!!あああああああ!!」


何も聞こえねぇ!聞かねぇ!


………

………………

………………………


「はぁ、はぁ、はぁ、あ、あなた、頭おかしいんじゃありませんこと!?」


「ああああああ!!!……あ?終わった?」


肩で息しながらこっちをジト目で見るエリー。

もう終わったな?いいな?


「もう、いいですわよ。とりあえず、皇帝のことはお願いしますわ。なんとか止めてくださいな。」


「ん?おう、任せとけ。できるか知らんけど。」


とりあえず相手のチート、剣術と身体強化だよなぁ。

両方高レベルだよな。

あ、知ってるか聞いてみよ。


「エリーさんエリーさん。」


「………なんですのその言い方。」


「カインのスキルって剣術と身体強化だよな?何レベ?」


「両方100。」


「へ?」


「両方100ですわ。」


「両方?」


「ええ。両方100です。」


「剣術と身体強化?」


「そうですわね。」


「無理じゃない?」


「…………普通は、無理ですわ。」


ふ、つ、う、は?


「普通は、じゃないじゃん!!化物やんけ!!勝てるかあ!!」


「ワンチャンあると思いません!?アキーラならできますわよ!!」


「根拠のない自信は自惚れだぞお!!」


「それでもアキーラなら!アキーラならなんとかしてくれますわ!!」


「おれのはなしをきけええええ!!」


「そっくりそのままお返ししますわああああ!!」


両方100って、俺と同Lvだぞ!?

それで本体も高レベルだろ!?死ぬやんけ!!


………

………………

………………………


「もう!いい加減にしてくださいまし!!ほら、街が見えてきましたわよ!!」


「あ、ほんとだ。」


そういえば、街に向かって歩いてたんだった。

白熱した議論のせいですっかり忘れてたや。


「さ、ここからは馬車ですわよ。一気に帝都まで向かいますわ。準備はよろしくて?」


「おう、もう四の五の言ってもしょーがねぇしな。やるだけやってダメならしゃーねぇだろ。」


俺も剣術は100だし。

身体強化もそろそろ100になるはず。


この2つが100になれば、何もできずにやられるなんてことにはならんだろう。


フレイヤもそうだけど、ゾフィーやフレイが協力してる反乱軍だって、いつまでも持ち堪えられる訳がない。


この作戦は俺が皇帝に勝つことを前提にしたもんだもんな。


「それでは街に入りますわよ。貴方は私の従者として振る舞ってくださいまし。」


「お、りょーかい。」


「かしこまりました、ね。」


「………かしこまりました。」


不服ぅ!!

下克上を検討しますぅ!!


………

………………

………………………


「よーし、止まれ。……お前たち、旅人か?男女2人で、歩きとは珍しい。」


「控えおろぉ!!この方をどなたと心得るぅ!!」


「やめなさい!!……私よ。道を開けなさい。」


「………っ!エ、エリザベート皇女殿下!!た、大変失礼いたしましたぁ!!」


「騒がなくていいから、早く通してくれるかしら?」


「は、ははぁ!!どうぞ、お通りください!!」


ほぇ〜。

すっごい。

これが皇女殿下……。


「何してるんですの?早く行きますわよ。馬車の手配を急がないといけませんわ。」


「ははぁ!!馬車の手配を急がないといけません!!」


「………アキーラ、敬語が苦手なのはわかりましたわ。誰もいなければ気にしなくてもいいですのよ?」


「お?マジ?助かるわー。んじゃ馬車探しにいこーぜー。」


「本当に遠慮しませんのね。色々と複雑ですわ。」


「へいへい、帝都までいくんだろー。置いてくぞー!」


「あなた……、置いてくんじゃありませんわよぉー!!」


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