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女神に騙され異世界へ!貰ったチートは欠陥品の詰め合わせでした。〜雑魚い俺には努力が必須ですが、大成するのは間違いなさそうです〜  作者: ゴローさん
第五章 傲慢帝国(帝国編)

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第67話 アキーラが決めた。

「それではただ今より、騎士団長ディーリヒと冒険者アキーラとの模擬戦を行う!」


興奮した騎士たちの怒号が訓練場に響く。

建物揺れてない?気のせい?


「なお!見届け人は私、カスパーが行う!異論のある者は名乗り出ろ!!」


あるよ、あるある。

なんでこんな盛り上がってんの?

訓練してたんじゃないの?


「ないか!?ないな!?それでは模擬戦、開始ィィ!!」


もう決闘くらいの温度で言ってるやん。

これ木剣だよなぁ?

鉄芯とか入ってない?大丈夫?


なんて考えてる間に、騎士団長(ディーリヒ?だっけ)が目前に迫る。


「悪く思うなよ!」


そう言いながら木剣を振りかぶり……っておいおい、頭狙いかよ。


心眼のLvが上がってから、余裕が増えた。

ゾフィーみたいな例外を除いて、近接戦闘で遅れは取らないだろう。


こんな事考えてもまだ余裕がある。

どうするかなぁ。


とりあえず、上段からの振り下ろしは横に避けて、すれ違いざまに靴の先っぽ殴っとこ。

そいそい。


「ぐっ!貴様、今の一瞬で……?」


「あ、わかったの?じゃあ終わりでいい?」


「……そうもいかん。私は私で、意地もある。それにここまでの腕前、さぞ鍛錬されたと見える。」


ディーさんの態度が変わったな。

さっきまでの舐めた態度が消えてる。


「あー、そうでもないよ?」


「ははは!謙遜を!!私など歯牙にも掛からんだろうが、一手お付き合いいただこう!!ぬんっ!!」


お、さっきより速い。

本気だな。


じゃあ俺も本気じゃないと、失礼だね?


深く考えずに、反射で行こうか!


ディーさんの袈裟斬りを木剣の腹で右へ受け流す。

体勢を崩しながらも、返す刀で横一文字に剣を振るディーさん。


これも下から上にすくい上げていなす。


体勢を崩しながら無理矢理振った剣をいなされたことで、ディーさんはバンザイ状態。


無防備な脇腹へ、木剣を振るう。


「おつかれさん。」


「ぐっ!……見事。」


ディーさんが倒れた。

さっきまでの怒号が嘘のように静まり返っている。


そこにカスパーの声が響く。

「そこまで!!勝者、アキーラ!!」


「やったー!アキーラ君の勝ちぃ!!」

「ほぇぇ、やっぱり強いですねぇ。」


「ディーリヒ団長は辺境最強の男だぞ?それを、あんな簡単に?」

「最後の動き何?」

「わからん。見えんかった。」

「俺も。」


兵隊の皆さんがざわついておる。


「やっぱり拾い物でしたわねぇ。」


「エリー…君は知ってたのかい?これは、しかし、もしかすると本当に皇帝を……。」


「あ、アンジー!あれは私のですわよ!ツバつけ禁止ー!」


「えー!?終わってからならいいだろう!?」


「あれは私の騎士ですのよ!アンジーはディーリヒで我慢なさい!」


「えー!辺境は大変なんだよぅ!?いいじゃんちょっとくらい!!」


偉い人同士で勝手に話を進めないで?


「殿下、アキーラ君は私と将来を約束していますので。」


ゾフィーが参戦したぁ!しかも平気で嘘ついてる!


「ア、アキ様は神都で暮らすのが幸せだと思いますぅ!」


フレイもぉ!?


「とりあえず、俺の意思を無視して話進めるのやめて?」


「アキーラ君、私じゃ不満なのかい?」


「ややこしくしないで?」


「ぶー!!」


「これが、氷の女王…?」

「私も驚いたけど今更ですわよ。ずっとこんな感じですし。」


「うーん、あ、頭が…。とりあえず、アキーラの実力は理解したよ。疑って悪かったね。」


「あー、アンジーさん?の立場だとそういうの大事だと思うし、まぁいいよ。でも次はやめてね?」


ほんとめんどくさいから。


「わ、わかった。心しておこう。」


「よろしくぅ。」


しばしの間を置いて、意を決したかのようにアンジーが話し始める。


「アキーラ、君の力を見込んで頼みがあるんだが…。聞いてくれるかい?」


姫さんの時に痛いめ見たからなぁ、正直嫌だけど…。


「まぁ、聞くだけね。聞くだけ。」


「…ありがとう。頼みというのは他でもない、エリーから皇帝暗殺についての話は聞いていると思うが、その件だよ。」


「うーん、一気に聞きたくなくなったよ…。そんで?」


「ふふ、君にはエリーと一緒にこれから帝都に行ってほしいんだ。そしてそこで皇帝を討ってくれ。」


「ずいぶん急だなぁ。早いのはこっちも望むところだけど。」


「1つよろしいでしょうか。向かうのはアキーラ君と殿下の2人と言うのは何故ですか?」


「ゾフィーリア殿、あなたと聖女殿は帝国でも名の知れた有名人だ。強さという意味でね。そんなあなた達を連れて帝都に来る第七皇女は周りからどううつるかな?」


「……反乱と?ですが──」

「あなた達にはここで我々の反乱を手伝ってもらいたい。」


「……。つまりここ、辺境に注目を集めている間に、アキーラ君に皇帝を討たせると?あまりに危険すぎる。」


「だがこれが一番成功率が高いんだ。我々だけでは反乱はすぐ鎮圧されてしまうだろう。だが君たちがいれば、かなりの期間持ち堪えられる。」


「その間に、私とアキーラで皇帝を殺すのですわ。」


「話は理解できました。できましたが…、気は進みません。」


「ゾフィー、心配してくれてありがとな。でも、俺は構わんぜ。」


「アキーラ君!わかってるのかい?君は獅子身中の虫として、帝都の中に放り込まれるんだよ!?危険すぎる!」


「でも、今のままじゃどうやったって時間がかかる。それは得策じゃないんだ。ゾフィーもわかってるだろ?」


「それは…、そうだけど!でも!」


「ゾフィー。頼む。」


「っ!…………、はぁ、わかったよ…。アキーラ君必ず帰ってきてよ。もし死んだら許さないからね。」


「アキ様、信じてます!女神様のため、必ず成し遂げてくださいね!」


「……話はついたかな?それでは明朝、早速だが出発をしてくれたまえ。よろしいですか、殿下。」


「ええ、グレンツ辺境伯。よしなに。」


よし、なーに!すぐおわるさ!


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