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女神に騙され異世界へ!貰ったチートは欠陥品の詰め合わせでした。〜雑魚い俺には努力が必須ですが、大成するのは間違いなさそうです〜  作者: ゴローさん
第五章 傲慢帝国(帝国編)

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第66話 普通に嫌だよ。


「エリー!!無事だったか!!……よかった。会えて嬉しいよ。」


「アンジー、心配かけてごめんね?私もあなたに会えて嬉しい。」


今俺たちは、辺境伯の謁見場でこれ以上ないくらいにモブになっている。


多分感動のシーンなんだよなあ。


えーっと。アンジェリカ・グレンツ辺境伯?と皇女殿下の感動の再会だもんなぁ。


知らん人同士の再会とか、感慨深くもなんともないわぁ……。

とりあえず壁に寄っとこう。


俺はモブ、俺は背景……。


あ、気配遮断も使うか。さよーならー。


「それでね、アンジー。道中で、頼りになる仲間も見つけたのよ!紹介するわ!」


「ああ、Sランク冒険者の氷の女王、ゾフィーリアと、…そちらは神国の聖女様かな?あとの一人は……どこに行った?」


そう言って頭にハテナを浮かべながらキョロキョロする辺境伯。


あ、やべ。遊び過ぎたな…、気配遮断切らなきゃ。


「ん?……アキーラ!そんなところで何やってるんですの!早くこっちにいらっしゃいな!」


あー、姫さんにも呼ばれちまったよ。

今行きまぁす!


「ほいほい、ご紹介にさずかり、あずかり?ました。アキーラです。よろしく。」


「ああ、私はアンジェリカ・グレンツだ。好きなように呼んでくれ。帝国からは辺境伯という地位を賜っているよ。」


長いからアンジーでいっか、覚えやすいしな。


「エリーとは子どもの頃からの腐れ縁でね、今では運命共同体だ。……君も手伝ってくれるのかな?」


「皇帝の件なら、そのつもりだ。」


「ふふ、それは心強い。」


……なんか、食えねーやつだな。

警戒してること、隠すつもりもねぇ。


「まぁ、アンジーさんの気持ちはわかってるつもりだよ。ここで暴れるつもりもないし、意味もないから。俺はね。」


そっちがその気なら、引く気もないけど。


「っ!!……面白いね。冗談じゃなさそうだ。相当な自信家と見える。」


「グレンツ辺境伯、彼は私と並ぶ実力者です。見誤りませんよう。」


「ゾフィーリア殿並みだと?この男が…。」


「そうですね。それにここに来ることを決めたのはアキ様です。私達は従っているだけですので。」


「聖女殿まで……、この男にそこまで?」


あ、俺に興味が出たのか、目の色が変わったな。

さっきの警戒マックスよりはマシだけど…居心地は悪いなぁ。


「君の実力については是非確かめたいところだが…、おい!騎士団長はいるか!!」


アンジーが大声で側付きの秘書さん?に尋ねる。


「は、はい。この時間であれば、訓練場で指導をしているかと。」


「それは好都合だな。よし、それではアキーラとやら、訓練場で、騎士団長と模擬戦をしよう。君の力を見せてくれたまえ。」


「え?嫌だけど。」


「は?」


「え?嫌です。」


「はぁ?」


何呆けてんの。受けるの当然と思ってない?

普通に嫌だよ。


「アキーラ君、アキーラ君。やっちゃいなよ。この人たち、君のことかなり見くびってるし。私もちょっとイラついてるんだ。」


「そうですよぉ。アキ様舐められっぱなしですよ!このままじゃ女神様に顔向けできません!」


そうやって煽ってくるゾフィーとフレイ。

いやぁ、フレイヤは爆笑してると思うよ?


でもまぁ、2人がそこまで言うなら。


「うむむ、まさか、断られるとは…。アキーラはプライドとか無いのかな?」


「おうおう!やってやろうじゃねーか!」


「……君は中々に不安定だね。まぁいい。それじゃあ訓練場へ行こうか。」


「そ、それではこちらへ。訓練場までご案内します。」


秘書さんの声に従い、俺たちは移動を開始した。


皇女殿下と辺境伯を残して。




「ちょっとアンジー、本気なの?」

「ああ、私はそこまで楽観視していないよ。少なくとも騎士団長を簡単にのしてくれるくらいじゃないと。」

「だけど、ゾフィーリア殿が…。」

「悪いが彼女の言葉は信ずるに値しないよ。どう見てもあの男に惚れている。」

「…そうなの?」

「見てて気付かなかったかい?あの男を見る時だけ、目が違う。それに…。」

「それに?」

「私があの男をバカにしたとき、一番殺気立っていた。」

「……ホントなの?」

「そうさ。ほら。まだ震えてる。」


「これはもしかしたら、とんでもない拾い物かもね。」


そう呟いた辺境伯の言葉に、

皇女はただ、頷くのみだった。


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