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女神に騙され異世界へ!貰ったチートは欠陥品の詰め合わせでした。〜雑魚い俺には努力が必須ですが、大成するのは間違いなさそうです〜  作者: ゴローさん
第五章 傲慢帝国(帝国編)

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第65話 帝国の未来(物理)

「アキーラさん。もう少し揺れを抑えてくださる?」


「やってる!!気を付けてるよ!!」


「アキーラ君、諦めて進もう?」


ぷりぷりする俺を、ゾフィーがなだめてくる。



俺達は今、姫さんの言う協力者であるグレンツ辺境伯領へ向かうため、森の中を突っ切っている最中だ。


姫さんいわく、街道は見つかるですわぁ!らしい。


姫さん?俺がおんぶしてるよ?

何でも森の中を歩き慣れてないから、こうするのが一番だって。

俺も背負い慣れてないけど!?


しかし、あの時フレイヤは革命の機運、って言ってたが、ガチの国家権力が反乱を企ててたとは…。


グレンツって人もこんなんなのかなぁ。

リンリン今から憂鬱ぅ。


「さぁさぁ!あなたは今、帝国の未来を背負っているですわぁ!誇りをもって任務に当たるですわぁ!」


姫さんは俺の背中でふんぞり返りながら扇子で前を指している。

生まれながらの支配階級め。


「あんまそういうの自分で言わないほうがいいんじゃない?知らんけど。」


「あら、私が帝国の未来なのは事実ですわよ!私の前に道は作られるんですわ!」


「俺達が歩いてるのは道なんて無い森の中だけどな。っと!」


話しながら、地面を走る木の根を飛び越える。


だいぶ深くなってきたな…。


「なぁゾフィー、道って、こっちであってんの?」


「ん?私は知らないよ?」


「ん?……フレイ?」


「私も当然知りません!」


「……私もですわ!!」


「………迷子?」


「みたいだねぇ。アキーラ君、なんであんな自信満々だったの?」


「俺のせい!?いやいや、姫さんがあっちだー!って扇子指してたじゃん!!」


「私は道なんて知りませんわよ!こんなところ来たことも無いですもの!」


「あはは、それはそうでしょうね…。でも、どうしましょうか。戻るとなると相当時間かかっちゃいますよ?」


……フレイの言うことはもっともだ。


フレイヤの残り時間がわからない以上、ここでのロスは避けたい。


「……アキーラ君、だいたいの方角はわかるよね?」


そう意味有りげに俺に問いかけるゾフィー。


「それはまぁ、だいたいあっちの方から来たから…、北はあっちかな?」


帝国の地理は何となくだが教えてもらった。

南西から帝国入りして、国境沿いに北上してるはず、だ。


「多分そうだね。で、辺境伯領は地図を見る限りそろそろ見えてもいいはずだ。ここは森の中で周りが見えないからわからないけどね?」


「だから困ってるんだろ?適当な方角に進んで、間違ってましたじゃいつまで経ってもたどり着けないからな。」


「そうだよね。……アキーラ君さ、ちょっと思いっきりジャンプしてみない?」


「へ?」





「っっっすっげぇぇぇぇ!!」


俺は今!

鳥になっている!!

あ、ウソです。ジャンプしただけ。


「なんだこれ…、俺こんなことできるようになったんか……。」


身体強化をフルに使ってジャンプをしたら、ゆうに数十mは飛び上がれた!


「っと、いかんいかん。辺境伯領だな。」


そう言って辺りを見回すと、北東の方角に砦のようなものが見えた。


「あっちの方か、このまま北に行ってたら素通りしてたな。あっぶねぇー。」


あれ?でもこれ、着地ってどーなってんの?


あ、やば、お、お、お、お、おち、おちる!!


「うおおおおおおお!!」


「っ!アキーラ君!空中!蹴って!早く!!」


ける!?なんだ!?


「ぬおおおお!!!」


あまり理解できてないが、とにかく足を動かしまくる。


なんとかなれぇぇ!


【空間跳躍Lv1を取得しました】


「お!?」


その瞬間、空を蹴るばかりだった足の裏が、何か固いものを踏みしめる。


「おお!?」


驚きながら、もう一度試す。

足の裏に圧を感じる。


空中を、蹴れる!


「こ、これならなんとか、降りれそうだ……。」


俺は命からがら、フリーフォールから生還した。


「し、死ぬかと思ったぁ。」


「あはは、ごめんねアキーラ君。普通は風魔法で自分を補助するんだけど、アキーラ君が魔法使えないの忘れてた。」


「お前これインシデントやぞ!気をつけろよ!……まぁ、役立ちそうなスキル取れてよかったよ。」


そうやって安堵する中に、姫さんの声が響く。


「そんなことより、街は見つかりまして?」


そんなことだとぉ!?

あ、ゾフィーが落ち着けってジェスチャーしてる。

しゃーねぇなぁ!


「……砦っぽいのは、あっちの方だな。北東方面だから、このままだと通り過ぎるところだった。」


「そう!それでは、早速向かいましょう!行きますわよー!」


そう言いながら走り出す姫さん。

まぁモンスターの気配も無いしそっとしとこう。


はぁ、俺もうちょいで死ぬとことだったんだけどな…。


「アキーラ君、しょーがないよ。こういう依頼もある。諦めて受け入れよう。」


「あはは、アキ様。お疲れ様です。」



「はぁ〜〜〜。しょーがないか。諦めて向かおう。」


「何してるんですのー!早く行きますわよー!」


「へいへい、今行きますよー!」


そう言って俺は姫さんの元に向かうのだった。


さて、女傑グレンツ辺境伯、どんな曲者かねぇ。


出来ればさっさと皇帝陛下に会いたいところだ。

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