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女神に騙され異世界へ!貰ったチートは欠陥品の詰め合わせでした。〜雑魚い俺には努力が必須ですが、大成するのは間違いなさそうです〜  作者: ゴローさん
第五章 傲慢帝国(帝国編)

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第64話 不敬、契約、厄難

「あいたたた……、ひどい目に遭いましたわぁ。」


縦ロールを捕獲していた衛兵を倒したあと、ようやく自由になった縦ロール。


「ほんで、なーんであんなことになってんの?つーか褒美ちょうだい。」


「ぐぬっ……、そ、そうですわねぇ……、あっ!私の家来にしてあげますわ!あなたのような庶民には大変光栄なことでしてよぉ!!」


「は?いやいや、そんなんいらないよ?お金がいい。」


「ほほほ!ご安心なさい!お金なんてどうでも良くなるほどに名誉なことですわ!あなたもすぐに理解できますわよぉ!!」


「聞けよ!お金!おーかーね!!」


なんなんだこの縦ロール!悪ロールめ!


「お金!お金!」

「名誉!名誉!」


「アキーラ君、なにやってるの?」


「ゾフィー!!こいつ!金払わない悪ロールなんだ!!」


「ですから!家来に取り立ててあげると言っているでしょう!!」


「………っ!!アキーラ君、頭下げて。」


「はぁ?悪ロールにぃ!?」


「いいから!……ご機嫌麗しゅう、エリザベート第七皇女殿下。」


「……あら、私のことを知っている者がいましたの。よしなに。」


またちがうげーむはじまったん?


「アキ様ぁ!やっと追いついた…、っ!第七皇女殿下…、お久しぶりですね。」


「あらあら、神国の聖女。お久しぶりね。……Sランクの氷の女王に、神国の聖女……。あなた何者ですの?」


「ゾフィー、悪ロール……。」


「アキーラ君!」


「フレイ…、あいつ悪ロールなんだよ?」


「アキ様、いけません。」


「あなた、本当に私のこと知らないんですのね。これでも結構有名人なんですけど、自信なくなってきましたわ…。」


悪ロールはいつの間にか取り出した扇子を広げ、ヨヨヨと嘆いていた。


泣きたいのはこっちだよ!バーカ!!


「ふむ……。殿下、何やら訳ありのようですが、ひとまず我々の泊まっている宿に行きますか?必要であれば人払いも致しますが。」


「あら、気が利くわね。よろしく頼むわ。」


「はっ。……行こうか、アキーラ君。」


「ゾフィーが遠くに行っちゃった。」


「ふふ、大丈夫だよ、アキーラ君。さっ、行こう。」


こうして俺達は、悪ロール……エリザベート第七皇女殿下を連れ部屋へと戻っていった。


………

……………

…………………


宿屋の部屋に戻り、フレイが結界を張る。

これで防音は完璧だ。


「さて、これなら話は漏れないわね。ゾフィーリア、あなたに指名依頼をいたします。受けなさい。」


エリザベートは間髪入れず本題に入る。

が、情報が足りないな。


「………詳細を聞いても?」


「なりません。まず、受けることを約束なさい。でなければ何も伝えられませんわ。」


心眼が彼女の焦燥を伝えてくる。

なんだ?何を焦ってる?


「殿下、我々冒険者は、依頼の内容を知らずに受けることは致しません。せめて、概要だけでも。」


「………ふぅ、しょうがないですわね。この国の皇帝の暗殺。それが私の依頼ですわ。」


「…………、それは。」


扇子を持つ手に力が入る。

無意識か?


「なぁ、ゾフィー。あいつと俺ら、目的同じだ、協力しないか?」


「アキーラ君、ちょっと黙ろう?」


「あなたも同じ?この国の皇帝を?なぜ?」


「俺らにも色々あってね。」


「あなた…、私を理解してそれは、興味が湧いてきましてよ?」


「ぷるぷるビビってんのに?」


「ふふ、面白いわね。それじゃあ、依頼は受けてくれるかしら?」


「ま、報酬しだいだな!」


「アキーラ君!!取り消して!」


「もう遅いわ。報酬ね。いいわ。達成の暁には、私の権限で許す範囲のすべてを叶えましょう。」


「お、おう?」


「アキ様…、皇族の依頼です。もう、断れませんよ。」


「ふふふ、仲間が出来て嬉しいですわ。これからもよろしくね?」


あれぇ?やっちゃった?


「………ふぅ。殿下、腹を割りましょうか。具体的にはどうやって成されるつもりか?」


「ゾフィーリア、その言葉遣いはやめなさい。これから私は市井に紛れる。その時が来るまでね。それに馴染まない扱いは不利益だわ。」


「……かしこまりました、それでは。この先どうするのかな?」


「それでいいわ。……まずはグレンツ辺境伯に会いに行きましょう。私の依頼と言えば伝わるわ。」


「ほう、グレンツ辺境伯…かの女傑もそちら側でしたか。」


「そういうこと。それじゃあ、私はこれから聖女のお付き。よろしくね?」


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