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女神に騙され異世界へ!貰ったチートは欠陥品の詰め合わせでした。〜雑魚い俺には努力が必須ですが、大成するのは間違いなさそうです〜  作者: ゴローさん
第五章 傲慢帝国(帝国編)

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第63話 金髪縦ロールベラトーレス

「さぁ!準備が完了したみたいですよ!!出発の時です!!」


教会の入り口に用意された馬車を指差しながら、フレイが大声で叫ぶ。


寝てたはずのゾフィーは、しれっと起き上がって隣を歩いてる。


チラチラこっちを見てるのはわかるが、正直何言えばいいのかわからん。


「じゃあ、とりあえず馬車に乗っていけばいいのかな。国境まではこれで行けるんだよな?」


「ですです!護衛の教会騎士も付くので、危険はありませんよ!サクッと行っちゃいましょう。」


ああ、それで周りに騎乗した騎士がいるのか。


これ以上ゴネても迷惑だろうし、行きますか。


「じゃ、ゾフィー行くぞー。」


「う、うん。行こうか。」


なにー?まだ引きずってんのかこいつめ。


まだどこかぎこちないゾフィーの脇をツンツンする。


「うひゃ!何するんだいアキーラ君!!」


「はっはっはっ!その調子だゾフィー!」


「もう!君は乙女の気持ちをわかってないね!」


そんな感じでイチャコラしながら馬車に乗る。


「え?私この2人とこれから旅するんですか?地獄じゃない?」


ようやく気付いたかフレイ!


「ははは!これは地獄への片道切符だ!」


「やだああああ!!」


ふはははは!リンリンワールドへようこそ!


「ほらほら!アキーラ君もフレイも!出発だー!」


ゾフィーもいつもの調子にもどったみたいだ。


次にここに戻るのは、帝国を打倒した後だな!


「みなさーん!行ってきますねぇー!!」


「聖女様!頑張ってください!」

「聖女様ー!」

「女神の加護があらんことを!!」


フレイが教会のシスターや司祭さんに手を振っている。


あんなんでも聖女だから、人気はすごい。


さて、それじゃあ行きますか!


馬車は騎士達が左右に分かれることで出来た道を通り、神都を出る。


こっからはノンストップだ、フレイヤの残り時間も気になる。


まずは、邪神の作った国、帝国をひっくり返す!


反撃開始だぜ!!




………

………………

………………………


神都出発から3日後、国境を越えて帝国へと入った俺達は、近くの街の宿屋で体を休めていた。


神都からの馬車も、今頃帰り始めてるだろう。


「さて、ここまでは問題なく来れたな。そんで、この先だが……。」


「まずはレジスタンスとの接触かな。ちなみに私にコネはないよ。」


「同じく!私もありません!」


ゾフィーとフレイは早々に白旗を揚げている。


「だよなぁ。とりあえず帝都に行ってみるか?帝王のお膝元ならレジスタンスもいてるだろ。」


「うーん、どうだろうねぇ。帝都は警戒も厳重だろうし、そこに大規模な反乱軍を置く、と言うのは現実的じゃない気がするけど。」


「ですねぇ、それこそ辺境とかのほうが、帝王の警戒も薄そうです。」


「「「うーん…………。」」」


その時、開けていた窓から聞こえる音に気になる声が混じる。


「待てぇー!!帝国に仇なす不届き者だ!追えー!追えー!」

「待てと言われて待つ奴はいませんわぁー!」


「あれは…。」

「レジスタンスかな?」

「きっとそうですよ!行きましょう!」


俺は傍らに置いた剣を掴み、宿の外へ飛び出した。



「どこに行った!?」

「あっちだ!逃がすな!」

「待てぇー!!」


この街の衛兵だろうか、揃いの鎧に剣を持った男達が、大声を上げながら走っていく。


周りの人は、皆が下を向いてやり過ごそうとしてるように見えた。


……これが帝国か。


「いかん、早く追わないと。」


さっきの奴らは…、あっちか!


俺は高Lvになった気配感知で衛兵の位置を把握し、その後を追いかける。


間に合ってくれよぉ!!





………

……………

…………………


「はぁ、はぁ、はぁ、く、くっそぉ…ですわぁ。」


「ははは!ようやく追い詰めたぞ!」

「お前を逃しちまうと、俺らまでとばっちりを受けちまう。悪いが付いてきてもらうぞ。」


「うぐぐ…。は、はずかしめを受けるくらいなら!」


「は!?いや!待て待て!!早まるな!」

「おい!止めろ止めろ!!」


「ぬぁー!離せですわぁー!!」


……なんだこれぇ?


えーっと。

金髪縦ロールの女の子が、衛兵に取り押さえられてる?


なんか思ってたのと違うなぁ。どうしよ?


「あ!そ、そこのあなた!!助けなさい!早く!」


「見つかっちゃったぁ。」


「な、何してるんですの!!私を助ければ、褒美を授けますわ!!この者たちを無力化しなさい!!あ、殺すのは無しですわよ!」


注文多くない?

生まれながらのベラトーレスか?

っぽいなぁ……。


「おい、お前は何も見なかったことにするんだ。いいな?」

「皇帝陛下の不興を買いたくないだろう?」


ほーん?皇帝陛下ね?

なんなら買いたいなぁ。


…前言撤回だ、ちょっかいかけたろ。


「そんなこと言われちゃ、黙ってられねぇなぁ。おうおう、その娘っ子を離さんかい!」


「……貴様、本気か?」


「冗談でこんなこと言うやついるぅ!?」


「…後悔するなよ。やれ!」


その言葉と同時に、縦ロールを抑えてる奴以外の二人が俺に襲いかかる。


……が、正直遅いな。


俺はすれ違いざまに2人の腹を殴る。


「ぐぶ!」

「ごはっ!」


苦しそうなうめき声をあげて倒れる2人。


「まだやるか?」


俺は確認するように縦ロールを抑えてる衛兵を睨みつける。


「ひぇぇぇ…、ですわぁ。」


なんでお前がひいとんねん。

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